13話 機械特攻
機械特攻
「ええ、葉っぱすらも破壊されちゃった!」
「どうすれば良いのよ!」
プリマと名乗った人物と、私こと式は、イーガを前に、うまく動けないでいた。葉っぱのマスクすらイーガの煙で破壊されることが判明、しかしその間息を止めていれば、肺までは届かないようで、そのたびに、息を止めて、プリマに葉っぱをもらってマスクにしている。
「さて、そろそろいい感じじゃな」
「まずいわね」
「ええそうね。あなたの体が木で出来ているとしても、あれじゃあ破壊されちゃう」
「いいえ、私は幽霊だから問題ないのだけど、あなたはこのままじゃまずいわ。少し吸っちゃっているかもしれないから、あの攻撃をされると!」
「ふうー」
イーガが私に急接近。そのまま煙を吹きかけた。
「えええ!」
思わず尻餅をつく、このまま私は死ぬ!? それは嫌! でも、防ぐ手立てが全くない! どうする!?
「……成程、苦戦している様だな。だがマシンなら私の領分だ」
その声に、煙たいながら顔を上げ、声の方向を見る。そちらには見知ったような顔、でも今まで見たことない顔の、紀光 神奈が立っていた。
「何を言ってグギャアグジャグガ!」
いきなり、イーガは内部から破裂して霧散した。
「……ナノマシンなら、私の上位権限ですぐ潰せるからな。さて、黄井 式だな。一緒に来てもらおうか。で、プリマは珠樹を助けてやってくれ。少し火力が足りてないみたいでな」
「ええ、分かったわ。すぐ行く」
そう言うと、プリマは地面に潜っていく。
「なんで私を探していたのかしら?」
神奈に手を引っ張ってもらい、立ち上がりながら訊ねる。
「……話をしたかったから以外ないだろう?」
「そっか。では付いて行くわ」
お婆ちゃん接敵
「そういえば、杉谷はどうやって、同一人物を殺すと一人の思考に戻れるって知ったの~?」
光ちゃんが真美ちゃんに僕、奈波も気になっていた事を聞いている。
「悪魔に聞きました。で、魔力色と言うのも聞いて、それの一致する人を探す旅をしてましたわ。そこであなたが出雲護衛中に尋ねてきた時に、あなたと奈波ちゃんが一緒に旅していることに嫉妬し、そして魔力色を確認した所、一致したため、倒すことにしたという話ですわ」
「成程ね。けど僕はそれを望まないってわかっていたよね? 真美ちゃん?」
「も、申し訳ないですわ。それでも、しっとの炎が燃え上がってしまって、わたくしにはどうしようもなかったのですの。まるで誰かに焚き付けられたかのように」
「それで僕は死んじゃったんだから、猛省してね」
「そ、それだけで許してくれますの? 奈波ちゃん。 ありがとうございます」
で、現場に着いた。ここで、恐らくバタフライと皐文のお婆さんが戦っているはず。
「いた!」
これは、悪魔憑きたちが困っているのが分かる。バタフライが周りに一般市民の壁を築き、悪魔憑きたちは攻撃できないでいる。すっごく外道じゃない? で、お婆さんは……あれかな? なんかよぼよぼ歩いているお婆さんはいるけど、それっぽく無いような。
「お姉さん、私の家はどちらかのぅ?」
あ、なんかバタフライに話しかけているし、しかも壁の中に居る。
「邪魔よ婆さん! どっか行きなさい!」
お婆さんを追い払おうと、バタフライはシッシと手を払う。その手の甲が少し光った気がした。
「そうかえ。じゃあ私は退散するかのぅ」
「……待ちなさい婆さん。せめて解毒剤を置いて逝きなさい!」
その瞬間、お婆さんは何か装備した様で、すぐに若返り、飛び退いた。お婆さんのいたところに、バタフライの鞭が通り、その後ろに居た、一般市民が倒される。そしてその壁が開いた隙間から、悪魔憑きの一人が入り込んで、バタフライを殴り倒した。
「これで、此処も占拠できるべ! いくど皆」
「おおおお!!」
「そうはさせるか!」
いきなり戦車が走ってきた。それは止まることなく、悪魔憑きたちに向かって行く。このままじゃ、悪魔憑きとお婆ちゃんが危ないかも、なら。
「ここは、僕たちの出番かな?」
「そうだね~」
金のサモンエッグを全てばらまく。やはり相手も馬鹿ではない戦車を急停車させて、砲身を向ける。
「風鳥よ!」
風のサモンエッグを空に投げ、風鳥を召喚。砲門の中に飛び込ませる。すると相手の戦車は、砲門をそのまま、機銃に変えてこちらに向けてきた。僕たちは物陰に回避。そこに金のサモンエッグが自己回帰機能で戻ってくる。けどここは火のサモンエッグで! 僕はサラマンダーを召喚。隣では光ちゃんが火の銃を召喚して僕に渡してくれた。
しばし撃ち合い。




