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転生したら最強すぎた件について   作者: ミリア
プロローグ〜第一章
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始まりの地

初投稿です。

私の妄想の世界を書いていきますので、暖かい目で見て下さい。


残酷な描写が描かれる場合が、あります。

見たくない場合は、戻るボタンでお願いします。

風が気持ちよかった。


どこまでも続く草原。


青い空。


白い雲。


鳥の鳴き声だけが静かに響いている。


そんな景色を眺めながら、アリシアは深いため息を吐いた。


「なあ、ミリア。」


隣に立つ少女へ声を掛ける。


桜色の長い髪を風になびかせていたミリアは、ゆっくり振り返った。


猫耳がぴくりと動く。


「なんや?」


「ほんまにここなん?」


アリシアは周囲を見回した。


草原しかない。


本当に何もない。


村もない。


街もない。


人の姿もない。


あるのは風と草だけだった。


「ここやで。」


ミリアはあっさり答える。


その迷いのない返事に、アリシアは額を押さえた。


「いや、せやからな?」


「うん。」


「何もあらへんやん。」


ミリアは周囲を見回した。


そして素直に頷く。


「せやな。」


「認めるんや。」


「事実やし。」


アリシアは思わず笑ってしまった。


昔からこんな調子だ。


妙に落ち着いていて、妙な自信があって、そして時々とんでもないことを言い出す。


今回もその一つだった。



「もう一回聞くで?」


アリシアは腕を組む。


「ここに国作るん?」


「作るで。」


ミリアは即答した。


迷いは一切ない。


「どうやって?」


「これから考える。」


「考えてへんかったんかい!」


アリシアのツッコミが草原に響く。


ミリアは少し首を傾げた。


「場所決める方が先やろ?」


「それはそうやけど。」


「場所決まった。」


「うん。」


「次考える。」


「順番は合ってる気がするけど不安やわ……。」



ミリアは丘の上をゆっくり歩き始めた。


アリシアも後ろを付いていく。


しばらく歩くと、ミリアは立ち止まった。


遠くには川が見える。


森もある。


さらに向こうには岩山も見えた。


「ええ場所やな。」


ミリアが言う。


「そうなん?」


「水ある。」


指差す。


「木もある。」


森を見る。


「石もある。」


岩山を見る。


「確かに。」


アリシアも納得した。


生活するには悪くない場所だ。



ミリアは少し嬉しそうだった。


風が吹く。


桜色の髪が揺れる。


ピンク色の瞳が細められる。


その横顔を見ながら、アリシアは思う。


本当に建国するつもりなんだな、と。


冗談ではない。


勢いでもない。


本気だ。



「それで国の名前は?」


アリシアが聞く。


するとミリアは少しだけ胸を張った。


「決めてる。」


「お、早いやん。」


「ミリア神皇国。」


数秒の沈黙。


アリシアは固まった。


「……今なんて?」


「ミリア神皇国。」


「自分の名前やん。」


「分かりやすいやろ。」


「分かりやすいけど。」


「覚えやすい。」


「それは認める。」


アリシアは苦笑した。


だが悪くない名前だと思った。


少なくとも忘れることはない。



ミリアは空を見上げる。


風が気持ちいい。


何もない場所。


だが不思議と寂しくはなかった。


むしろ、これから始まるという期待の方が大きかった。



「アリシア。」


「ん?」


「手伝ってくれるやんな?」


アリシアは呆れたように笑った。


「今さら聞く?」


「一応。」


「ここまで来て帰るわけないやろ。」


「よかった。」


ミリアは本当に安心したような顔をした。



しばらく二人で草原を眺める。


風が吹く。


草が揺れる。


静かな時間だった。



やがてアリシアが口を開く。


「でも国って大変やで?」


「せやろな。」


「人も要る。」


「要るな。」


「お金も要る。」


「要る。」


「家も要る。」


「要るな。」


「城も要る。」


「せやな。」


「分かってる?」


「たぶん。」


「その『たぶん』が怖いねん。」



ミリアは笑った。


楽しそうに。


本当に楽しそうに。



「なんとかなる。」


そう言った。



アリシアはため息を吐く。


だが不思議と嫌な気はしなかった。


ミリアがそう言う時は、本当に何とかなる気がするからだ。


根拠はない。


けれど信じられる。



「しゃあないな。」


アリシアは肩をすくめた。


「付き合ったるわ。」


「ありがとう。」


「その代わり。」


「ん?」


「ちゃんと働いてや?」



ミリアは視線を逸らした。



「……善処する。」



「今逃げたやろ。」



「逃げてへん。」



「絶対逃げた。」



二人の笑い声が草原に響く。



こうして。


後に人界最大級の国家となるミリア神皇国は。


たった二人の少女から始まった。


まだ国民はいない。


建物もない。


城もない。


けれど確かに。


ここが始まりだった。


未来へ続く物語の。


そしてミリア神皇国建国の第一歩だったのである。

パソコンの不調によりiPhoneからの投稿です。


冒険者ギルドと商業ギルドがあり

どちらのギルドカードも共通です。


あくまでも、フィクションであり

実際の人物や建物とは、関係ありません。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉のセンスはとてもある。 どちらかというとギャグ漫画を読んでるような(全体的な書き方)、サクッと纏まった印象でストーリー全体で見れば読みやすさはとてもあると思う。 独特のキャラクター性が…
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