199 とうとうバレてしまった
そこの姉をお持ちの方。こういった経験はないだろうか?
『姉がウザすぎる!!』とか『いちいち鬱陶しい!』とか。
共に生活をしていたらこういう場面に出くわすのは当然のことですよね?じゃあこの姉弟の行動も常識的ですよね?
「あのさ」
「何ですか?♡」
「邪魔なんだけど」
「何がですか?♡」
「いやだって…そんな思い切り抱きしめられたら寝れないんだけど!!??」
柊はごく一般的な家庭に生まれた弟。彼は今姉に対して(ウザいな)と感じている。つまり柊はあくまで常識的な弟をしている。
だがしかし姉の方はどうだろう?いつも夜になると部屋に入ってきて思い切り抱きしめてくる。しかも今日に関してはいつも以上に強く抱きしめられている。これは果たして常識の範囲内だろうか?
十中八九否である。こんな姉が存在するわけないことは姉をお持ちの皆さんから理解しているはず。
しかしここに弟を溺愛する姉が存在する。彼女は柊を思い切り抱きしめて甘い声で誘惑してくる。
「良いじゃないですか♡柊だって喜んでいるじゃないですか♡」
「喜んでねぇよ!?」
「嘘つかなくて良いんですよ?♡顔に出てますから♡」
「!!??」
花音の柔らかくてふわふわで大きい部分に顔を埋めさせられていたのだが、正直悪い気はしなかった。だって男だもの。いくら姉のでも居心地の良さぐらいは感じるよ。
しかしそれは見抜かれた時点で終わりだ。普通ならキモがられて一生口聞いてくれなくなる。
でも花音に至ってはその限りではない。彼女は嫌がるどころか柊の反応に心から胸を躍らせているようだった。
「柊に喜んでもらえてとても嬉しいです♡頑張って大きくなった甲斐がありました♡」
「何言ってんだよ…」
「昔から好きですよね♡私のに限らず、お母さんのとか♡」
「!!??な、何を根拠に__!!??」
流石の柊も根も葉もないことを言われると尊厳に関わってくるので反論しようとする。しかし花音は柊の全てを知っている。反論しようなど百年早かった。
「だって柊、小さい頃からよくお母さんに抱っこしてもらってましたよね?♡その度にバレないように胸に身体を預けていたの、私は知ってますよ?♡」
「っ!!??」
これには柊も顔が赤くなってしまう。
ちなみにだが、柊は前世の記憶を持って生まれてきたが、小さい頃はバレないようにある程度演技をしていた。その際に男の邪な欲望が出てしまっていたということか。あまり意識はしていなかったが。
しかし本能的に女性の大きいものを求めてしまっていたようで、それを知った柊は親に変な気持ちを抱いてしまっていて、それが姉にバレているというこれ以上ない羞恥心に呑まれている。
「そんなに恥ずかしがらなくても良いんですよ♡男の子なら女性の胸が好きなのは当たり前ですから♡」
いやそんなこと言われても。何も恥ずかしさ消えないんだけど。
しかし花音がそんな男心を理解できるはずもなく、また胸に顔を埋めさせられてしまう。
「だから柊、私のをたくさん堪能してください♡」
ムギュッ__。
そんな効果音が聞こえる気がするほど胸を押し付けられる。下手をすれば呼吸が苦しくなるほどの押し付け具合だったが、柊は全く抵抗しなかった。
いや正確には抵抗出来なかったと言うべきか。姉だとしてもとんでもない美貌を兼ね備える花音の胸に顔を埋めるなんて男として逆らえるはずがないのである。
つまり柊は花音の言葉の通り彼女の胸部を堪能した。しかしそこはあまりに心地よくて、気づけば深い眠りに着いていた。




