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RaPPitManS  作者: 一橋赤蘭
第一章
24/24

第二十四話 激突!メタルヒーロー

 亜夢は目の前の大型能魔に突っ込んで行き召喚した大剣を振りかざす…


〈…かったいな…〉


ぼやく。

顔こそ見えないものの、とても楽しんでいるように見えた。

俺にできること…

能魔の行動を読む。


「右腕上から!」

〈了解!〉


俺がそう言った直後、能魔が腕や振り上げ…

叩き落とす。

亜夢はそれを悠々とよける。

いくら彼の金属装甲といえど直撃すればひとたまりもないだろう。

俺の予測で亜夢に予測を提示し、亜夢はそれに従いつつ叩く。

何気にこんなに長期戦してるの初めてかもしれない。

小さな傷が増え、能魔の下には少しづつ血が滴っていた。

亜夢が俺の隣に着地する。


〈決定打に欠けるね〉


初手でぶった斬った手首の出血が止まってない。


「直に死ぬでしょ」


〈さっきも言ったでしょ、私の『真骨彫』を見せるって。ホントの『必殺技』見せたげるよ〉


亜夢は胸に手をやる。


〈〈CASTLY〉〉


キャスリィ。

バランシィともサンディとも違うラピッドマンの形態。

サウンディと対照的な黒基調の重装甲に番長を思わせるような黒い二重装甲。

明らかに数の多い排煙孔。

他二形態は鼻部が出っ張っていたのに対して額部と顎部の飛び出た頭部。

他とは一線を画す形態。


〈SOUNDYがスピード特化ならこっちはパワー特化ってとこかな?〉


と言うと彼はエンジンを吹かす。

黒いマントがたなびき、ドルンドルンと響く音。

今まで聞いたことのない音。


〈じゃ、直線ルート頼んだよ〉


大剣を構えて低姿勢になる。

暴れる能魔に目を向けて。

ここから能魔の首元まで直線で行くには…


「7秒後」

〈了解。最大出力!〈IGNITION〉〉


白銀の髪。

いつものラピッドマンよりは遅い。

それでも十二分の速度だった。

能魔の首元に一閃が迸り、能魔の動きが完全に止まる。

沈黙。

首がずり落ち、血が吹き出た。


■■


少々時間を遡り、由宇と零壱。


「ゼロヒト、由宇を連れて撤退しろ」

「え?俺様はまだ戦え…」

「め い れ い」

「りょ、了解…」


由宇を後ろに乗せバイクで逃げ帰る。

由宇は身体中に返り血を浴びポロポロ泣いていた。


「体が冷えるぞ。泣きやめ」

「うぇぇ…ひっぐ…」


彼の魂能の性質上、体温の変化には人一倍敏感である零壱。

恐怖による冷えを防ぎ彼女を安心させるため、それとなく「温度改竄」を使い温める。

冷やす以外の使い方もできるのだ。

メンタルのケアもバディの仕事である。

やがて泣き疲れたか由宇が寝息を立て始めた。


「すぅ…すぅ…おにい…ちゃん…」


そう寝言を呟きながらまわしている腕をキツく締める。


「お前のにいちゃんには遠く及ばねえよ…」


ぎりっ…と歯軋りをし、アクセルを強く握りしめた。


■■


どしーん…と音を立てて能魔の胴体が崩れ落ちる。

アムがすとっと着地する。

すとっ…じゃないな。

CASTLYの重みで地面が抉れている。

アーマーは返り血で赤く染まっている。


「決まった?」

「決まってた決まってた」

「どうやら、魂能による自身の干渉に順応するタイプだったみたい。和丸さんと似た感じかな。私はステゴロだから関係ないけど」


やっぱり、しっかり見てる…


「あとは回収班を待つだけだね」

ふと。

スマホが鳴る。

クラスのグループチャットだ。

そこにはラピッドマンとなりショッピングモールから飛んでいくアムの姿。

「お前、これ…」

「あー…ばれちゃいましたね」

「それ平気なん?」


正体バレシーン好きなんですよね。

特にドラァイブ

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