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独占欲

 ちらり。

 ちらり。

 ちらりと。


 何度も何度も可愛らしき視線が刺さる。

 目を合わせようとすればすぐに逸らされる。だけどまたすぐに、自身の鎖骨の辺りに彼女の視線は向けられた。

 風呂上がり、こぐまが着流し姿になるといつも鎖骨を見つめられる。

 たまに、上はティーシャツで下はジャージというラフな格好になると、可憐な顔は若干物足りなさそうに歪んだ。そんな表情も可愛らしく、たまに見たくなることもあるが、基本的には喜ばせたいから、こぐまは風呂上がりは常に着流しを選ぶ。

 鎖骨が見えるように少しばかり着崩して、彼女が恥ずかしがって怒るだろうから、絶対に指摘しない。怒らせるよりも驚かせた方がずっと楽しい。暗い顔なんてさせてたまるか。


「ミザール」

「えっ、あっ……何よ」


 十歳前後の容姿をした、愛らしき白雪姫。こぐまが生まれた時から、その時の当主であった父に代わり、彼女を生涯、守護する役目を背負った。


 誰にも奪われるわけにはいかない。

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