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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
壱なる門と二人目の転生者
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ソウジと中華と時魔法 後編

作者:「あけましておめでとー」

レン:「あけおめ~、まだ九月だけど…」

作者:「読者に合わせときなさい」

ジン:「一理あるな」

レン:「そうやってすぐ都合の悪い方に進む。君はドMだな?」

ジン:「んな訳あるか!俺は普通だ」

作者:「何はともあれ今年もよろしくお願いしまーす」

「フウカ、ご飯できたから一緒に降りよ?」


ケイトが上がってきた


「はい、今行きます」


フウカは代替品をトランクに戻してケイトの所へ急いだ


▲▽▲▽▲▽▲▽


「はい、ほら並べて並べて」


「お前も手伝えよ」


「机だしてあげたじゃん」


「料理運べよ」


「しょうがないなー」


レンは渋々皿を持つ


ソウジは片っ端から運ぶ


高性能なレン印の机でも流石に載せれる量に限界はあり、全ての料理が載らないのは明らかであった


「ソウジ君は加減を覚えるべきだと思うな~」


「つい調子乗っちゃって」


「絶対余るから幾つか保存すれば?」


「この世界に冷蔵庫はまだない」


「君の魔法で保存すればいいじゃん。冷蔵庫よりよっぽど確実」


「(確かにそうだ、時間を停めればいいじゃないか)……そうだな、やってみる『我、時を繰る者。我、彼の物達の内なる時を停めんとす。我が意思のもとに時を停め我が意思のもとに時を流せ タイムコントロール』」


銀色の光がズラーっと並んだ料理達を包み込み、それぞれの内に入り込んでいくように消えた。


料理から立ち上る湯気も止まり。一気に美味しくなさそうになった。


「なんかゴメンね」


「もう一度時を流せば」


ソウジはエビチリの乗った皿を手に取り時間を流す。


するとエビチリから湯気が出始め美味しそうに見えてきた。


ソウジはそれを運ぶ


「おおーこれは凄い。まるで食品サンプルのようだー」


直後、ガンガンガンガンとなにか固いものを叩きつける音がした。


ソウジがエビチリを円卓に置いて戻ると

レンが皿を逆さにして床に叩き付けていた。


「なにやってんだよ」


「これ凄い固くて、引っくり返しても落ちないんだー」


レンはそれを床に叩きつけるがいっこうに壊れる様には見えなかった。


レンはそれを元の位置に戻す。


「流してみて」


流してみるとさっきと同様に湯気が出始める


「皿が壊れたり、吹っ飛んだりしないんだよ?」


「これは使えるかも」


ソウジはそれの時を停めた


「これならトランクに入れといてもいいよね」


レンはソウジのトランクを片手に言う


▲▽▲▽▲▽▲▽


私はトランクを左手に持って階段を降り始めるがケイトが降りて来ない


私が振り返るとケイトの表情が暗いような気がした。


「ケイト?どうかしましたか?」


「あっいやなんでもないの」


「そうですか。じゃあ降りましょう」


「そうね、ソウジ君も待ってるし」


ケイトが降りて来る


私は特に気にせず下りることにした。


▲▽▲▽▲▽▲▽


「ソウジ君、運び終わった?」


ケイトがキッチンを覗くとそこには異様な光景が広がっていた。


レンがソウジのトランクに次々と料理の盛られた皿をジャグリングしながら放り込んでいるのだ。


「はいラストー」


「入ったー、お疲れー」


トランクからソウジが出てきた。


「一通り運んどきましたよ。乗りきらない分は時間を止めてトランクに入れときました」


すると食堂からフウカが入ってきて


「テーブルが…」


「あっそれは僕がやった。前のテーブルは奥に退けただけだから心配しないで」


「今回はケイトさんが居るので箸ではなくスプーンとフォークにしておきました」


ソウジはレンゲとおたまを持って言う


フウカは内心で(それはレンゲとおたまです)とつぶやいた


ケイトは(ハシって何?もしかして橋!?)いかにも外国人な誤解をした


そしてソウジは(あっ、間違えた。これレンゲと穴じゃくしだ)

そっと両手のそれを下した。


「プッフフ、君達面白すぎ、さっ早く食べないと料理が冷めちゃうよ」


「既に時間停めてるから全部食品サンプルだけどな」


「どこまでも便利だね君の能力」


その後、レンを含めて四人で食事をしながら今日あった事についてああだこうだ話し合った。その内に料理は無くなり、途中でレンはソウジに明日どこかで待ち合わせねと念を押した上で一服盛ってソウジを眠らせた。話題も次回の貿易の話に移りそうになってきたから今日はお開きにした。


▲▽▲▽▲▽▲▽


「はい、もしもし。僕だよ」


レンは一人アトリエで謎の粉末をフラスコに入った謎の青い液体に入れて、フラスコを振っていた


「君から掛けてくるなんて珍しいね」


「白フードとの戦闘は避けられなかったのかね~あっちから仕掛けてきたからしょうがないでしょ」


レンはフラスコの中身を水色の液体が煮えたぎる鍋に流し込んだ。

鍋の中身の色が白っぽい水色になり銀色に変わった


「なるべくコッチでどうにかするけど、もしもの時はよろしくね」


レンは電話を切って

たまじゃくしを手に取る


「絶対守って見せる…どんな手を使ったとしても」


レンは手を握りしめる。 

持っていたたまじゃくしが歪んでしまった。


「あっと、やっちゃった~新しいの出そ…」


レンは空中に新しいたまじゃくしを出現させ、それを使って鍋の中身をかき混ぜた。

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