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マーサおばさんのおせっかい屋 ~竜の大陸の一雫~  作者: 雫花みな


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5.オレ、これからどうやって稼ごう

木箱から便箋が吐き出され箱に入る。何枚か貯まるとディールは拾い上げて整えてからテーブルに置く。

そんな作業が続いている中、マーサおばさんはいつの間にか宛名書きをやめて手紙の仕分けを始めていました。

ときおりハトが飛んできたり、カエルがぴょこぴょこやってきて手紙の山の仲間入りをしています。



なあ、おばさん。カエルもきたんだけど。


ああ、カエル便だよ。


なんだよそれ。


なんだい、知らないのかい?


知らねえよ。ハトは聞いたことあったけどよ。


雨の日なんかに活躍するんだよ。急ぎじゃない手紙ならカエル便も悪くないさ。


へぇー。なんでも便になるんだなぁ。



テーブルでトントントンと手紙を整えていたディールがふと手を止め、窓の外を眺めました。


夏から秋へと移ろう夕焼けが、空を赤く染めています。

畑も丘も家々の屋根も、みんな夕焼け色です。



なあ、おばさん。


どうしたんだい。


あー、オレさ、どうしたらいい?もうこのまんま魔法使えないのかなぁ。


さぁ、どうだろうねぇ。四度目が一ヶ月使えなかったろう?今回はまぁ、もっと長いわなぁ。


うん。そうなんだよ。それは分かってんだ。でも、もうすぐ冬が来ちまう。

その前に仕事のこと考えなきゃって思った。


ああ、アンタの本業は煙突の煤払人だっけ。



ディールは手を動かしながらも窓の外を、家々の煙突を見ているようでした。

そのしょんぼりとしたディールの様子はさすがのマーサおばさんでも心配になったようです。



冬の前のさ煙突の点検仕事がそろそろ始まるんだわ。それはもちろん出来ないし、これから先いつ魔法が使えるようになるか分かんないなら廃業しなきゃかなぁ。オレ、これからどうやって稼ごう。


魔法を使って煤払いをしてんのかい?


そうさ。煤払人の風魔法はちっと技があってよ。それだけはオレ上手くできんのよ!ちっこい頃から親方にも褒められたんだ!

でも、今は使えねえしな…。



ディールが大きなため息をつきました。


おばさんは木箱を杖でコンと叩いて紙が吐き出されるのを止めました。真剣にディールの話に寄り添うことにしたようです。



ほらほら、そんなため息ついてないでさ。今箱にある手紙を拾ったらちょっと休憩にしようや。




ディールがテーブルにつくとおばさんは杖を一振りして二人の間に温かい紅茶とパウンドケーキを出しました。


ほれほれしょんぼりしてる時は甘いものを食べるといいよ。ちょっとは元気が出るってもんだ。書き上がった手紙を出しちまうからちょっと待ってておくれ。

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