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転生したら最強すぎた件について   作者: ミリア
プロローグ〜第一章
1/37

目覚めは白く、世界はまだ遠い

初投稿です。

私の妄想の世界を書いていきますので、暖かい目で見て下さい。


残酷な描写が描かれる場合が、あります。

見たくない場合は、戻るボタンでお願いします。

目を覚ましたとき、ミリアは草原に横たわっていた。


空は高く澄み渡り、雲がゆっくりと流れている。

背中に感じる草の感触は柔らかく、冷たい風が頬を撫でていった。


「……ん?」


起き上がろうとして、ふと違和感に気づく。

頭の上に、確かな重みがあった。


手を伸ばすと、そこには柔らかな毛並みの猫耳がある。

触れれば、ぴくりと反応し、周囲の音が妙に鮮明に聞こえた。


「……そら、あるよな」


不思議と驚きはなかった。

猫耳があることは、最初から当たり前のように受け入れられた。


体を起こし、周囲を見渡す。

果てしなく続く草原。人影はない。


それなのに――


(……ここに来た記憶、ないな)


胸の奥に、静かな空白があった。


名前は分かる。

ミリア。


それだけは、はっきりしている。

年齢は十五くらい。理由は分からないが、そう感じた。


生まれた場所、家族、過去。

思い出そうとすると、意識が霧に包まれる。


「……まぁ、なんとかなるやろ」


そう呟くと、不思議と気持ちは落ち着いた。

恐怖も焦りもない。


立ち上がった瞬間、風が止んだ。


草のざわめきが消え、世界が一瞬だけ静止する。

次の刹那、胸の奥を冷たい感覚が通り抜けた。


氷のように澄んだ感触。

思考が研ぎ澄まされる。


猫耳が、無意識に立つ。


「……今の、なんやったん?」


何かに“見られた”ような気がした。

だが、確かめる術はない。


次の瞬間、風は何事もなかったかのように戻った。


―――


やがて、街道を通る商人に保護され、王都へ向かうことになった。


「猫耳族か。珍しいな」


「……せやね」


素直に頷く。


だが、別の言葉には反応してしまった。


「獣人の子にしては、大人しい」


「……獣人ちゃうで」


自分でも驚くほど、はっきりと言葉が出た。


男は一瞬目を瞬かせ、すぐに言い直す。


「失礼した。猫耳族、だな」


「……うん、それでええ」


理由は説明できない。

ただ、その呼び方だけは、どうしても嫌だった。


王都は大きく、人の流れが絶えない。

石造りの建物、整備された道。

ミリアはその中心部にある冒険者ギルドへ連れて行かれた。


受付の女性が、書類をめくりながら首をかしげる。


「記録は確かにありますね。名前も年齢も……でも、それ以前が空白です」


「……そやろな」


自分でも分かっている。


「身分証は仮発行になります。冒険者登録はできますが……」


「できるんやったら、それでええよ」


そう答えた瞬間、胸の奥で小さな違和感が揺れた。


――ここは、まだ仮の場所。


そんな感覚。


登録を終え、ギルドの中を見回す。

冒険者たちの視線が、一瞬ミリアに集まる。


猫耳族という外見のせいだけではない。

説明できない“何か”が、確かにあった。


「……なんや、見られとる気ぃするな」


無意識にそう呟く。


誰かが、どこかで――

まだ遠くから、こちらを観測している。


その事実だけが、胸の奥に静かに残った。


白い世界は、まだ目を覚まさない。

パソコンの不調によりiPhoneからの投稿です。

登場人物

神様的存在『女神様』

主人公『ミリア』15歳

精霊王、精霊王女

神々


などなど、教えても差し支えない程度に書きました。


冒険者ギルドと商業ギルドがあり

どちらのギルドカードも共通です。


あくまでも、フィクションであり

実際の人物や建物とは、関係ありません。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉のセンスはとてもある。 どちらかというとギャグ漫画を読んでるような(全体的な書き方)、サクッと纏まった印象でストーリー全体で見れば読みやすさはとてもあると思う。 独特のキャラクター性が…
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