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第三十七話

やっと武闘会に入りました、

相変わらず短いですがどうぞ。

武闘会当日



将がいつも来ている服とは色違いの服を着てやって来た、

血で染め上げたかのような真紅の服である、


「今日はいつもと違う色なのね。」

馬騰が将に声をかける、


「まっ、そんな日もあるんですよ、しかし俺一人別室でいいんですか?」


そう、将は一人だけ待機用の別室が与えられていた、

他の15人は全員で大部屋である、


(あなた)とうちの武将()達はまだ仲良くないからね、いらないイザコザが起こっても良い事なんてないから、準備は良い?」


「ええ、いつでも。」


「じゃ、行きましょうか。」

そう言って馬騰は将を促した。







武舞台では馬岱による試合方法の説明などがなされている、

東側、青龍を象った門から馬騰が現れ馬岱のいる中央までやって来る、

多くの者からの歓声を受ける馬騰、

それを見て【やはり大物だな】将はそう感じざるを得なかった、


「これより武闘会を開催する!!」

馬騰の宣言を受け、


「「「「「おおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」」」」」


この場に集まった観客による大歓声である、

それを馬騰は手を開き止めさせる、


「今日は一人の男が全部で15人相手をする、大陸の東の果て海を越えてやってきた草薙っ!!将だっ!!さあっ!!出てきなっ!!」


馬騰の声を受け武舞台に登場する将、

その手には身長よりやや長い棒が一本握られているだけである。


「「「「「おおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」」」」」

先ほどと同じように大歓声が上がる、


「引っ込めーー!!」

「負けちまえーー!!」

「死んじまえーー!!」


一部では歓迎を受けていないのを聞き将は「ククク。」と笑い楽しんでもいた、


出てきた人物に驚くものも数人いた、

そのうちの二人は董卓と賈駆であった、


「詠ちゃん、草薙将さんってあの人の事だったって知ってた?」

と董卓が問いかければ、


「ううん、華雄将軍の報告では珍しい服を着た男というだけだったから解らなかった。」

賈駆も答える、


「昨日の傷…大丈夫なのかな?」


「結構深手に見えたから、あの赤い服は血を誤魔化す為なのかもしれない。」

この後大事にならないように祈る二人だった。




さて、

試合の賭けに関しては将が会場に入った後に発表されていた、

婁圭、張済、張繍の三人は全ての試合で将が勝つ札を買うように指示されている、

王異と姜維は場所取りとでも言うべきか観戦場所の確保のために動かないことに決めたようだった、



「第一試合っ!!白虎の門よりっ!!李堪(りかん)っ!!出よっ!!」


「はっ!!」

白虎の門より現れたのは、

黒のヴュルテンベルクの騎兵将校の軍服を着た黒髪のポニテだ、

手に持っているのは大盾と鉄蒺藜骨朶(てつしつれいこつだ)である、

鉄蒺藜骨朶とは三国志演義の後半に出てくる沙摩柯の持つ刺付きの錐の事だ、


「ってその刺は良いのかよっ!!」


思わずツッコミを入れる将、

馬騰が、


「先端を潰してあるから問題ないわね、試合、始めっ!!」


始めの声が掛かると同時に李堪が全速で将に駆け寄り、


「おおおおおっ!!」


右手に握った錐を左上へと振り上げ右下へと錐を振り下ろす、


ブウンッ!!


空気を切り裂く大きな音がする、

将は難なく避けるがその後左手で構えた大盾で将にぶちかましをかけてくる、

将はそれも避ける、


(ふむ、俺の右側を狙おうってことのようだな。)


昨日将が刺されたという噂はかなり広まっているようだ、


(ならば好都合。)


将はこれより先、

最小限の動きで交わすように努める、


「クソッ!なぜ当たらんっ!!」


あともう少しで当たる、

そんなギリギリで交わされているのだ、

李堪はイライラが募り余計に大振りとなる、

そうなれば動きは短調に、

雑になっていく、


(とにかく一撃当ててしまえば自分が勝てるはずだ。)


その思いで武器を振るうが一向に当たらない、


だが交わすだけでは将もだんだんと武舞台の端のほうへと追い詰められていく、


「ハァ、ハァ、これでっ!!」


いつもであればこの程度では息が上がったりしないのであろうがいつも以上に無駄に力が入り、

無駄な動きが多い、

李堪(この娘)も普段であればもっと冷静なはずなのに、勝負を急ぎすぎね。)

馬騰はそんなことを考えていた、


(あー、将さん相手にそんな攻撃当たらないってばー。)

馬岱の感想である、


「終わりだぁっ!!!」



李堪はぶちかまして場外に押し出してしまえ、

とばかりに将に向かって突っ込む、

将は前のめりに倒れこむと李堪の足を薙ぐ、


「あっ、あっ、あっ…」


武舞台の端で落ちないように精一杯バランスをとる李堪、


「悪いな。」


そう言って将は倒れた状態から上半身だけを起こし棒で李堪を後ろから押してやる、



「場外っ!!それまでっ!!草薙将の勝ちっ!!」



「「「「「わあああああああっーーーーー!!!!」」」」」


勝った者、負けた者、色々な意味合いの混じった歓声が上がった、


「次の勝負は10分後。」


賭けをする者の多くが将の一挙手一投足を見逃すまいとしていた、



将は勝ち名乗りを受けると一礼し控え室へと戻っていく、

その時の将の顔は苦しそうであり、

また右半身を庇っているようにも見受けられた。




そして多くの者が確信をする、


草薙将が昨日刺されたという噂はどうやら本当らしい、



と。




えー、斜悪の書く戦闘描写はこんな感じです、


マイナーな李堪が一戦目、

このあともマイナーなのが出てきますw



あと14戦、

こんな調子で大丈夫なのか?

ある意味不安ではありますが、

やれるだけやってみます、



でわ、また次回、



ちゃおノシ

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