第七話 鬱陶しい”元”婚約者
何が起こったの…????
「ルシェリアちゃんも今日は疲れてるだろうから、また明日他のパーティーメンバーを紹介するわね!」
「明日のお昼ぐらいにギルド集合だから遅刻厳禁よ?」
「嬢ちゃんまた明日な!」
ガルドとセリーヌはルシェリアに手を振りながら、ギルドを後にした。
「あ、嵐みたいな人だった…」
「今日はもう帰って寝よう」
本当に疲れた、ガルドさんとかセリーヌさんたちはいつこの街を発つんだろう
できるだけ早くここを発ちたいな、フィオナードと会いたくない…流石に今の私とフィオナードじゃ生活圏が違いすぎて会わないだろうけど、もしも会ったりしたら嫌だもの
「ルシェリア……?」
噂をすれば、フィオナード様じゃありませんか
「ずっと探してたんだ、!婚約破棄なんて僕は嫌だ…」
「冒険者なんかやめて、帰ろう」
「ずっと探してた?今更どの面さげて来てるわけ?」
「何度女の人と親しげに腕を組んで、私の前にわざわざ現れてきたと思ってるの?」
鬱陶しい、私じゃなくても公爵家の嫡男で未来を約束された貴方を欲しがる人なんて沢山いて、これまでに何回も他の女と親しげにしていて私に見せつけてきたくせに今更私に執着する理由が分からない
「五回だ、前回君の前に連れてきた女も含めて五回だ」
「覚えてるなら何より、私もう行くから」
私がフィオナードに背を向け、泊まっている宿に向かおうと足を一歩踏み出したところでフィオナードに手首を掴まれた
「離して、!!」
「はぁ…僕の手すら振り解けないのに、冒険者になってモンスターを狩れるのか?」
いつものフィオナードと何かが違う…怖い、!!
「できる…!!離して!!!」
「おい、貴族の坊主。そのお嬢さんから手を離しな」
大柄で爽やかな顔立ちの男性がフィオナードの肩を掴み私を庇うように声をかけてきた。




