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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
作者の手抜きの閑話編
100/260

ソウジとケイトと戦場の華 続その一

作者:「前回までのあらすじは…要る?」


ジン:「必要ないだろ」


レン:「だね、早速戦闘シーン行こうか」


作者:「えっ?」


レン:「えっ?じゃないよ戦闘シーンだよ」


作者:「いかないけど」


ジン:「逆に聞くが行かないのか?」


作者:「うん…戦闘シーンとか要らないかなって」


ジン:「おいおい、ちょっと待て。お前頭おかしくなったのか?」


作者:「俺、言ったよ?閑話編は極力戦闘は無しにするって。言ったよね?言ってなかった?あっ、ごめーん。じゃあ今言った」


レン:「戦闘シーン省くのはいいけどその間何するの?」


作者:「駄べる」


ジン:「アホか」


作者:「まあまあ、そう言わずに。今日はね~特別にね~ゲストを召喚したいと思いまーす」


ジン:「…ヒソヒソ今日の作者、テンションおかしいぞ…」


レン:「…ヒソヒソジン君、ちょっと行って叩いてきたら?治るかもよ?…」


作者:「残念ながらバッチリ聞こえてます。誰が古い家電だって?」


レン:「作者ー!笑笑」


作者:「うん、元気はいいね。さてとゲスト召喚しちゃいまーす。誰が出るかな?誰が出るかな?」


ジン:「サイコロトークみたいな掛け声をするな」


作者:「ジン君は誰だと思う?」


ジン:「やっぱりここ最近後書き出没率の高いフウカとか?」


レン:「ここはあえてトリッ○○《ピー》」


ジン:「リンな」


作者:「どっちも外れ~正解はこちらの方です」


金ヶ崎葵(以降アオ):「あれ?ここどこ?死後の世界?」


作者:「初めましてアオイちゃん?君?ちゃんでいっか。水無月 蒼次(作者の方)でーす」


ジン:「お前は何をやっとんじゃ」


ジンは鎌を振る

スカッスカッ


作者:「当たらない当たらない笑笑」


レン:「いらっしゃいアオイちゃん」


ジン:「一応言っておくか、ようこそウインドの裏側、原稿用紙裏へ」


アオ:「あっ、レンさんジンさんもこんにちは…」


レン:「ウ○チャンナンチャンみたいだね?」


ジン:「お前の相方になるぐらいなら死んだ方がマシだ」


アオ:「そちらの方はソウジ君で合ってますか?」


レン:「その解答は50点かな」


作者:「そう、俺はソウジであってソウジに非ず言うなればオリジナル、つまり作者なのだ」


ジン:「だから表記上も作者だ。作者って呼んどけば大概問題ないだろ」


アオ:「そうですか、じゃあ作者さんもよろしくお願いします」


レン:「なんかアオイちゃん借りてきた猫みたいだけど大丈夫?」


ジン:「似たようなものだしな」


アオ:「そう言えば、作者さん?ソウジ君は何処ですか?」


作者:「劣化版量産品ならあそこ、今戦闘中だよ」


アオ:「加勢に入っても?」


作者:「無理無理、君は今意識不明の重体だよ?わかってる?だから霊体で転移させてきたんだ~」


スカッ

アオイの焔が作者を切りつけようとするが作者をすり抜けた。


作者:「さっきのジン君を見てなかったんだね」


「これで一通りか?」


ソウジは血が滴り落ちる曲がったレイピアを放り捨てて言う。


「大体ね」


「かなり倒しましたね」


「猪がざっと40ってとこ豚がひーふーみー・・・12体だな」


「ほらソウジ君、ぱぱっと魔法かけて時間停めてトランクに入れるよ」


「はいよ」


ソウジは左手を掲げて詠唱し始める。


「彼は新入りさんですか?」


「そうよ、数日前に入ったばかりなの」


「彼、凄いですね。速いしコントロールもいいですし」


「まあね、戦闘能力においてはアリシアでも上の方だと思うし」


「よく、あんな逸材を捕まえられましたね」


「拾ってきたのは私じゃないのよ。ちょっと前にフウカが一人で出掛けた時に拾ってきたの。なんでもオーガの棍棒を後頭部にぶつけちゃったらしくてさ(笑笑」


「よく生きてましたね」


「そっちはどうなの?新人さん見つかりそう?」


「難しいわ。まず女性の冒険者がそんなに居ないし、居ても私たちみたいな頼りないパーティーに入ってくれる人はなかなか見つからないわね」


「頑張ってスカウトしては要るんですけどね」


「それで二人でオーク狩り?」


「そんな所です」


「それにもうすぐ冬でしょ、冬越えの為の準備もしなきゃだしそうなると町の中での仕事だけじゃちょっと足りないのよ」


「そう言うことね。家も冬越えの準備を始めないとね~」


