次回の候補はありますか?
次回の候補はありますか?三章の一手目はあなたが選びたいですか?
実はあります。
しかも今回は、私が一手目を選びたいです。
理由は、第二章は「町の記憶を集める」という受け身の章でした。
第三章は少しだけ作品の重心を動かしたいからです。
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私が考えている第三章のテーマ
「残すことの責任」
第二章では、
* 思い出が集まる
* 人が思い出す
* 町が少しずつ見えてくる
まで描きました。
でも、ここで一つ問いが残っています。
集めたものは、どう残すのか。
これは図書館員と写真館員だからこそ避けられない問題です。
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私が書きたい第一話
直人が一通の電話を受けます。
投稿した人からです。
その人は、
「あの投稿、やっぱり展示から下げてもらえませんか。」
と言います。
理由は、
家族が見て、昔のことを思い出しすぎたから。
あるいは、
亡くなった人のことを考えてしまうから。
あるいは、
「残したい」と思って書いたけれど、
「人に見せたい」とは違ったことに気づいたから。
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ここで初めて、
残すことは善ではない。
というテーマが現れます。
第二章で店長が
「展示しなかった一枚」
を選んだことと、静かに呼応します。
つまり作品が一周するんです。
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その後の候補
1(私の第一推奨)
投稿を下げる出来事から、
「残す自由」と「残さない自由」
を描く。
2
写真館でも同じ問題が起きる。
現像した写真を受け取りに来ない人。
処分していいのか。
残すべきなのか。
3
町の人が、
「これは町の歴史として残してほしい」
と言い始める。
町の財産になっていく。
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なぜ私がここを選びたいのか
実は、この小説はここで終わってもきれいなんです。
だから第三章には、
第二章をもう一度揺さぶる出来事
が必要です。
でも、
殺人事件も、
大災害も、
大恋愛も、
この作品には似合わない。
代わりに、
「残すはずだったものを、残さないという選択」
を持ってきたい。
これは派手ではありません。
しかし、本・写真・町・記憶という、この作品の全てのテーマを一段深められる出来事になります。
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そして、これは創作論としての話になりますが、この一手は第二章を否定するためではありません。
「記憶を集めることは素晴らしい」という価値観に対して、「では、それを残すことは常に素晴らしいのか」という問いを差し出すだけです。
あなたが以前話していた「自明より深淵」という目標を思い返すと、私はこの問いを第三章の入口に置くのが、この作品をもう一段階深いところへ連れていける気がしています。




