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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第3章「授業と教練」
12/76

「編隊」

たった1人の英雄奇譚

第12話。


シルヴィアとの格闘?から解放された颯。


そういえば、そのカバン何なんだ…。

いや、大きすぎるだろ…。

中に何が…。


「あっ、これ?。NATO弾。」


なんの脈絡もなく颯は言った。


えっ、ちょっ待て、待て。俺なにも言ってない!。

何なんだ、シルヴィアといい、颯といい何だよ。


「ああ、お前の目線がこっちに集まってたから。」


いや、だから…何も言ってないんですが…。


「ん?NATO弾?。颯、何でそれを?。」

「何でって…お前が上手くないたいって言うから持ってきた。」

「えっ、ああ、ありがとう。」

「ついでに、言っておくと射撃場予約しておいた。」


俺の通う学校国立横田第一高等学校は旧在日米軍基地を米軍の撤退後日本が接収したもので一部施設は壊されたものの、学校としての運用には充分であった。また、人口の増加により若年層が急激に増加したためでもあった。野外での戦闘教練は教官による安全管理が徹底されているために、実質個人での塹壕、射撃練習はできないことになっている。生徒個人でも練習ができるよう射撃場が設けられた。現在、希望生徒が多く、予約がほとんど取れなくなっているのが実情だったりする。ありがたい限りだ。


「マジか!ありがとう、本当に。」

「で、何発撃つつもりだったんだ?。」

「えっ…90発ぐらい。」

「颯は?。」

「ああ、これ全部だから…30×40だから。」

「…1200。…少ないよな。」

「…。じゅ、充分じゃないかな…。」

「そうか?。」

「…。」


(こいつも謎が多いな…。)


シルヴィアもこんなんお小遣い一日分よ!

とか言って、スナイパーライフル買ってたな…。

隼人は、どうだこれって?

MP5見せてくるし、

しかも改造してあるし…何なんだろうな。

とはいえ、俺も自分用にあるし、

拳銃もカバメントで、ナイフも買ったしな…。

まあ、いい方だ。ありがたい。


「ん?どうした慎也?。」

「別に。」

「そうか。」

「よう、お二人さん♪。」

「おう、隼人か珍しい。」

「いっつも、遅刻してる訳じゃないんです。

それより、これ!。」


「「ん?」」


月刊 メインアームズ 六月号

<モテる男のマシンガン>


「「また、かよ!」」


颯と声が合う。


「いや、そんなことないって見てみろって。」

「いや…だってこれ。」

「隼人…銃がカッコよくても、使えなかったらモテないぞ。」

「うっ…。」

「…。」

(図星かい!そして、颯…何でそこを当てるんだよ!。)

と思ったその時。


パタパター!!。


「ん?あれは?。」

「おっ、「ピルグリム」じゃん。しかも、3機!。」

「一番、後ろのは「スピアー」か。」

「…ずいぶんと、低空飛行だなぁ。着陸かな?。」

「まさか、ここら辺に基地なんて無いだろ。」

「いや、あっちって。」

「…。」

「…。」

「…。」


「「「学校じゃん。」」」


なんだろう…いやな予感がするのは、

気のせいかな?。


そうして、足早に学校へと向かった。

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