「やっぱりケイトさん達みたいな凄腕パーティーでも準備が必要なんですね」


「だってね?私達は今ローン持ちだし」


「家を買うと大変ですね」


「ユリ、忘れてるかもだけど家もまだローン払い終えて無いからね」


「そうでしたね」


「ケイトさーん、下処理終わりましたよ」


「じゃあ、放り込んじゃって」


「了解です」


「それにしても大変そうですね」


「確かに大変だけど、なんだかんだ回ってるわよ」


「そうですね、なんだかんだ回るんですよね」


「あははははは……」


そう言うユリの目は笑っていなかった


「片付け終りましたー、さっさと撤収しましょう」


「わかった、二人はどうする?」


「そうね、規定量のオークも倒したし撤収しようかな」


「ユリー、討伐証明部位に剥いだ?」


「今、剥いでます。終りました」


「じゃあ撤収するわよ。他の魔物が来る前に」


『ブギィィィイィィーーー!!』


「新手の猪か」


「それにしては声が大きかったような」


「うげっ、今来なくてもいいでしょ」


「来ちゃった物はしょうがないわ。守りながら退きましょう」


ミシミシッ……バキッ!ズーーン


木を薙ぎ倒して、高さ3mの黒い猪が出てくる


「アチャパー、デカイのが出てきたな~」


「あちゃぱあ?」


「ああ、それは後で説明するので現状打破を考えましょう」


「後ろを向いて走るのはどうでしょう?」


「そんなこと言ってる暇があったら、詠唱して」


ツバキは長剣を猪の右肩に突き刺す。

肩から血が流れ出す


『ブギィィー!』


猪は痛みに悶えて暴れだす。


猪は頭を振り牙でツバキを弾き飛ばす


「がはっ、ううっ……」


ツバキは地面を転がり吐血する。


「ツバキさん!」


ユリは詠唱を途中で放棄してツバキに駆け寄る。


「ツバキさん!大丈夫ですか!?」


「ポーション飲めば助かると思うけど……戦闘に復帰するのは難しいかも…ぐっ…」


「あちゃちゃ、どうするかな…」


「ソウジ君、ツバキさんを連れて森を出て」


「ケイトさんとユリさんはどうするんですか」


「暫く足止めするから、ソウジ君は目印を残しながら森を出て大きい魔法の準備をして。私達は目印を辿って後から追うから」


「絶対死なないで下さいね」


「大丈夫だから、早く行って」


ソウジはツバキを抱えて詠唱しながら走る


「ツバキさん、少し揺れますが我慢して下さい。『我、時を繰る者。我が意思に沿いて時を操れ タイムコントロール』


ソウジはツバキの時間と自分の時間の流れを数倍にする。


そして、木々の隙間を走り抜ける。


つい数日前の樹海エリアでの光景が、前世での光景がフラッシュバックする。


今、あの時よりも緊迫した状況である様に感じるのは何故だろうか。

きっと俺以外の誰かの命が掛かっているからだろう。


そして森を抜ける


「ツバキさん、もう少しの辛抱です」


「運んで貰って悪いね…年長者だから私がしっかりしないといけないのに」


「戦場で年齢は関係ないですよ『水よその慈しみに溢れた力で彼の者を癒したまえ アクアヒーリング』


蒼い光と霧が杖から発せられツバキを取り巻き、ツバキの内に入る様に渦巻く


「…ありがとう」


『我が内に流れる水の魔力よ、汝陣を描きて、その陣を打ち砕きしものに岩をも撃ち抜く大いなる水の力を与えたまえ アクアブースト』


『我が内に流れる水の魔力よ、汝陣を描きて、その陣を打ち砕きしものに幾本にもなる氷棘トゲを、氷棘で作られた墓標を突き立てろ アイスニードルグレイブ』


ソウジの左の袖口から出た蒼い線が集まって蒼い魔方陣が空中に描く。


『氷よ汝は汝の前に立ち塞がる全てに対して絶対なる終わりをもたらす砲弾、汝は我が意思の下に飛びて彼者を撃ち抜け』


ソウジは詠唱を途中で中断して猪が出てくるのを待つ


するとユリを抱えたケイトが森から出てくる


「来るよー!」


次の瞬間、森の木々を盛大に吹き飛ばして猪が飛び出してきた。

見るとけっこう遠くから一直線に森が割けている。


ソウジの魔方陣を見て察したケイトは横に飛び退く。


突進の途中で止まれない猪は真っ直ぐソウジに向かう。


『アイスキャノン』


ソウジの左の掌に魔方陣が描かれ、次の瞬間には砲弾に変わって蒼い弾丸ならぬ蒼い砲弾は魔方陣を貫通し真っ直ぐ走ってくる猪の額のど真ん中に突き刺さった。


そして氷の棘でできた球体が猪の首下に出現して頭部が飛び散り一際大きな氷の棘が十字に生えて十字架を立てた。


「一撃ですか・・・」


「ユリー、ポーション開けて~」


「よかった、牙は無事ね」


「首回りはダメそうですね」


