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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第2章 王都への道
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第8話 新しい体会議

「痛っ!」


突然、左足小指の根元辺りに痛みが走った。


見ると、例の蛇が居た。


慌てて距離を取る。




「・・・ふふふ」


先生が喜んでみてる。


「勘弁してくださいよ~。」


「知らないわよ、そんなこと。あなたが勝手に蛇の前に出てきたから噛まれたんでしょ」


「そうかもしれないですけど、ペットなんだから管理してくれないと~。」


「私は飼うなんて言ってないでしょ!」


あ、いけね、ペットって言い出したのおじいさんの方だった。


「そうでした・・・すいません。おじいさんは?」


「あのクソジジイが面倒見るわけないでしょ。」


「そうなんですか?まぁ、分からないでもないですけど・・・。」


ってか、よく見ると、蛇の様子が変だ。


なんでだ?


「なんか、この蛇、黒一色になってる?・・・。」


「言われてみればそうね。変質が終わった直後に脱皮してこうなったの。」


そうだったのか。


「黒い空間に居たから黒くなったんですかね?」


「まぁ、そうかもしれないわね。」



とにかく、この黒い蛇が引き続き黒い世界に居たら、いつどこから噛まれるか分からない恐怖に苛まれる。


仕方ないから、そっと持ち上げて白い世界の方へ持っていく。


都合よく、おじいさんが見えた。


ホゲーっと、体育座りしている。




背後から、そーっと近づいて・・・。


「こんちわ!」


挨拶で振り向いたおじいさんの顔の前に蛇を出してみた。


「ん―――っ!?」


「ふふふ」


おじいさんがビックリしている様子に、先生が悪い笑いを浮かべている。




「・・・心臓が止まるかと思ったわ。まったく、何をしてるんじゃ!」


落ち着いたおじいさんから、緩めのお叱りを受けた。


「すいません、ついつい、驚かしたくなって。」


「驚かしたくなってって、お前さん・・・」


「いや~、黒い世界の方に居ると、この蛇見えにくくて。次来た時に噛まれたくないので、おじいさんに渡しておこうかと。」


・・・


「冗談はこのくらいにして、お願いがあります。宜しいですか」


「いいわよ。」


「なんじゃ。」




「今王都に向かっています。」


「そうね。」


「人目を避けて、回り道しながら移動していますので、王都に入るころには、もしかすると追手が先回りしているかもしれません。」


「じゃな。」


「それと、ラゴイルは侯爵の跡取り息子だから顔を知るものも居るでしょう。」


「そうかもしれないわね。」


「王都到着までに、ラゴイルの体から新しい体に変えたいんです。方法を教えて下さい。」


「そんなことか。」


「そんなことって・・・、真面目に困ってるんですよ。」


「それは教えるわよ・・・。」


「そうじゃ、それは分かった・・・。」


「王都までの道中、アルディとグラーシュが居れば安泰だと思うんですよね。到着まで時間もあるし、刺激も欲しいし、よろしくおねがいしまーす。」


「ふふふ、刺激ねぇ。」


「がはは、それなら早く起きた方が良いぞ。」


「え?」


「妖精さんのお出ましじゃ」




おおおっ!


妖精?


羽の生えた、飛んでるアレ?


なんだか、異世界っぽくなってきたじゃないの!


ん?


また上手にはぐらかされたような気がするが・・・。


まぁいっか。

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