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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
護衛依頼と辺境の姫
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コラボ 継なる門と別世界

作者:「ついにコラボ回です」

レン:「随分時間が掛かったね」

作者:「あっちと合わせるのは大変なんだ」

私達はヴィンスの執務室で報酬の話を終えたあとだった。

唐突に鳴り響く電子音

発生源は私のコートの内ポケットに入っている現代の電子機器だ。

そうレン特製のスマートフォンからだ


「何の音?」


「すいませんね。ちょっと失礼します」


私はスマートフォンを手に取り出る


「もしもし?レンですよね?」


『はい、大正解。レンです。でだけどまえにいったことおぼえてるよね?継なる門を出してくれる?』


「今はダメですよ?」


「誰と話してるんだろう」


『そういうと思った。だから二冊目を送っちゃいます』


私の足下に開かれた本が現れて部屋中に魔方陣を展開した


『じゃあこっちで待ってるよ』


「何!?」


「なんだ!?」


私達は魔方陣に飲み込まれる形で移転した。

次の瞬間私達の目の前に広がるのは荒野に置かれた執務室の家具

と見覚えのある黒いスーツの男


「やあ、フウカ君久しぶり。その他の皆さん初めまして。ナイストゥーミートゥー、僕は君達の住む世界で神をやっています。フウカ君とはちょっと前に知り合って、まあ色々と腐れ縁かな?」


「ふーん、胡散臭い」


「うむ、我々をこんなところに呼び出して我々に何か用かね?」


「とりあえず家具を執務室に戻してくれますか?話はそのあとで」


「まあいいよ家具に用はないからね」


レンは指を振って家具を移転させる


「で、私達に何か用ですか?」


私は槍をレンの喉元に突き付ける


「僕はそんな程度じゃ死なないよ?」


「でも痛覚は有りますよね?」


「嫌な子・・・君達に頼みたいのは今から来る人たちとの交流。と受け取った物の流通。僕はある世界の神と貿易をするんだ」


私はレンの喉元を切り裂く

不思議な事に血は出なかった。


「痛たた、何てことするんだ、痛いじゃないか?」


傷は瞬く間に塞がった


「腹が立ったのでつい」


「今の君、鬼の形相だよ?そんな顔見たの17年ぶりだよ?そうそうないよ?ほら、お相手も来たことだしそろそろ始めようか」


レンの視線の先には白い魔方陣が展開されていた。

魔方陣から現れたのは五つの人影

レンはいつの間にかその人影の方に行っていた

私達もレンのあとを追う

途中、一人だけ姿が変わったような気がするが遠目のためよくわからなかった。


「やあ、初めましてレンです。エリアスって言う世界の神様やってます。ご無沙汰ですケイさん」


「あら、ご無沙汰してますね。そちらの方々は初めまして。惑星エヴェルガルドを創造しました、ケイです。以後御見知りおきを。」


「紹介するよ、こちら僕が引き取った転生者のフウカ君、でフウカ君に御執心なケイト君とそのお父さんのヴィンス君、僕の知り合いの子孫に当たるかな?」


レンはさらっと私達の紹介を終えた

どうやら後は個人でやっといてということらしい


「あ、御丁寧にどうも。私は金ヶ崎葵。一応現人神かな?で、この長めの短刀を持ってる子がクランディスト・ランフォート。その隣にいるハンマー使いがレイラッタ=エルディス・ゼレルトルス。超級鍛冶師(スーパーメイサー)よ。んで、さらに隣にいるのが、ランの兄、クランディスト・ゲイル=ヴェルデンディア。私の住んでる都市の領主よ。」


「どうもはじめまして。フウカです」


「ケイトよ。そこのオジサンの娘です。」


「オジサンではないせめてオッサンにしろ。ヴィンス=アリシアだ。領主をやっている」


「こちらこそ初めまして。クランディスト・ランフォートよ。ランフォート武具店を営んでるの。でも、鍛冶スキルはあまり高くないから、隣のレイに任せてるわ。」


「あ・・・レイラッタ=エルディス・ゼレルトルスです・・・一応、超級鍛冶師です・・・よ、宜しく御願いします!」


「あー、紹介にあったゲイルです。このランの兄で領主だよ。これでも齢18の若輩者ですが、同じ領主として仲良く出来たらいいなと思います。お願いしますね、ヴィンスさん。」


