21話 マグネットハンドvs戦車
マグネットハンドvs戦車
「たしかにあのビルの上から、矢は放たれたように見えたけど」
雛を射抜いた矢の出所を確かめるために、私、式は戦車を走らせていた。同盟の話をまとめて、そして神奈の戦闘を遠巻きに見て、その後あの悪魔と戦おうと思って来てみたら、
「なんでこんなことになっているのよ!」
雛を射た奴、あいつを仕留める! 倒しておかないと、まずい気がする! 屋上から飛び降りる影を発見。それを追いかけると、
「貴方はたしか、毒矢使いのマグネットアームの奴!!」
「あ? 自己紹介してなかったか。俺はエレキ・ライアン。お前は何の用だ」
「ライアン、あなたを倒すわ。仲間の弔い戦よ」
「まあ戦争だからな、しょうがない」
「……まあ、そうね。でも、それでも! 死んで詫びなさい!」
マグネットハンドを展開したライアン。私はその場から離れ、砲門を構える。そして、一撃砲弾を食らわせる。しかしというかやっぱりというか、マグネットハンドに阻まれる。それでも爆発はした。その隙に物陰に隠れ、
「機工出庫」
こっそりと戦車を出庫させる。そして、その戦車には砲弾を乗せずに、ライアンに向かって走らせる。
「お? 何だ、くれるのか? ありがてえ!」
で、隠れていた場所から逃げると、やっぱり今までいた場所は戦車の出した位置からバレていた様で、すぐ潰された。そして逃げ回る途中に、砲弾を乗せていない戦車を出して、ライアンにぶつける。
「どういうつもりだぁ? くれるんなら貰っておくがな!」
よし、陳腐な作戦だけど、乗ってきた! これで自重にてつぶれるはず!
「ありがとうよ! お返しに砲弾で!」
あれ、まだ倒れないわね。でもまあいいわ。砲弾はないし、これで! しかし思っていた通りにならず、砲撃が飛んできた。
「なんで!? ってそういう事か!」
恐らく、レールガン的な物。磁力を持っているのならあり得そうね。それじゃあ、この作戦は……、いや行ける!! ライアンを視認する。やっぱり、戦車はそのままの形でまだ持っているわね!
「紀光装着!」
機工を装着して、一撃砲撃。マグネットハンドで防衛しようとしたみたいだけど、大爆発。
「おっと、なんか飛んできたわね。これは武工かしら?」
ライアンが持っていた、武工が飛んできた。武工、丈夫過ぎない? しかし、ライアン本人は爆発に巻き込まれ、消し飛んだようだった。
「無事でいてよ。雛!!」
海に向かって戦車を走らせる。雛が落ちた先に船があるのが分かる。恐らく、皐月だと思う。だけど、凄く心配だから身に行かなくちゃ!!




