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3.『大鏡』の噂 裏

人は、美しいものに惹かれる。それが物であれ、人であれ。それ自体は行き過ぎなければ悪いことではない。しかし、それが死んだ後も変わらないのが厄介な所でもある。そういう『美』に執着して悪霊に成ったモノは、特に顕著だ。死んだ事で理性が焼き切れているのか、美しいものを見つけるとどんな手を使ってでも手に入れようとする。


それを分かっていたから、菫はいつも、明美に『可愛いんだから気を付けてね』と言っていたのに、油断していた。



(やられたな)



昼休みに見た光景を思い出しながら、菫は小さく舌打ちをする。まさか、電話に出に行った一瞬を突かれ、敵の接近を許してしまうとは、本当に油断していたとしか言えない。

ゲームでは、敵___赤リボンの少女が、自発的に近付いてくる事は無かったから、大丈夫だとでも思ってしまったのだろうか。此処は現実、推しに命が本当に宿る事があるならば、奴にだって自意識が存在する。その事を忘れていた菫の落ち度だ。



(明美ちゃんに友達が増えるのは悪くない。寧ろ良いことなんだけど、良いことなんだけどもさ。その中にアイツが居る事が最悪すぎる。何なら明美ちゃんに近付く為に彼女達に何か働きかけたかもしれない。ほんと最悪)



こういう事態になるならば、もう少し計画の算段を考え直すべきだったかもしれない。彼女の為の計画なのに、その彼女を危険に曝すなぞ愚の骨頂だ。だから____



(………いや、けど、それはもっと最悪の事態を引き起こす可能性がある。それだけは駄目だ)



その先に待ち受ける未来を考え、冷静にそれも愚策だと考え直す。例の七番目を味方に付ける事は、明美に敵を近付けない事と同じくらいの優先事項だ。

今回は、菫のリスクヘッジ不足で起きた事。菫が反省すべき点はそこで、計画内容では無い。問題点を摩り替えてはいけない。そう考えている時だった。



ブーッ、ブーッ



持っていたスマートフォンが震えだす。断続的に震えるそれの画面を見ると、電話に出ざるを得なくなった元凶が表示されていた。じっとそれを見つめてから、菫はスカートのポケットに突っ込むと、人の気配の無い廊下へと移動する。そうして人から遠ざかると、人の居ない空き教室へとするりと入り込む。そこで壁に背を預けてスマホを取り出し、未だに掛かってきている電話に出る。



ザーッ



電話の向こうから流れ出すのは、砂嵐の音。その嵐の中から、小さく、何かが聞こえる。その音が、だんだんとはっきり聞こえてくる。



『かわって』



鼓膜が声を捉え、頭がそう言っているのだと理解した瞬間、



『かわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわって』



電話の向こうから、奇妙な聲が流れ出す。ただ『かわって』と、壊れたラジオのように、誰かが画面の向こうで言い続けている。老若男女、様々な人の声を何重にも、幾重にも重なったその聲は、最早そういう音だと言っても過言ではない程に、向こう側から無数に菫の耳に流れ込む。



「そんなに救ってほしいの?」



聞くだけでも背筋が粟立つような、聞いている此方までおかしくなりそうなその音の濁流を聞きながら、菫は電話の向こう側にそう問い掛けた。

すると、向こう側が一瞬、しんと静まり返る。



『すくって』



そして、静寂の後に、何重にもなった聲が、菫の問いに一斉にそう応えた。



『すくって、すくって』


『すくって』


『救って』



電話の向こう側は、何度も何度もその言葉を繰り返す。偶然垂らされた蜘蛛の糸に縋るように、救いを求める聲を、我先に、声高に、どうか私をお救いくださいと、菫に縋る。その聲に、菫は、にこりと微笑んで。



