↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/31

27話 乃理が守りたいもの

 乃理が守りたいもの




『乃理、10時の方向にいるスナイパーにマシンガンを撃って!』


「承知しました。アミ様」


 急な念話、私、乃理は10時の方向に目をやる。すると、何か砲撃を放とうとしている、敵を発見。成程アレはほっておくと、全滅しかねないですね。ならと、私はダダダダと砲撃を開始。やはり向こうもこちらの動きに気が付いて、逃げた。まあこの距離なら威嚇射撃程度にしかならないですが!


「まあそうなりますよね。なら!」


 あの敵との間に巨大透明オブジェクトを出現させて、私はスゴンドとの戦いに戻る。しかし、その間もさっきの敵を睨み続けている。やっぱり、移動を開始しましたね。


『ナイスだよ、乃理! 代美、行ける?』


『おっけ~』


 遠距離攻撃を狙っていた敵は、羽を生やして上へ上へと飛び上がっていく。オブジェクトの高さだけは低くしておいたからこれで高所から狙ってくると思っていました。だから、


『お願い!』


『いっくよ~』


 代美が弓を絞っている。その間に私はオブジェクトの色を付ける。その上で、代美に向かってくるゴトに向かって、マシンガンを放った。


「近づけさせません!」


「よく周りが見えているな。だが、守相手がお留守だぞ」


 そうゴト現れて言いつつ、私の視界外から、砲撃音。それでも私はそちらを見ずに、マシンガンを撃ち続けます。さっきの砲撃音、誰か仲間がやられていないか心配ですが、


「ゴトの相手は私に任せなさい! 因縁があるのよ」


 といきなり隣から声が聞こえた。そちらを見ると、小さめの砲を構え、髪を歯車のシュシュで束ねて、黄色のマフラーをした女性が声をかけて来た。


「どなたでしょうか? でもまあいいでしょうあなたにはあのゴトを任せます。私はアミ様、珠樹様の護衛をします」


「成程、あなたはアミの知り合いなのね。さっきその二人に迫っていた敵がいたけど、私が砲撃を撃ちこんでおいたから。まあまだ動きそうではあるけど」


「ありがとうございます」


 さっきの砲撃音はこの方の物でしたか。そう思い、私はアミ様の元へと走った。

その途中、紀光がまだ動こうとしている紀光がいた。下半身が壊れ、甲板を這いずり、何か六角形の物を手に掴んだ。


「まだ、まだやれる。あっしは、まだ!」


「そうですか、ならここで仕留めましょう」


「誰だし!」


「私はアミ様のメイドです。主に害をなすのなら、此処で仕留めます」


 マシンガンを回転させて紀光に狙いを定める。


「ここで死ぬわけにはいかないし……!」


「それはこっちも一緒です! なのでやられる前にやらせていただきます」


「……だから! こいつを使用する」


「はい?」


 紀光が六角形の道具を握りしめて、光らせる。そして、刀を装着した。刀がこちらに向く、紀光がまるで下半身があるかのように動き斬撃を放つ。刀が紀光の体を操っている様だ。そしてその動きに付いて行けていないようで、紀光の体が脆く崩れていく。


「これは、魔斬り、呪われる代わりに、魔力を帯びている物を必ず切れるっていう代物だし」


「なっ!?」


 つまり、アレは魔力をもっている私たちのようなものにも特攻、しかも魔力で回復する私たちは一撃でやられるような代物って事ですか!? けど、遠距離でなら攻撃をしてもこっちまで来れないでしょう。そう思って距離を取ろうとしましたが、一瞬で距離を詰められて、紀光の部品がボロボロと甲板に落ちる。


「まずいですね!」


 そのまま私は……。



 



 ああ、間に合わない! あたしたち、凪と虎子ちゃんは急ぎ葛西 乃理を助けようとしたのに、間に合わない、視線には捕らえていたのに! なんで間に合わない!


「アミ様、申し訳ございません」


 そう言って、乃理は霧となった。なんでこんなことに、共に過ごした時間は短いけど、それでも、仲間だ。仲間なんだ! だから!


「ゆ、許せない! 許さないよ!」


 けど、冷静に、冷静に! あたしが戦っても負ける。なら、あたしは補助に回った方がいい。


「と、虎子ちゃん行ける?」


「ええ、凪様。あたし、行けるよ!」


「あたしが、サポートする。だから、あいつを!」


「承知!」


 虎子ちゃんはあたしの援護を受けて、魂を燃料に突撃を開始する。その魂をリソースにする力を補助するために、あたしの魂を燃料にする。あたしの能力はリソースの変更だ。魂をリソースとするなら、あたしの魔力を魂に変更、それをあそこで倒れている、杉谷と名乗る人によって、虎子ちゃんに共有して戦っている。けれど、やっぱり、触れてはいけない武器との戦いとは厳しいみたいで、どんどん押されつつある。


『やばそうだね、今援軍が来るよ。藤堂は一回下がって』


「了解」


 アミ様の命令で、虎子ちゃんは素早く下がるが、それに食いつく紀光の一体。何とか引きはがさないと! けど船の上だから、あたしの魔術じゃどうしようもない、どうする?


「任せろ!」


 そんな言葉と共に、お兄ちゃんが現れて、敵を捕まえて放り投げた。そして遠くの海に落ちると、


「今だ!」


 その言葉と共に、空から、光線が落ちて来た。何からの攻撃!? 分からないけど助かった。


「ふう、アレは、雛が魔化から取り出した衛星兵器だ、魔化は斬った物を魔力で生成できるらしくってな。それを使って、倒れる前に生成していたらしい。と言うのも、神奈から聞いた話だから、よく解ってないがな」


「よ、よく解らないけど、なんとかなったー!」


 お兄ちゃんと、虎子ちゃんのおかげで、なんとかなったけど、まだ敵は残っている。って?


「このまま押しつぶされろ!」


「なっ!?」


 雲が増えているのに、いきなりもっと暗くなったと思ったら、上から巨大な手が! 恐らくあの大鬼の手だ!これはマズイ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。