私は自己紹介を終えてレンに向き直る


「言ってしまいましたね?」


フウカは槍でレンの腹部を突き刺す


「痛いなー、別にいいじゃない。どうせその内ばれることだったし。何か減るものがあるわけでもないし」


「人間関係が変わるわ!」


フウカは槍でレンの首を切り裂く


「まあまあ、変わっていくなかで築いていくのが真の友情愛情で・・・」


フウカはレンの腹部を横凪ぎに切り裂く 


「それに・・・」


フウカはレンを袈裟斬りにする


「今の内に・・・」


フウカは槍で頭部を撲る 


「ばらしといた方が・・・」


フウカは槍をレンの右目に突き刺す


「痛いなー、ばらしといた方が良いかもよ?と言うか既にばらしちゃったし」


フウカはレンの腹部を石突きで突く


「ぐっふ、わざわざ刺さらない方で突くとかちょっと今日はご機嫌斜めかな?」


後ろでケイト達は


「転生者がどうとかって言ってたわよね?」


「言っとったな、どうやらフウカ君にも何か隠し事があるらしい」


「らしいね」


「そうだよ、フウカ君は君達に話してないこといっぱいあるよ。指の数じゃ足りないぐらいね」


「そんなにないわ!」


レンは額に槍を突き刺された


「その口切り裂いて二度と戯れ言吐けないようにしてあげましょうか?」


フウカはレンの口に槍を突き刺して言う


「何度言ったらわかるの?君じゃどんなに僕にえげつない攻撃をしようとダメージは一切入らないのわかる?ただ痛いだけ」


「じゃあやってみましょうか?その首切り落としても生きてられるかどうか実証してあげましょう」


フウカは魔法を使用しようと杖を構え詠唱を開始する。


『風の魔力よ、我の名において我が刃に絶対的な力を、全てを切り裂く大いなる風の力を与えたまえ 暴風刃』


フウカは魔力の操作に集中する。

槍の刃に魔力と風が集まる。


「君、いつの間にそんなに魔力の操作上手くなったの・・・」


フウカはレンの首に槍を一閃する。

レンの首は魔法で強化された刃によってあっさり切断された。

が何の問題もなく再び接合されもとに戻った。


「はー死んだかと思った」


「確かに切ったはず」


「僕は神だよ?首切られたぐらいで死んでたら命がいくつあっても足りないよ」


「いや、神でも普通死ぬからね?多分、レンさんがおかしいだけだからね?」


「僕ぐらい高位の創造神になると死っていう存在はあってないようなものになってくるんだよ。それに僕のお仕事は魂を管理することだからね。わざわざ自分の魂を取り出したりしないでしょ?」


「魂を取り出す取り出さないの問題以前に貴方は体を魔改造してるのではないですか?」 


「うん、自分の体も改造してる」


「・・・ケイ、貴女は出来るの?」


「・・・私はそんなマッドサイエンティストじゃないわ。」


「・・・出来なくはないのね。」


その後のゲイル御一行


「・・・神ってなんでもありなのね。」


「怖いです・・・!」


「・・・魔改造とか・・・大丈夫なのか?」


「問題ないよ。僕の場合は体自体じゃなくて。体内の時間の流れを限りなく遅くしてるから寿命も限りなく長いし、ゲームで言うバフを大量に常時付けてるからほとんど死なない首切られてもコンマ何秒で修復されるようになってる。」


