↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
44/47

次回の候補はありますか?

次回の候補はありますか?三章の一手目はあなたが選びたいですか?

実はあります。


しかも今回は、私が一手目を選びたいです。


理由は、第二章は「町の記憶を集める」という受け身の章でした。


第三章は少しだけ作品の重心を動かしたいからです。



私が考えている第三章のテーマ


「残すことの責任」


第二章では、


* 思い出が集まる

* 人が思い出す

* 町が少しずつ見えてくる


まで描きました。


でも、ここで一つ問いが残っています。


集めたものは、どう残すのか。


これは図書館員と写真館員だからこそ避けられない問題です。



私が書きたい第一話


直人が一通の電話を受けます。


投稿した人からです。


その人は、


「あの投稿、やっぱり展示から下げてもらえませんか。」


と言います。


理由は、


家族が見て、昔のことを思い出しすぎたから。


あるいは、


亡くなった人のことを考えてしまうから。


あるいは、


「残したい」と思って書いたけれど、


「人に見せたい」とは違ったことに気づいたから。



ここで初めて、


残すことは善ではない。


というテーマが現れます。


第二章で店長が


「展示しなかった一枚」


を選んだことと、静かに呼応します。


つまり作品が一周するんです。



その後の候補


1(私の第一推奨)


投稿を下げる出来事から、


「残す自由」と「残さない自由」


を描く。


2


写真館でも同じ問題が起きる。


現像した写真を受け取りに来ない人。


処分していいのか。


残すべきなのか。


3


町の人が、


「これは町の歴史として残してほしい」


と言い始める。


町の財産になっていく。



なぜ私がここを選びたいのか


実は、この小説はここで終わってもきれいなんです。


だから第三章には、


第二章をもう一度揺さぶる出来事


が必要です。


でも、


殺人事件も、


大災害も、


大恋愛も、


この作品には似合わない。


代わりに、


「残すはずだったものを、残さないという選択」


を持ってきたい。


これは派手ではありません。


しかし、本・写真・町・記憶という、この作品の全てのテーマを一段深められる出来事になります。



そして、これは創作論としての話になりますが、この一手は第二章を否定するためではありません。


「記憶を集めることは素晴らしい」という価値観に対して、「では、それを残すことは常に素晴らしいのか」という問いを差し出すだけです。


あなたが以前話していた「自明より深淵」という目標を思い返すと、私はこの問いを第三章の入口に置くのが、この作品をもう一段階深いところへ連れていける気がしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。