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転校生来たり

いつ頃からだろうか、世間体を気にしてこの狐と家の外ではあまり話さなくなった。それを理解してくれているのかいないのか、この狐は話さなくてもあまり拗ねたりしたことはなかった。なのに今日、突然こんな事を言われて僕は戸惑っている。しかし無視する訳にもいかないので。

「また家でな」と一言、小声で言う。

すると狐は、あからさまに落ち込んだ様子で、

「そうですか…残念ですぅ…」と言った。

胸までかかる長い髪を指でくるくる巻いている。可愛さで言うと95点かな。


そんなこんなで学校に着く。学校の校舎内に入るともう話しかけてこなくなる。そこに居るのは変わりないのだが、存在感がぐっとなくなる。ホームルームが始まるので急いで席に着くと先生が入ってきた。

「転校生紹介すっぞー」



クラス全体がどよめく。先生が手招きして入ってきたのは、少し小柄な女の子と、兄らしき大きくてスラッとしている男だ。この二人を一言で言うと。美少女と美男子だな。

この二人が入ってきた途端、クラスはお祭りのように活気がでてきた。女も男も可愛いだこイケメンだのと喚いている。

僕の学科は、特別なので高1〜高3まで同じ授業だ。女の子は同い年、兄らしき男は高3くらいだろう。

「んじゃあ、席替えすっかー」

先生が言った。その瞬間

「うぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」

男子共が雄叫びをあげた。女の子が可愛いから隣の席に座りたいのだろう。僕的には、一番端っこの一人席に座りたいな。


くじ引きが始まる…

ちなみにこの高校3000人ほどいる結構大きな高校です。

朝、8時から始まる普通の学科もあります。

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