「・・・バグチートだな・・・。」


「まあ、神様は何でもありなんだよ」


「それは違うと思いますが?」


「言葉が足らなかったね。主神の創造神で優秀なお嫁さんを貰った神様は何でもありなんだよ」


「・・・私には到底無理そうですね。」


「葵、そもそも神には"死"という概念は無いのよ?それなのに今貴女の持つ呪刀のせいで"死"が振り撒かれたの。」


「その効果を消すぐらいなら僕にもできるけど時間の流れを限りなく遅くするのは僕には出来ないんだ。これをやったのは僕のハニーだから」


「奥さん居たんだ・・・」


「居るよ!何年生きてると思ってたの!?」


「数千年」


「それは・・・」


「僕達人間にとっては感じられない程の膨大な時間ですね・・・。」


後ろで常識的な見解をもった人間が呟いた。


「僕の年齢は置いといて、そろそろ本題に入らない?」


「本題?」


「君さあ、いくら僕に興味がないからってそれはないよ。さっき説明したよね?」


「本題?なんのことかしらね?ねぇ?オッサン?」


「なんか貿易がどうのこうの言ってなかったか?」


「そうそう」


「いや、そんなこと言ってませんよ」


「ちょっと酷いよ・・・(;´Д`)。僕泣いちゃうよ?そういうことばっかり言ってるといつか天罰が降るからね?」


「器用な神・・・」


「・・・ねぇ・・・ケイ・・・相手方・・・ちゃんと理解してるんでしょうね?」


「おかしいわね・・・レンさんでもちゃんと覚えてると思ったのに・・・。」


「・・・なんかもうギャグ漫画みたいだね・・・。」


「それは僕も思った。」


「・・・クランディスト兄妹五月蝿い。」


「「酷い!?」」


「まぁまぁ、早めにやっちゃうのもいいんじゃないですか?」


「・・・レイの言う通りね。」


「ほら、先方もそう言ってるじゃないか」


「手伝うことに合意した覚えは無いので。私達、強制転移で転移させられてここに居るだけでね」


「・・・呆れて何も言えないわ。」


「・・・レンさん・・・説明くらい最初にしといて下さいよ!」


ケイはどこからともなく鎌を取り出して遠心力よろしくぶん投げた。


「痛い痛い痛い痛い。ほんと僕じゃなかったら死んでるよ?」


「死んで後悔でも地獄のクルージングでもなんでもしてきなさい!」


ケイは刺さった鎌をさらにグリグリと押し付ける


「・・・私もやっていいかしら?」


「葵、貴方の刀は対神様ようの殺神武器よ。いくらなんでもレンさんが持たないわ。」


「僕が殺神鬼対策をしていないとでも?伊達に三千年も生きてないよ?」


「いや、いい加減死んだらどうだ?お前みたいなクズ神に使えてる自分がバカみたいに思えてくる」


レンの背後に黒いスーツの男がヌッと現れた


「そろそろフードが五月蝿くて安全な空間じゃなくなるかもだぞ?」

「にゃぁ!?」


レイはびっくりし過ぎて固まり、


「おわっ!?今どこからでてきた!?」


ゲイルは最早キャラが崩壊していた。


「・・・それもそうですね。」


「・・・フードって何?」


「それはまた今度教えるよ、葵。」


「キラ君も大概暇神だね。ケイさん、ご所望の金属のレシピ」


レンは一枚のチップを取り出した。


「あ、ありがとう。こちらからは火薬を7万t用意しておきました。」


「ていうか、よく7万tなんて用意できたわね。」


「量産したもの。頑張ったわ。」


後ろにいつの間にか置いてあった荷台のカバーを取ると、植物が大量に置いてあった。

レンは植物を手に取りポケットにしまった。


「これは複製用。残りは布教用、さあフウカ君、君の出番だ。君のトランクは内容量を無限大まで拡張及び改造させてもらったよ?ほらジン君、積めて積めて」


レンは黒いスーツに指示する。

ジンと呼ばれた男は指を少し動かす。

すると植物が浮き上がりトランクに入っていく。


「ほらほら、早く積めないと困ったちゃんが来ちゃうよ?」


「うーん・・・フードとは出来れば関わりたくないわ・・・。」


「今回の取引はこれだけ?」


葵はケイに聞くと、


「後は次回かな。思いの外自己紹介とかに時間かかっちゃったし。」


と、ケイは薄く笑った。


「まあまあ、僕はいつも暇してるからね。何時でも連絡し来るといいよ。何時でも遊んであげよう。ここでも、僕の世界でも、そっちでも、何時でもラスボスのドロップアイテムを採ってあげるよ」


