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巫女さんメモリーズ  作者: 華永夢倶楽部
第73話〜第80話
84/85

第79話『大人へもう一歩』

「私ってもうすぐ高校三年生になるじゃん。それで相談なんだけど小夜ちゃん、私がもし高校を卒業したら見習い巫女としての立ち振る舞いとかを教わるじゃん」

「うん、そうだね」

「そのさ…… 現代だからこそ聞きたい事とか、あるんだよね。聞いてくれるかな?」

 美紀はいつもとは割と真剣な顔で小夜に相談を持ちかけてきた。それは小夜にとっては普段通りだから何て事はないのだが、やはり自分自身の事も関わる為か、少し緊張が走った。

「小夜ちゃんは下着穿いてるよね?」

「いきなり何を言い出すのよ‼︎ ちゃんと穿いてるから‼︎」

「いや〜、シスターは修道服しか着ないって知ったから、もしかしたら巫女装束もそうなのかな〜って思ってさ〜」

「私がいつも下着を穿いてるのは分かってるよね……」

「うん、知ってるよ‼︎」

「知ってて聞いてたのは、分かってたよ……」

 美紀はわざとらしく咳払いして、話題を戻した。

「私が巫女になったらさ、小夜ちゃんと一緒に暮らせるのは嬉しいんだけど、やっぱり本来の役目をきちんと出来るかどうかが不安でさ…… そこで小夜ちゃんが未熟だった頃の話を聞きたいんだけど、教えてくれるかな?」

「別に話しても良いけど、もうほとんど忘れちゃってるから期待しないでね?」

「ありがとー小夜ちゃん‼︎」

 美紀は正座していた足を一歩だけ近付けて小夜にグッと寄った。

「うーん、確か私が巫女になったばかりは美紀と一緒で早起きが出来なかったよ。五時くらいに起きてたんだけど……」

「朝五時は充分早起きだと思うんだけど」

「境内の掃除で集めた枯葉で、焼き芋焼いたりしてたし」

「それは今もしてるよね?」

「……まぁ、とにかく美紀と似た様な生活だったよ。だから美紀も努力次第で私みたいな巫女になれると思うよ」

「そうかもね…… それじゃあ私も小夜ちゃんみたいに素敵な巫女になれる様に、頑張るよ‼︎」

 小夜の様な巫女になれる事を夢見ながら、美紀は満足して小夜の許を離れた。

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