「こんなの解体しても持って帰れないし置いていきましょ。その内コボルトとか死喰い蟻とかが片付けてくれるだろうし」


「そうですね」


「じゃあ戻りますか。え~とアリシアはどっちだっけ」


ソウジはキョロキロする。

戦闘に夢中になりすぎて方向がわからなくなってしまった。


「アリシアはあっちよ」


ケイトは森の方を指差す。


「もしかして反対側に抜けちゃいましたか?」


「そういうこと」


「でわ、急いでむこう側に抜けましょう。上手くやれば日暮れまでに戻れるかもしれませんし」


「一言いいですか?」


「はい、いいですけど」


「先程の戦闘で魔力を大量に消費しまして、保存食の時間を再度流すのを四回ぐらいしたら魔力が底をつきそうです」


「つまり、速度を上昇させる時魔法を私達にかけることはできなくなったってことね」


「そういうことです。今日の夜には回復すると思いますが」


「なるべく急いで戻りましょう」


そして四人は再び森に入っていった。


◇◆◇◆◇◆◇◆


アオ:「そう言えば今回フウカさんまだ出てませんね」


レン:「主人公なのにね」


ジン:「何でだろうな、働き者でいいやつだと思うんだけどな」


作者:「ジン君がそう言うからちょっとだけ月光の竹林亭覗いてみるか」


◇◆◇◆◇◆◇◆


その頃、月光の竹林亭はお昼時の客入りの多い時間帯だった。


『アレって姫様の所の嫁だよね?』


『妾じゃないの?』


『似たような物でしょ』


『姫様の女好きは困ったものだな』


『姫様とは言っても今は冒険者でしょ?』


『それもそうだけどさ』


お昼時に入ってきたそこそこ裕福な冒険者たちは好き好きに話している

こんなときも気にせず仕事をこなすのがプロフェッショナルだと私は思う


「フウカさん、気にせずに行きますよ」


「そうですよ、お昼時は忙しいですからね」


「所でフウカさん、さっきから気になってたんですが妙に滑らかに移動してますね。見ててちょっと不安になります」


「これは飛行魔法の応用です。歩くより移動速度が上がりますし、足音がしない方がいいと思いまして」


「くれぐれも事故を起こさないように気を付けてください」


「留意します」


フウカはテーブルの間を滑っていき、昨日と同じように接客する。


『姫様もかわいい娘捕まえるよね』


『やっぱり元貴族だしね』


『あの娘もよくやってると思うよ?』


『まあね、姫様って言ったら「女たらし」だからね』


ジン:「モブ大活躍だな」


レン:「だね」


「うわっとっと」


今日から正式に採用された娘が少し大きめのメイド服の裾を踏んで転ける


フウカは咄嗟にポケットの内側の水晶球に外から手をかざして加速する。


そして倒れる前に新人さんを支えて、新人さんが持っていた料理を代わって受けとり、加速を解除する


「大丈夫でしたか?」


「はっはい」


「気を付けてくださいね。貴女が怪我をすると大変ですので(ただでさえ人手不足ですから)」


私は特に考えないで適当に喋った。

そして、料理を渡す。


「はい、頑張ります」


新人さんはそそくさと料理を運んでいった。


『以外とあの娘が姫様を落としたのかもね』


『結構手練かもね』


『あの娘一瞬で移動したよね?』


『したした、いつの間に詠唱したんだろう』


『いや、水晶球かもしれない』


『でも、ああいう効果の水晶球の作成は難しいから高価だって聞いたよ?』


『だって姫様の嫁だよ?頼めばそのぐらいはどうにかなるんじゃない?』


『確かにね…』


「フウカさん、大丈夫ですか?」


「私はなんともありませんよ」


「急加速は体に多大な負荷がかかると昔ケイトさんが言っていたので」


「大丈夫ですよ、さっ仕事に戻りましょう」


フウカは次の人を案内しに行った

そして、その日の午後からフウカに関する根も葉もない噂が出回ったのは余談だ。

アオ:「フウカさんって口達者だったんですね」


レン:「あんなフウカ君は僕も初めてみた」


ジン:「同じく」


作者:「そう?ケルビンでエレナ相手に似たような事をしてた気が…」


レン:「アレはまた違うでしょ」


アオ:「フウカさんはケイトさんの嫁だから大丈夫の筈…」


作者:「アオイちゃん今日はありがとね」


アオ:「ああはい、こちらこそありがとうございました」


レン:「また来てね、僕はいつでも暇してるから」


ジン:「暇してないだろ!(`Δ´)ノΣバチンッ」


レン:「痛いな~、ちょっとしたジョークでしょ?」


ジン:「ジョークじゃなくて現実になつてるだろ!」


作者:「じゃあ今日はここまで、また来週~♪」

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