表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最強すぎた件について   作者: ミリア
プロローグ〜第一章
10/37

日常の中で“他人が違和感を覚える回”

◆ 王都アステル・冒険者ギルド


(受付嬢視点)


今日も、特に変わったことはなかった。


依頼は普通。

冒険者も、いつも通り。


――ただ、一人だけ。


ミリア。


報告書を受け取るとき、

ふと、胸の奥がざわっとした。


(……あれ?)


理由は分からない。

見た目も、態度も、いつも通り。


けれど、

“何かが抜け落ちている”ような感覚。


「……お疲れさまでした」


声は、少しだけ上ずった。


ミリアは気にせず、笑って去っていく。


(気のせいよね)


そう思おうとして、

報告書に目を落とした瞬間――


文字が、一瞬だけ“揺らいだ”。


(え……?)


次の瞬間には、何もない。


受付嬢は小さく首を振った。


(疲れてるのかな)


そう結論づけるしか、なかった。



追補2


精霊界で女王に報告が届く直前


◆ 精霊界・境界層


(無名精霊視点)


境界が、揺れた。


破れたわけじゃない。

歪んだわけでもない。


――“整いすぎた”。


本来、世界の境界は微細に乱れている。

それが自然。


だが今日、

その一点だけが、完全に静止した。


(……創造神?)


いや、違う。


同じで、違う。


精霊は、声を上げなかった。

騒げば、境界が乱れる。


ただ、記録だけを残す。


「観測事象:人界・王国アステル

 秩序干渉なし

 神力反応なし

 ……異常、未定義」


この報告は、

精霊女王の元へ――


“届く直前”で、止められた。


何かが、

「まだ、知らせるな」と命じた気がしたから。



追補3


帝国アルス側が独自調査を始める


◆ 帝国アルス・情報局


(調査官視点)


報告書を机に並べる。


王国アステル。

特別な異変は、なし。


……建前では。


「この数ヶ月、妙に静かすぎる」


調査官は、指で書類を叩いた。


魔物の動き。

精霊反応。

神殿の予兆。


すべてが、

“正常値の範囲内に収まりすぎている”。


「何も起きていない、という異常か」


部下が首を傾げる。


「調査対象は?」


調査官は、一枚の紙を引き抜いた。


名前は、まだ仮記録。


ミリア

性別:女

種族:猫耳族(自称)


「本人は普通。だが――」


調査官は、静かに告げた。


「周囲の“反応”が、普通じゃない」


命令書に、判が押される。


――非公式調査、開始。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