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第三十九話

いつも通り短いですがどうぞっ!!

「ふぅ。」


控え室で将は軽くため息をつく、


「あともう少し、あともう少しだけ誤魔化せればいい。」


そう呟きながら脇腹をさする将、


AIは何も言わなかった、

言っても無駄だし意味もないとの判断だった、


「そろそろ時間か。」





「第九試合っ!!青龍の門より、草薙っ!!白虎の門より韓遂っ!!」



黄髪のポニテが白虎の門より現れる、


ああ、コイツが韓遂か、

そういえば義姉上(あねうえ)って翡翠さんのことを呼んでいたっけな、


「草薙っ!!」

韓遂が俺の名を叫ぶ、


「なんだね?」


「私はこの勝負に100万銭賭けるっ!!貴様にはこの10倍の1000万銭を払えるかっ!!」


「ああ、俺の全てを賭けよう、それでも足りないと判断した時には俺を始末するなり自由にしてくれて結構だ。」


「双方異存は無いな?」

馬騰が確認をする、


「「ああ。」」


「では、試合っ!!始めっ!!」


開始の合図とともに韓遂が拳を握ったままの左腕を将に突き出す、

そして拳を握った右腕を振り上げると、

左腕へと振り下ろした、


刹那!!



将の腹部に痛みが襲う、


「グッ。」


一瞬の出来事に瞬間的に理解できなかった将が自分の身に何が起きたのかを理解したのは自分の腹にめり込んだ韓遂の左腕を見た時だった、

韓遂を見ればニヤリと笑いながら右手で左腕についたハンドルを回していた、

すると鎖でつながれた左腕が巻き戻されていく、

韓遂をよく見れば左腕の肘から先にはコイルバネらしきものが付いている、



どうやら


【チェーン付きのバネ式ロケットパンチ】


といったところのようだ、

ガチャンと左腕をはめながら韓遂が叫ぶ、

「見たかっ!!これぞ我が飛鎖拳(ひっさっけん)!!」


「必殺じゃないのか、この世界のあり得なさは解ってはいたがコイルバネやハンドルまであるとはね。」


「何をゴチャゴチャ言っているっ!!喰らえっ!!飛鎖拳!!!」


「初見ならともかく同じ技をそう易々とは喰らわんっ!!」

そう言うと将は飛んできた左腕を棒で弾く、

左腕は勢い余って武舞台に突き刺さる、

これはそう簡単には抜けそうにもないと誰もが思った、

韓遂が高速でハンドルを回す、


「グハッ!!」


今度は韓遂本人が将の腹にめり込んでいた、

武舞台に突き刺さった腕をアンカー替わりにして本人が吹っ飛んできたのだ、


「ふんっ!!先日の大層な物言いはどうした?血反吐なんぞ吐いて、その程度で武威(ここ)の武芸指南を勤め様などと片腹痛いわっ!!」

韓遂はそう言いながら左腕の装着を終え将に狙いをつけていた、


「これでっ!!終わりだっ!!」


飛んできた腕のチェーン部分を将は棒で絡め取る、

絡め取られたのを確認した瞬間から韓遂は即座にハンドルを回し飛ぶ準備に入っている、


「言ったろ、初見ならともかく同じ技をそう易々と喰らわないって。」


将の言葉が終わるか終わらないうちに韓遂は飛ぶ、


「これが躱せるかっ!!」


「躱す必要なんかねぇよっ!!うおおおおおおおっ!!」


将は韓遂の左腕を巻いた棒ごと場外へとぶん投げる、


空中で姿勢制御ができるはずもなく韓遂は当然棒を追いかける形で場外へとすっ飛んでいく、


「場外っ!!それまでっ!!勝者っ草薙っ!!」



将は棒を受け取ると一礼して青龍の門へと引き上げて行く、



そして多くの人間がそれを目撃する、







将が門を潜る寸前に倒れるのを。









コイルバネやハンドルは本来この時代には無いはずですが、

そこは恋姫世界、

これくらいのカラクリは大目に見てくれると助かります、


これからの展開は次話以降で。


でわ、

ちゃおノシ

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