表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
とある学園の退魔チーム

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/54

第36話 なんだなんだ!?

「最近の上鳴くん、配信始めてからちょっとよくない?」「分かる。なんかクールな感じになってていいよね」「しかも強くてかっこいいし!」「何故か恵美奈と一緒にいるけど、あの二人付き合ってるの?」「いやー、ないっしょ」「だったらあたしらがアタックしてもいんじゃね?」


 色々聞こえてくるな……。

 あたしがいかにして、明に水を開けられた状態を巻き返すか考えているのに。


 ぐぎぎ、どう考えても差をつけられるばかりで追いつけない……!

 あの男、化け物か。

 男から見た可愛い女の子をやる才能に満ち溢れすぎてる。


 胸のサイズが2つ上がった話を聞いて、危うくあたしはあたしの体を敵認定するところだった。

 そんな増えることある!?


「どうしたのですかな上鳴くん。不倶戴天の敵に手も足も出ないみたいな顔をして」


「半分くらい的確だぞ、その物言い……うおーっ」


 机に突っ伏していたから、眼の前にデカいものが突き出されて衝撃を受けてしまった!

 ええい、2サイズどころじゃないものを男の顔に近づけるんじゃない。

 いや、あたしは女か……。


 くそーっ、恵美奈がいいやつじゃなかったら敵なんだが。

 この一ヶ月ばかりともに過ごして、乳と尻以外は割と好ましいタイプだって分かってしまったからな……。


 ああ、フレアが……。

 七咲ほむらが恋しい。

 持たざる者が近くにいて欲しい。


 だが、あたしの体……上鳴明は恵美奈のことが好きらしく。

 精神も肉体もおっぱい星人とはな……!


「いいか恵美奈。俺の相方がついにアクスタを出した。それも一万も生産して売り切れたんだ……! 俺はどんどん差をつけられて……うおお、アイドルとしても……」


「不可思議な悩みですな」


「ああやって悩んでる上鳴くんかっこよくない?」「なんか強さが滲み出る男の苦悩って感じだよね」「彼に何があったんだろー」「やーん守りたくなる」


 何か言ってるぞ。


「上鳴くんはあれですな。難聴系主人公の才能に満ちてますな」


「なんだそりゃ」


「悩みがあれば私が何でも聞きますぞってことです。その代わり、名誉オカ研部員として私と一緒に行動してくだされば」


「へいへい、お互い持ちつ持たれつってことな」


 あたしは恵美奈と、いかにしてチャンネル登録者を伸ばすかを話し合う。

 この間の配信で、登録者数はついに四桁に届いている。

 これは凄まじい成果だ。

 間違いなく、あたしはこの体と能力を使いこなし、元の姿であった頃よりも活躍できている!


 ……という事実がまた凹むわけだ。

 あ、アイドルの才能は無かったのか……!?

 持っていたのが退魔師としての才能だとぉ……!?


 その後、休み時間ごとにあたしの机に女子が集団で来て話しかけてくる。

 恵美奈がなんか言おうとしたら、女子たちに尻で弾かれて「ウグワーッ」とか言っていた。

 なんだなんだ。


 男たちからは、棘のある目で見られているぞ。

 あたしが何をしたって言うんだ!


 そんな昼休み。

 明に作ってもらった弁当を食べようとしたら、恵美奈が席を寄せてきた。

 集まる女子たちからの視線。


 恵美奈が見つめ返す。

 なんだなんだ?

 あたしには彼女らの間に飛び散る火花が見える……!


「ラノベの主人公かよ!」「突然上鳴がモテ始めた……!」「これは我々も面白くない」「しかも難聴系主人公だ」「あいつモテてる事に気付いてないぞ!!」


 なんだなんだ!?

 男どもも何言ってんの!?


 混乱しながらも、ガツガツと弁当を食べ終えた。

 弁当箱も大きいし、肉類と煮物がぎっしりで、その汁がお米に染みてて美味しいし。

 満足感あるお弁当だった。


 ……待て。

 同じものを明持っていったよな?

 あいつ、あたしの体でこの弁当を毎日食べてるの!?


 そ、そ、そりゃあムチムチになるわ……!!

 おのれーっ、節制というものを教えてやらなきゃ……!


 ごちそうさましながら、わなわな震えるあたし。

 そんなあたしのすぐ近くにある、扉が開いた。


 メガネを掛けた長身の男子がいる。


「上鳴明って人、いる?」


「あた……俺だけど」


「あんたか」


 その男子は、あたしをじろりと見下ろした。


「ちょっと顔貸してくれないか?」


「構わないが?」


 お、喧嘩か?

 あたしはふっかけられた喧嘩は全部買うぞ?


 立ち上がるあたし。

 女子たちがざわつく。

 男子がどよめく。


「上鳴くんが喧嘩!?」「配信でも腕っぷし凄かったもんね!」「絶対かっこいいって!」「見に行こ見に行こ!」


「上鳴が喧嘩!?」「野郎、どこまでラノベなんだ……」「昔の時代のマンガみたいじゃね?」「話によるとあいつ、配信しててそこでも喧嘩してるらしい」


「当然、私はついていきますぞ」


 恵美奈がくっついてきた。

 メガネの男子はちょっと嫌そうな顔をした。


「どうしてだ? 付き合っているのかあんたたち?」


「いや全然?」


「似たようなものですぞ」


 あっ、あたしの腕を抱くな恵美奈!

 ぐわーっ!

 圧倒的ボリュームに包みこまれる腕!

 敵ーっ!


「まあいい。ついて来てくれ」


 メガネが先に行った。

 あたしも、恵美奈を引きずりながらついていく。


 到着したのは、なんとオカ研の部室前。

 そこに、見覚えのある女がいた。


 恵美奈と同じ制服を着た、七咲ほむら。


「ちゃんと連れてきたわね、湊。今回は冷笑せずにお使いできて、姉は嬉しいわ」


「双子なんだから同い年だろ。それに、俺は魔法少女なんかやりたくないんだ。それを言うとマリンナがさめざめ泣くから仕方なく……おっと」


 メガネの男子が、指をぱちんと鳴らした。

 一瞬だけ、彼のシルエットが小柄な水色の女の子のものになる。

 そうしたら……後ろについてきていた野次馬が一斉に帰っていった。


 なんだなんだ……!?

 状況が!

 すごい速度で進んでいく!

 あたしだけが!

 一人、状況についていけてないぞ!!


 何が……一体何が起こってるんだーっ!!


「明、改めて自己紹介するわね。私が七咲ほむら。そしてこっちが弟の、七咲湊」


「ふん」


 メガネの男子……湊がそっぽを向いた。


「私たちが、リトルウィッチ・デュオよ」


「な、なんだってーっ!!」


 同じ学校に、リトルウィッチ・デュオが!?

 その片割れが男!?

 あたしの腕にくっついて離さない恵美奈が!?


 何が……何が起こっているんだーっ!!

お読みいただきありがとうございます。

面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おや、スパイスちゃん双子を「あの学校」へは通わせなかったのか……まぁ女子校だから湊くん通えないし仕方ないか。
スパイスちゃんの双子が高校生ということは、あれからざっと15年経過してますね。はずきっちは30代半ばでお子さんがいてもまだ小学生くらい。はづきJr.はまだ配信はしていなさそうですね。
入れ替わってどれくらいの時間がたったのかだけど、2つupはやはり加護か。 湊くんはおじさんほどはっちゃけないか。 おじさんは祖母の敵討ちって理由があったけど。 マリンナは赤ん坊の頃から面倒見てたのに…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