「やだ!」



と、蜘蛛の糸を笑顔で断ち切った。

その返答を聞いた向こう側の相手達は、一拍遅れて、耳をつんざくような怒鳴り聲をあげる。



『なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってかわってすくってすくってすくってすくってすくってすくって■■■上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l■■繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l■■■■繧上▲縺■■莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l莉」繧■■莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l■■■■縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l■■繧上l莉」繧上l縺九o縺」■■■■■■■■■■莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l■■繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上▲■■■莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l■■■■繧上▲縺■■莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l縺九o縺」縺ヲ莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上l莉」繧■■莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l莉」繧上l莉」繧上▲縺ヲ繧莉」繧上l■■■■縺九o縺」縺ヲ莉」繧上l■■繧上l莉」繧上l縺九o縺」■■■■■■■』


「………チッ、あー、うざ」



またも鼓膜に叩き付けられる聲に、菫は鬱陶しそうにスマートフォンを耳から遠ざけ、舌打ちをする。そして声を出すことすら億劫そうに、何故と問い掛けてくる向こう側に、蜘蛛の糸を切った理由を応える。



「そこに居るのは自分の所為でしょ? そんな所に堕ちるぐらいの罪を重ねたのはお前ら自身。それなのに、何? 『代わって』、『救って』って。自業自得だろうに。現世で好き勝手やった分の当然の代償でしょ、粛々と刑期を全うしなよ。そんなんだから地獄なんかに堕ちるんだよ」



普段、明美達には聞かせないような、酷く冷たい口調と声で、菫は向こう側にそう告げる。そして更に、面白くてたまらない、というように口角を吊り上げた。



「目の前に垂らされた救いに縋る程度じゃ、まだまだ刑期は終わらないね! ハハハハッ、御愁傷様でーす! それじゃあね!」



更に酷くなる罵声を嘲笑うと、菫は『彼岸』と表示されていた画面の通話終了ボタンを押し、彼岸との繋がりを断ち切った。



「あーーーーッ、スッキリした!!」



けらけらと笑いながら、菫はスマートフォンの電源を落とし、画面に素早く文字が書かれた紙___手製の結界札を貼り付ける。こうして彼方側の亡者共から授業中などに電話が来ないよう、干渉を封じておくことで今まで乗りきってきた。今回も暫くはこれで持つと思われるが、今回は相当煽った分、向こうから鬼電が来る事だろう。今までのようにそう長くは持たないかもしれない。


もし誰かにこんな事をしてしまって良かったのか、と問われたら、いいえとしか答えられない自覚はある。

怪異相手に煽るなど悪手だと、菫は知っている。普段の仕事中なら絶対にしない。拗れて面倒になるからだ。しかし、菫は苛立っていた。赤リボンの少女にも、迂闊だった自分にも、それはもうキレていた。その原因となった亡者共に少しぐらい八つ当たりしたって、誰だって文句は無いだろう。今までは電話に出ても何も言わずに聞き流してやったが、今回ばかりはそうはいかない。毎度毎度恨み言を聞かされ、その上今回は害が出ているのだから、幾ら余り怒らない菫といえど、苛立って苛立って仕方がなかったのだから。未練がましく生者に成ろうとする死人になぞに、抗議する権利なんてない。

それに別に、何の根拠も無く煽った訳ではない。今回の場合は、これぐらい亡者の怒りを煽っておけば、未だ沈黙を保っている裏ボスだって此方に干渉せざるを得なくなるだろう、という算段だった。

ともあれ、憂さ晴らしが出来た菫は、清々しい気分で教室に張った結界を解除し、リュックサックにスマートフォンを放り込み、教室を抜け出る。当初の予定の場所へと足を進める為だ。札の効力もいつまで持つか分からない上、何より、メインターゲットが移動してしまう可能性もある。さっさと用を済ませて帰らねばならない。

放課後になって暫く経っているからか、大体の生徒が出払って人気の無い校舎は、よく足音が響く。一応目撃されても問題無い理由を持ってはいるが、それでも目撃されないに越したことはない。だから足音を極力立てないようにしながら、広い校舎を迷わぬ足取りで進んでいく。西校舎への渡り廊下を通り、階段に差し掛かった所で、前を進む見覚えのある人影に気付き、菫は足を止めた。