レンはどうやらかなり暇らしい


「仕事をしろ!」


ジンが鎌の柄でレンの頭を殴る


「あら、随分と気前いいのね。っていうか、神様もゲームするのね・・・」


「まぁ・・・私が作ったから・・・今じゃこのゲームがない世界の方がないんじゃないかしら?」


「僕、アイテム全部コンプリートしちゃうぐらいの大ファンなんだ、また新しいシステム入ったら教えてかなり楽しみにしてるからね」


「仕事をしろ!」


再びジンが鎌の柄でレンを殴る


「なら、近日中にアップデートしますよ!今度は魔法を使えるようにします!マナが必要にはなりますが、そちらで魔法が使えるならこちらでも、と思って。」


「っていうか・・・ジンさんがかるーく無視されてるのは気のせい?」


「へぇーじゃあ僕は暫く籠るから困ったちゃんの対処とかよろしくね」


「おい、仕事を」


「それと一般人の皆さんはそろそろ帰った方がいいかもよ?」


うっすらと門のような物ができはじめていた。

レンが継なる門を無造作にフウカの方に放る。


「そうね・・・ケイ!門を開いて!」


「わかったわ。」


ケイが右手をかざすと、継なる門が輝く。

その光は葵達を包み込み・・・

葵達はその場から姿を消した。


「それともうすぐ・・・いやこれはいいか・・・さあ僕は困ったちゃんの相手をするから」


レンは鎌を構える

レンの足元から紅の炎が八本生え全身を包み炎で出来た鎧のようになった。


フウカは門を開き移転した。


「帰ったね、ジン君悪いんだけどあっちでフウカ君達を護衛しといて」


「お前、たまには自分も動け」


ジンは姿を消した。

門が完全に姿を現し扉が開いた。

白いフードを着た集団が15人出てくる。

それぞれ鍵に似た形の剣を持っている。


「・・・助太刀しましょうか?」


ケイはレンに近づいて微笑む。

その目は暗く、淀んでいたが。


「有難いことです。貴女のような方に助けていただけるとは」


「これでも三天蒼(ブルートライデント)と呼ばれてますからね。それくらいできなければ。」


ケイは右手を掲げる。

辺りに青い雷が落ち、手に三叉槍が握られる。


「三天蒼、ケイ、押して参る!」


ケイもまた、地を蹴り駆け出した。

レンは鎌を構え直し地を蹴った

レンが通った跡が紅い軌跡として残った。

ケイが通った跡は蒼い軌跡として残った。

だが紅い軌跡は上空へ伸びていた。

上空に描かれる紅と白の軌跡、炸裂する火花。

相手はかなり本気のようだ。

対してレンはニヤニヤしている。

勝敗はあっという間についた。

上空から鍵が降ってきた。

それに続いて白いフードを被った人?が降ってきた。


「もっと鍛えてから来るんだね。でないと本を取り返す以前に侵入もできないよ?」


「くっ・・・」


残りの白いフードはケイによって片付けられ、地面に転がっていた。


「あれを拾って帰ってくれる?それとも・・・」


「今回はこのぐらいにしといてやる。覚えてろよ!」


白いフードはさっさと門から退散していった。


「いや、悪かったね。小突きあいに捲き込んじゃって。ちょっとした腐れ縁で。要約すると僕も昔は若かったってことかな」


レンは鎌と炎を消した。


「いえいえ、こっちも少なからず因縁があるんで・・・。」


ケイの瞳は最早廃人のそれ。

生気が宿っていなかったが、段々と元に戻ってきた。


ケイも槍を雷にもどす


「お疲れ様でした。」


「じゃあ僕は次のやることがあるから帰るよ」


悪魔で仕事とは言っていない。

レンは姿を消した。


作者:「こっちはこっちで続きを書かなきゃwww」



転移したフウカ達はもとの部屋にいた。


「なんだったのかしらね?」


「まあ、面白かったと言えば面白かった」


「まさかフウカの記憶喪失が嘘だったとはねー」


「嘘ではないですよ。この世界に来た時からの記憶しか現にないですし」


「知り合いのことも紹介されてないし」


「あれはそこら辺のよく知らないけど馴れ馴れしいオッサンです」


「まあまあ、人間誰しも隠し事の一つや二つ有るだろ。五つか六つ隠し事を打ち明けてみよう。さあ!」


このあとフウカはかなり問い詰められた末に色々と喋らされるのだった。

ちなみに今回の貿易で得た火薬草は半分はヴィンスがそこらじゅうにばらまいて、もう半分はフウカが研究に使用した。

翌日、世界各地に火薬草が急に出現してかなりの混乱を招いた。

作者:「次回から第三章です。毎週土曜午後24:00に更新します。(今週はお休み)」

レン:「へー、更新周期変えるんだー」

作者:「そうなんだ」

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