第18話 言わせて頂いてもいいですか?
今日、陰陽師縁の青砥にある神社に行ってきました!
「天皇陛下、一つお願い事がございます」
「ん?なんだ言ってみなさい」
『陛下に願い事だとっ!?』
『不敬なっ!』
罵詈雑言の嵐。清と明もこちらを不安そうに見つめている。
一緒に就任した2人は面白そうにこちらを見ている。
「周りのことはいいから、言ってみなさい」
「…はい。…安部家の派閥については天皇陛下はどうお考えでしょうか?」
「ふむ。阿部家か。…陰陽師の代表の家としては家を2分割しかねないそのような派閥はあまりよろしくない、と考えてはいる」
「では!」
「待て、逸るな。考えてはいるが派閥同士が競い合う現状が好ましいとも思っている」
「????」
「力というものは争いの中でこそ磨かれる、平穏が続けばその力は衰え、内になくなってしまう」
「…。」
…その言葉に納得してしまう自分がいた。
反対しなければいけないのに、俺は天皇陛下の言葉に納得してしまったのだ。
姉妹同士争わないといけない…。それは、間違っていると今でも思う。
でも、天皇陛下からしたら、阿部家、清も明も護衛だから強くあって欲しいのか。
「…なら、私が強くなります。」
「ほう?君が強くなって私に何の得があるんだい?」
「妖怪との争いを減らします。」
「妖怪との争いを減らすなんて不可能だと思うよ?世界中で案件の事件があると思っているんだい?」
「幸い私には近くに禍津日神の瀬織津姫が下ります。何としても助力させますので考え直して頂けないでしょうか?」
「…面白い。面白いよ!君!」
「は、はい!」
「じゃあ、チャンスをあげようか!」
チャンス…?チャンスとは、何のことだろうか?
「完全素人な君は、陰陽師のことについて学んだことはないだろう?」
「そうですね…今まで一般人として過ごしてきましたので、これと言って何かを知ってるわけではございません。」
「うんうん。じゃあ、陰陽塾に行ってみようか!」
「陰陽塾?とは何でしょうか?」
「詳しい話は後で聞けばいいけど、大雑把に言えば陰陽師になるための学校かな?」
「学校ですか…通う必要があるのならぜひ、その場で学ばせていただけたらと思いますが…。」
この年で学校かぁ…。大学を出てから学校なんて通うことになるなんて考えてもみなかったなぁ。
「君の場合だと…うーん…幼稚園から通ってみようか!」
「えっ?」
◇
「おうい、しんいりだな、おまえ!」
「このクラスではおれがトップなんだからな!」
「おまえがいちばん、したなんだからいうこときけよ!」
なぜか、幼稚園児に順位付けされる俺、そして―
「私たちにせいでこのようなことになるなんて…申し訳ありません、優斗さん…」
「優斗さん…なんか、ゴメンね…」
ひたすら、頭を下げてくる姉妹。
「かかかかか!よいではないか!何事も起訴は大切じゃよ?…プププ」
「かわいい子たちに囲まれて、禍津様はハーレムでございますね!フフフ」
そして、俺を見て笑っている瀬織津姫と貴人。
そう、俺はこうして陰陽塾幼稚園から通うことになりました。
言うこと言わせてもらったけども…人生2度目の幼稚園に通うことになるなんて思ってもみませんでした。
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