王女の場合(中)
「・・・揃いましたか」
「ええ」
無言の状態で、卓上に並べられた端末。
4つ、彼、ペタカトル=ホワイトアウトが持ってきていた。
それには、『ペタカトル=ホワイトアウト様』『争谷 蒼様』『砂滑 海様』『闘々龍 萌九頭様』と書かれていた。
「どうぞ、お掛けになってください」
ニコニコとビジネススマイルで言うペタカトル。
「それぞれがそれぞれ、座る形になったのですが、私はどこへ?」
「リィアはそこにでも座っておけばいいでしょう」
「そこにって――」
それ以上は言わず、彼女はため息をつきそのまま立っていた。
「では、ゲームの説明をしましょう」
そういって、彼は端末に手をかざした。
他の3人の端末には、文字列が映し出された。
「『BOMB×BOMB』?」
「そうです。私のご先祖様が考案した我が一族の伝統的なカードゲームです」
「ふーん・・・」
そして、3人は文字列に目を移した。
『BOMB×BOMB
26のalphabetと10の数字を組み合わせて使うゲーム。
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ1234567890。
36の文字の内、5つをBOMBWORDとしてゲームを始める。
1対1対1対1で戦い、任意の方法で決めた親から反時計回りに進める。
順番が回ってきた人は、次の人に対し、WALKかRUNを宣言する。
WALKは1つの文字を言う。
RUNは3つの文字を言う。
それぞれのPlayerは、26のalphabetと10の数字を言い当てるためのカードを所持する
一度使ったカードは使用出来ない。
1カード使うごとに3P加算される。
あらかじめ決めておいたBOMBWORDが言い当てられた場合、当てられた人に10P、言い当てた人に-5Pされる。
ターンは、10回までとされ、一番多くのPを取った人が勝利する。
Playerは、3枚のskipカードと1枚のreverseカードを持つ。
・skipカード・・・自分が言われる番と言い当てる番を飛ばし、前の人に次の人を言い当てさせる。
・reverseカード・・・反時計回りから時計回りに変える。
以上。』
と書いてあった。
「ふぅん・・・」
なんだかつまらなさそうな顔をする海。
「伝統的なカードゲームって聞いたから期待したけど、それなりに単純なんだね」
複雑の方が好きなんだよな――と。
そんな海に、監視長が近づく。
そして、後ろから抱きついた。
「かっ・・・監視長!?」
「この勝負に勝ったら、私の秘密、ぜぇんぶ教えてあげる」
「・・・・・・」
他の二人は、まだルールを読んでいる。
その中で一人、海は俄然やる気に満ちていた。
「ぜってぇ勝つ」
みたいに。
「・・・・・・」
ペタカトルはずっと監視長を見ている。
凝視している。
「・・・あなたにはやりませんよ」
「そうか・・・」
残念そうなペタカトル。
そして、二人が顔を上げた。
「お三方、準備はよろしいですか?」
「ああ」
「うん」
「おっけぇー」
「それでは、GAMESTART!!!!!」
4人の端末に、36のカードが映し出された。
さて、監視長の命運はいかに




