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5話 あなたに会いたかったんだ

 あなたに会いたかったんだ




「よし、なんとか突破ぁ!」


 私こと光は何とか敵を殲滅(足狙いの致命傷避け)して突破した。後のみんなも付いて来ているが、敵の将軍っぽいのはどこかに逃げたみたい。そして通信端末を見ると、杉谷から、奈波の家に来るように通信が来ていた。


「だれか! 誰か! うちの子が動かないのです! 誰か助けて!」


 そんな声を聴いて、放って置ける訳がない。何故なら、もしかするとその子が奈波ちゃんかもしれないから。こっそりとその子を見る。血を大量に吹いており、動く筈が無いという事が分かる。そしてこっそりと顔もみたけど、奈波ちゃんではない。


「……ごめんね」


 本来なら助けに行くところだけど、今は急がなくちゃいけない。それこそ、奈波ちゃんが死んだら、私たちが源羽軍に付いた意味がなくなる! そして、世界の巻き戻しを許容した意味もなくなる!


 そんな感じに、悲鳴や、叫びを聞いてはその場所にこっそり行き、奈波ちゃんでないことを確認。数十人見たところで、もう数えるのをやめて、港の近くの奈波ちゃんのマンションの前にやっと着いた。


「あ、武備。来ましたわね」


 アレ? 誰この子ども? 目の前には、まるで杉谷を小さくしたような少女が現れた。


「誰かな~?」


 とりあえず聞いてみる。


「私ですわ。杉谷 真美ですわ」


「あ、やっぱり。でもどうしてその姿なの?」


 そう、どう見ても子ども、年齢にすると5歳ぐらい? の大きさなのだ。とりあえず前を歩いてもらって、それに付いて行く。


「それはこの時代の私の肉体だからですわ。この世界に入って少ししたら、姿を消したでしょ? 理由は肉体に引っ張られたからですわ」


「へー、じゃあその体で、今まで奈波ちゃんを探してくれていたんだね」


 少し見直したかな?


「着いた。ここで待っていてくださいな。わたくしが、話してきますわ」


 たしかに、此処は奈波ちゃんの家だ。けど、此処の世界はいま13年前だ。奈波ちゃんのお母さんも私の事を知らないだろう。そうなるとここで私が行くのは悪手なら待った方がいいね。


 数分後


「いいよ、入って」


 そういわれて、入ると、


「ああ、久しぶりですね、光さん。早速で悪いのだけれども、うちの娘を助けてくれるのよね!」


「え、ええ。何で記憶が? いえいえ、そんな事より、奈波ちゃんの所に連れていってください! すぐに助けます」


「お願いします!」


 部屋に入ると、寝かされている、奈波ちゃんを見つけた。ならやることは一つ!


「眠り姫はキスで目を覚ますものだよね」


 奈波ちゃんの記憶を戻すために、口に魂を持ってきて、動かない、そして幼い姿なっている奈波ちゃんにキスを、涙が出ている事も忘れて、私は幼女に、


 目を覚まして!


 その一念で唇に唇を重ねる。


 本当にこれで良いのか、不安になりつつも、それでも信じて、最後の奈波ちゃんの行動を信じて、数秒後、頭の中にデータ移行が完了しましたと流れる。そして目を開けると、そこにはちょうど目を開けた奈波ちゃんがいた。


「あたしはあなたに会いたかったんだ~!」


「うん、ありがとう。光ちゃん、私を探してくれて」


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