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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第六章「二人の距離感」
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「掃除はサブマシンガンで♪。」

「・・・ふう、これで完全に遅刻ね。」

「・・・ぜえ、はあ。職権乱用だ・・・。」


はあ、はあ・・・。

アレクシアのやつわざと外していやがったな・・・。

それと、やっとこの変な音の正体がわかったわけか・・・。

消音器 (サイレンサー)をつけての射撃か。

・・・遅刻者が少ない理由・・・上級生の欠席率の高さ・・・毎朝聞こえる変な音。

まさか・・・風紀委員がサブマシンガン、ライフルで遅刻者にお仕置きもとい制裁・・・ですか。


「シルヴィアちゃんおつかれ~。私は、もう上がるよお~。」

「吹田先輩お疲れ様です。本当に大変ですねえこのお仕事。」

「あっそっかぁ、今日が初仕事だっけえ?。そのうち楽しくなってくるよ~。けど、殺さないようにねえ~。」

「わかりました。」

「くう~、笑顔がまぶしいぜ。私も若かったらなあ~。いるのは毎日遅刻してくる宮崎だけだし・・・。」

「えっと、たしか先輩の・・・。」

「そんなんじゃないから、別にあいつのことが気になるわけじゃないし、遅刻したってかまわないし、学校を休んでもさみしないし。」


・・・・・。

先輩・・・ポンコツすぎやしませんか?。

俺も人のことは言えないが・・・。

シルヴィアがおもちゃをもらった子供みたいに嬉しくなっているのがわかる。

・・・子どもはそんな邪悪な笑みを浮かべないが・・・。


「へえ~、そうなんですか~大変ですねえ~。」


見事なポーカーフェイス・・・。

目が笑ってないぞ~。

っと遠目から見ていたが・・・。


「その子ってもしかしてシルヴィアのこれ?。」

「ほへっ!!。」


先輩からの思わぬカウンターがきた。

ものすごく同様している。


「わあ、ほわあ、ぽああ。」


謎の驚きの声をあげながら顔を真っ赤にするシルヴィアさん。

右へ左にまた右に・・・。

しばらくして・・・。


「えっと、先輩・・・そんなんじゃ。ただの幼なじみですよ。」

「ええ~、本当でありんすかそりゃあ?。」


ああ、逆に遊ばれてるわ。

っと心の中で笑っているとそれが顔に表れたのか?。


「慎也のばかあああ!。」


カタカタカタ


ガッシ


コック


ガタ


カタカタカタカタ


ああ、神様・・・。

今日もどうかご加護を・・・。

昨日よりも一層のご加護をお願いします。


「「いつ死ぬかわからないや。」」


謎の哲学・・・。


そういやさっきから、あの先輩が撃ってくるのだが・・・。


風紀委員ってそんなんだっけな?。


箒で掃除をしているじゃなくて・・・。


「「斉射(箒)で遅刻者(時間を守らなかったクズ)掃除ですか?。」」





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