第68話『弾幕?弾丸?マシンガン?雑だけど、とりあえずトーク』
「ねぇ小夜ちゃん、少しマニアックな話だけど付き合ってくれるかな?」
「うん、良いよ。それでどんな話をしたいの?」
「あのさ、シューティングと言われたら弾丸派? それとも弾幕派?」
この一言で、小夜と美紀はそれなりのレベルのトークが始まったのだった……
「小夜ちゃんってさ、基本的に一投一投に集中して無駄なく投げる狙撃タイプじゃん。だから小夜ちゃんは弾幕とか避けるのは苦手なのかな〜って思って」
「そんな事ないよ。私は弾幕相手でも避けられるよ」
「いや、待って…… ゲームでなら可能に感じるけどさ、小夜ちゃんはリアルで避ける事を前提に自慢してるの?」
「自慢じゃないけど…… まぁ、リアルで弾幕張られても避けられる自信はあるよ。だって私、巫女だし」
「はっ‼︎ 出たよ巫女‼︎」
「なっ、何故巫女だからって偏見をぶつけられるの?」
「だって小夜ちゃんは正統派巫女じゃん。オタクにとって巫女はシューティングゲームの主人公なんだもん‼︎ 私だって今まで主人公を二回やってるんだよ‼︎」
「いきなりメタ発言しないでよ‼︎」
「巫女さんシューティングしかした事無いシューターは上級者じゃないよ‼︎ プロが作った弾幕シューティングをクリアしてから上級者を名乗ってよ‼︎」
そして暴走を始める美紀。
「巫女さんシューティングは確かに面白くて最高の弾幕だよ? でもアレはちゃんと避けられるんだよ‼︎ でもね、世の中には避けさせる気ゼロの弾幕シューティングがあるんだよ‼︎ ドゥームとか蜂とかラーサとかさ‼︎ ヘカーティアよりも極悪な裏ボスはいるんだよ‼︎」
一回息を吸って、吐いて、また吸う。
「……まぁ、とりあえずそんな感じだよ」
「……あっ、終わったんだ。とりあえず人類は弾幕との戦争を終わらせてはいけないって事だね?」
「まぁそんなところかな」
境内を掃き掃除している小夜に向かって、サッカーボールをぶつけようと企む美紀。今日も上手くいくのだろうか?
「……よし、それ!」
勢いよく蹴り飛ばし、小夜目掛けて飛んで行く。
「おっと、危ないなぁ〜……」
案の定、避けられた。
「避けないでよ‼︎」
「いや、避けるよ‼︎」




