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男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
夏の海配信、始まる伝説

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194/221

第194話 配信の途中だがダンジョンだ!

 さて、最後のビーチバレーをやらなければ。


「私の身体能力が極めて低いので、これはハンデが必要ではないですかな?」


「確かにエイミーがついた側が負け確だな」


「俺は別に構いませんがね」


「僕はむしろエイミーと組みたいなー」


「ひいー」


 と言う感じのやり取りが行われ、では僕と刑部さんが組んで、そこに風神号を加えようという話になった。


※『風神号を加える……?』『Aフォンを……?』『一体何を……』


『風神号です。バーチャライズして参りました』


 戸惑うリスナーさんたちの眼の前に、突如現れる少年姿の風神号!


※『!?!?!?』『えっ!?』『どゆこと!?』『かわいいー!!』『銀髪褐色ショタ!!』『ヘキが曲がっちゃうぅ』『ひぃー、グッズ化してちょうだいぃぃ』『またお金吸い取られちゃうぅ』


 みんな盛り上がってるねー。

 本来は、サンダーと一緒に釈明配信をして、そこに風神号が出てくるはずだったんだけど……。

 なぜか、お互いに送りあったおもちゃの話が盛り上がってしまって、それで配信が終わっちゃったんだよね。


 だから、世間には風神号の存在はバレていなかったのだ!

 風神号のアバター体を目撃してたおもちゃ売場にいたファンの人たちは、あれ以降気配がないしなー。


『はじめまして。いえ、いつも皆さんの事はネットを通して拝見しております。風神号です』


※『Aフォンがアバター被って出てくるとかもうこれわかんねえな』『礼儀正しくて好感触!』『風神号がそこにいるなら撮影はどうしてるの?』『かわいい』『抱きしめたい』モデレーター『ちょっとセクハラしてる人はコメントを制限しますね』『ギニャー!?』


『私の撮影能力は分離して、別個に配信を進められるようになっています。実際にはこの体と、撮影用のAフォンアバターを作成し、撮影機能をAフォンアバターに移しているような状態なんです』


※『説明がうまい』『ふうらいエレメンツとは思えぬ』『来たか、ふうらいの頭脳派!!』『風神号くんのグッズは出るんですか?』


『ええと、グッズは……』


 風神号がちらちら僕を見てるのだ。

 ここはパートナーとして助けに入るぞー!


 僕はパタパタ走ってきて、後ろから風神号をハグしながら、


「出まーす! ですよね社長!」


「うん!! 出すことを今決定した!」


 心強い返事をもらった!


※『あーっ、かざりんの胸に風神号きゅんの後頭部が押し付けられて!』『これは良いおねショタ』『素晴らしいものを見ていますぞ』モチョチョ『かざりんをずっと推してきて良かった……風神号は俺だ。俺達なんだ……!』御座候『拙者は今感動している!!』今川『姉弟って感じでいいでおじゃるなあ』


「す、すっかり私の存在感が!!」


 向こうで刑部さんが騒いでるので、そろそろビーチバレーをしよう!

 向こうは男子二人のチーム。

 こっちは女子二人と風神号のチーム。


 いや、中身で言うとどっちも男女ペアだな……。

 普通の競技だと、男女だと身体能力の差があり過ぎるんだけど、配信者なら全く問題がない。

 同接パワーで押し上げられるから、男女の差なんか大した違いじゃなくなるからね。


 さらにこっちは風神号が凄く人気!

 これは勝てる!


「よーし、手加減抜きで行くぞーッ! おらーっ!!」


 まずはサンダーの稲妻サーブ!!

 ジャンプから繰り出された強烈なサーブが、雷みたいな光を纏いながら飛んでくる!

 ちょうどその先に刑部さん。


「ウグワーッ!」


 ドカーンと当たって、ボールが宙に浮いた!

 刑部さんがひっくり返ってピクピクしてる!

 ナイスレシーブ!


『マスター! トスの動きは既にインストール済みです!』


 風神号が落ちてくるボールを、素早く打ち上げる。

 これに僕が駆け寄って、ジャーンプ!


「お返しだー! おりゃー!」


 僕のスパイクが、ぐるぐる周りながら一直線に突っ込んでいった。


「なんの! 風よ!!」


 切崎さんがカマイタチを使い、風を使ってボールの勢いを相殺!

 これを受け止める。

 やるなー!


 打ち上がったボールを、さらにサンダーが「とどめだーっ!」とアタック!

 だけど僕はもうそこにいるぞー!


「なにっ!?」


「ブローック!!」


「うおおっ!」


 ボールが跳ねて、向こうに落ちたのだった。


「かざり、ほぼ一人みたいなもんなのに強いな……!!」


「これが同接パワーですから」


「あいつ、一人だけ特殊な力も何も持ってないよな……? なんで一人で俺達二人を圧倒しそうになってるんだ?」


※『パワーバランスが面白すぎるw』『なんで魔法を使う側の二人が挑戦者側みたいになってるんだ!?』『風神号がちょこちょこ走り回ってナイスサポートしてるな』『かざりんにベストなところで球を上げてくるぞ』『だが男子チームはトータルの戦闘力が高い!』『エイミー以外はレベルが高いぞ!』


「私は運動関係てんでダメですからな!!」


 こうして白熱するビーチバレーなんだけど……。

 そこに、突然「きゃーっ! ダンジョンがーっ!」という悲鳴が響き渡る!


 海で子どもたちに泳ぎを教えていたマーメイドの人が叫んだみたいだ。


「なんだってー!」


「なにーっ!」


「なんですとー!?」


「なんだと!?」


 僕ら四人、冒険配信者モードに切り替わる。

 ダンジョンと聞いたら……攻略しなくちゃだよねえ!


 すぐさま、ルンテさんがスーツケースをガラガラ引っ張って走ってきた。


「みんなの武器、この中に入れてあるよー! はい、切崎くんのリストボウ! エイミーの鏡と拡大鏡! それからサンダーとかざりちゃんの……。なにこれ、なに……?」


 パイルバンカー付きのガントレットおもちゃと、光って音が鳴るガントレットおもちゃだね!


「それそれー! サンダーにプレゼントしてもらったの。こっちは僕がサンダーにあげたやつ」


「おっ、俺が右手でかざりは左手に装備するんじゃん。おっしゃ、じゃあ行きますか!」


「行こう!」


 急遽、ダンジョン配信が始まるイベントクライマックスなのだった!

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
>サンダーとかざりちゃんの……。なにこれ、なに……?」 >パイルバンカー付きのガントレットおもちゃと、光って音が鳴るガントレットおもちゃだね! >「それそれー! サンダーにプレゼントしてもらったの。こ…
エイミーはすっかり汚れ兼オチ担当が板に付いたなw 拡大鏡と鏡って敵に近づく気すらない装備ではw
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