「人ならざる者」
「なあ、譲二?。」
「なんだよ?。」
「板井のやつを見たか?。」
「いや、見てねえけど・・・どうかしたのか?。」
「あいつ、いつも二日前ぐらいになると一度戻ってくるじゃないか。」
「そうだな。ついに、あいつも女遊びに走るようになったか。まあ、いいんじゃねえの?。どうせまた女とは無縁のところだしよう。」
「それが、あいつの武器も見当たらないんだよな。」
「異動じゃあねえの?。まだ、任期終わってねえし。」
「そうだろうな。」
「だいたい俺らとあいつは違うんだからよ。年じゃねえの?。」
「お前はあいつが新兵の頃からその口調だなあ。」
「よせよ、お前がじじくさくなっただけだ。」
「はあ、年をとれないのもつらいもだな。」
「そうだな、娘が俺と同じくらいになりそうだったしなあ。」
「まあ、予想より短くなって良かったんじゃねえの?。これで、やっと始められるわけだしな。」
「はあ・・・結局、歳をとるのか・・・。歓迎できねえよ。まあ、相手が店の嬢ちゃんって言うのも虚しいだけだしな・・・。」
「俺らはまだましな方か・・・若いやつらは大変だったんじゃねえの?。」
「学生にはなれなかっただろうな。いくらなんでも不自然すぎる。」
「結局・・・俺らには戦場しかなかったわけか。」
「なつかしいな・・・。」
「ああ、力と金でなんとかできた。しかし・・・。はあ、俺も老いたかなあ・・・。」
「身体はともかく、心は老いるか・・・。それでも、ここまで生きてきたか。この地獄から・・・。」
「地獄はこれからだ・・・金はあるが持ち帰れるかだ・・・。」
「ははっ、なんなんだろうな俺たちは?。」
「バケモノだよ。前まで生きていなかった。」
「最後の奉公と行きますか・・・。」
「そうだな・・・ここに長く居すぎた。」
「やっとか・・・。」
「そうだよ・・・。」
・・・・・。
・・・・・。
「「どうして俺はここにいるのだろう?。」」
「「さんざん人を殺してきたのに・・・。」」
「「そして・・・次は・・・。」」
「「なんなんだろうな・・・俺は?。」」
「「成長を見守って、一緒に笑って・・・。」」
・・・・・。
・・・次は、警官か。
まったく人使いが荒いな。
もうすこしってところで・・・。
けど、戦場じゃないってところがいいだけか・・・。
さすがにもう飽きた。
つまらないし、本気になれない。
「「・・・魔法が・・・使ったらまづいよなあ・・・。」」
とはいえ、何度も使ってきた。
そして、それを使って守ってきた。
正確には使ってもばれないのだが・・・不自然なこととされる。
これまでも、何回も使った。
殺しにも・・・。
「「・・・・・。」」
「「これで・・・最後だよなあ・・・。」」