(………おっと)



そっと柱の影に身を隠し、長く伸ばした髪を靡かせながら上階へと上がっていくその人物を見送る。

恐らく菫が目指している所と同じ場所に向かっている同業者____土御門晴幸と、現場で出会さなくて良かった、と胸を撫で下ろしながら、菫は音を殺して後を着けるように着いていく。

曲がり角などで姿が見えないようになるべく距離を取りながら、しかし見失わない距離で彼を追うと、あるポイントで足音が止まる。その一階下の廊下で、菫は、やはり晴幸の目的が、自分と同じくこの先の踊り場の鏡を調べに来たのだと察する。



(そろそろ調査してる頃だろうとは思ってたけど、まさか明美ちゃん達が調べに来る一日前に来てたとはねぇ)



彼が此処に来ることはゲームでも描写があった。ゲームの流れでは、明日、明美達が被害に遭った生徒に話を聞きに行った際、『お前らの前に話を聞きにきた生徒がいる』、と彼の存在を匂わせる発言が一つ差し込まれることだろう。だから予測は出来ていたものの、まさか日が被るとまでは予想していなかった。



(早くどっか行かないかなぁ)



廊下の柱の影から、空き教室へと静かに移動し、耳を澄ませる。西校舎の階段は此処か廊下を渡った反対側にあるものと二つしかない。そちらを通ると遠回りになるから、きっと此方の階段を通って戻ってくる筈だ、と考えた為だ。

暫くすると、一通り調べ終わったのか、読み通り上履きを履いた足音が一瞬近くなり、遠ざかっていった。その音が完全に聞こえなくなるのを待ち、菫はそっと教室を抜け出る。そうして、音もなく階段を上がっていく。



(………ふむ)



そうして、踊り場に設置されている大きな鏡をちらりと見て、通り過ぎる。今調べた所で、何も収穫はないと分かりきっているからだ。それに、菫の記憶に間違いがなければ、此処には監視の烏が置かれていた筈。ゲームでは、その烏の報告によって、晴幸の存在が仄めかされる事となるのだ。その烏の性能が原作通りであるならばいいが、油断は出来ない。



(いくら私が幻術を使ってるとはいえ、もしかしたら私の想定以上に性能が良い可能性もあるんだし)



既に何度も思い知らされていることではあるが、此処はゲームではなく現実だ。件の少女が想定外の行動を取った以上、『幻術を使われると相手を認識できなくなる』という弱点が覆ってしまっていることも十分有り得るのだから、彼らに怪しまれるような行動は極力避けなければならない。



(じゃないと、明美ちゃんの傍にいられなくなる)



祓い屋としても、菫個人の感情としても、それは何としても避けたい。

そうしている内に階段は終わり、廊下に出る。キョロキョロと辺りを見渡し、菫は目当ての教室を探す。



(ええと、確か突き当たりの……あった、国語準備室)



そこのドアにするりと近寄ると、リュックサックを下ろし、小道具を一つ取り出してから、コンコンコン、とドアノックを三つする。



「失礼しまーす! 潮崎先生、いらっしゃいますかー?」



そう向こう側に声をかけると、直後にぱたぱたと誰かの足音がしてガラリとドアが開いた。



「はぁい、って、あら………清沢さん?」



菫に呼ばれてひょこりと顔を出したのは、品の良さを感じさせる初老の女性教師だった。菫の姿を見て、均一に切り揃えられたボブヘアーが、首を傾げる仕草と共に揺れる。



「こんにちは! この本でちょっと文章の表現で分からないことがあったので、先生ならどんな解釈をするのかなと思って聞きにきました!」



用意していた図書館で借りた本を片手に掲げ、菫は今回のターゲット_____潮崎(しおざき) 智江(ともえ)に向けて、にこりと微笑んでみせた。

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