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第十一話

あんまり時間が取れず中途半端ですが投稿します。

時間は少し遡る。


****************************************

side洞窟内


今朝夢を見た、

【白き衣をまとった少年が流星に乗り現れる】

ただそこで目が覚めた、

その少年が何をするのか一切解らないまま目が覚めたのだ、

管輅の占いは確か、


【天より飛来する一筋の流星、その流星は天の御使いを載せ乱世を鎮静す。】


私の見た夢の少年は天の御使いなのか?

今の私の状況的には少年が天の御使いだろうとなんだろうと関係は無いが。





賊が物資を表に運び出している、

聞こえてくる言葉だけでしかないがどうやら賊の頭が討たれたらしい、


残った数人が恭順の意を示したところ受け入れられたようだ、



【どこかおかしい】



それが私の感じた印象だ、


そもそも数人を除いて討たれたということは件の人物または人物達は賊をそこまで追い込んだということだ、


賊の頭になる為に来たのであれば討つ対象は頭とその取り巻きで十分なはず、

いや、数は力だ、戦力を削り過ぎては意味がなくなる、

今までの頭だって決して弱くはない、

私の住んで居た村が襲われ私以外が既に殺されたのはここの頭の力と数の暴力にほかならない、

ほぼ壊滅状態までにしたほど力があるのであれば賊の頭を痛めつけ、そこで降伏を迫れば現有戦力のほとんどを消耗しないで済むし、それくらいのことはできるだろう、

つまりは降伏勧告なんて一切していないということなのだと思う、

それが何故受け入れているのだろうか?

そもそも本当に受け入れたのだろうか?


【受け入れた】のだとすると解らない事だらけである、


【実は受け入れていない】とすれば多少は思いつく、

物資を運び出させているのも自分で運び出す手間を省いているのだとすれば理解できる、

残り少ない人数になったところで降伏を受け入れた、ということだとすれば最後に始末するのは人数が少ないほうがやり易いからだとも思える、


そもそもその人物はなぜこんな森の奥の賊の隠れ家を知っているのか?

どうやって見つけ出したのか?

ここに来た目的はなんなのか?


何か見落としはないだろうか?




そういえば今朝方流星がどうとか賊の一人が言っていたと他の娘から聞いた、





私のいた村は数百人の賊に襲われ壊滅、ここに私は囚われる、

私以外のここに囚われている娘たちも似たりよったりらしい、

私たちが賊に手を出されていないのは曰く【上物だから】らしい、

【上物】は売り先があるから手を付けない、そう言っていた。


ここの賊は武威や安定・天水の領地の境を襲うことで官軍による追撃を躱している、

官軍が越境するには手続きが必要だし、

なかなか簡単に許可が降りるわけでもない、

そんな状況ならば郡境や州境には賊が蔓延る、

そんな所に村を作るほうがおかしいと思うかもしれないが順番が逆なのだ、

郡境や州境は川だったり山の峰であったりと解り易い場所が選ばれる事が多い、

人が生活を営むのに水は必須だ、

必然的に川の周りに集落ができる、

賊がそこを狙うという流れなのだ。



その流星に乗って天の御使いが現れたとでも言うのだろうか?

菅輅の占いは確かによく当たる、

私の夢もよく当たる、

だからといって人が流星に乗って現れる等ということが起きるだろうか?


何かの比喩であったとしてもだ。



そういえば先ほどまで賊が物資の運びだしをしていたがいつの間にか出入り自体がなくなった、

一体何が起きたのだろうか?



ほかの娘たちも異常さに気がついたようだ、



その時、私は新たな人の気配を感じた。






****************************************

side将


「将、リアカーをあと2台ほど出しておいたほうが良いですよ。」


「ああ、あの荷物の量ではそれくらい必要か。」

そう言いながらリアカーを2台ほど出しておく。


「それに今出しておかないと助けた人にまで余計な説明をする必要が出ますから。」


「リアカーってあとどれくらいあったかな?」


「中等部での合宿でのパーティ人数分をあなたが持っていったのですから6台契約したはずです。」


「ああ、そうだったな…なぁ、AI、翡翠さんは俺にいろいろ求めるものがあると思うがどこまで披露したものかな?」

移動しながらAIと会話をする、今後のことを少し話しておきたいと思ったからだ。


「難しい問題ですね、まず、貴男はこの勢力に骨を埋めるつもりですか?帰る方法を模索するつもりはありませんか?貴男の立場が明確でない以上どこまでと決めるのは難しいです。」


「この先どうするかは居心地の問題もあるだろうし、一度は洛陽へ行き貂蝉と話をしてみたいとは思う。」


「情報を集めるためにはどうしても我々を理解できる人物は必要になりますからね。」


「ある程度は教えるとして、とするとやはり鐙は教えたほうが良いな。」


「それはいけません!!」


「なんでだよ、あれ程に有用な知識はないだろう?」


「だからです、軍事知識の伝播速度を舐めてはいけませんよ、今はまだ黄巾の乱も起きていません、この世界がどれほど私たちの知っている世界とかけ離れているのかは解りませんが、節目節目で起きる大きな事件は私たちの力では変えようがないと思います。」


「黄巾の乱・霊帝崩御からの混乱・反董卓連合軍・群雄割拠の時代ってところか?」


「涼州の乱を忘れてはいませんか?」


「あー、この世界が演技ベースなのか史実ベースなのかによって俺の立ち位置も変わるってことか?」


「そうです、史実ベースであれば鐙を用いた反乱軍の交戦能力は各段に上がるでしょうが最終的には所詮は反乱軍、次第にジリ貧となるのは目に見えています、その後鐙の存在は全国各地に一斉に広がるでしょう、ですからここぞという時まで隠す必要があるものです。」


「蹄鉄なら大丈夫か?」


「死んだ馬の回収を徹底させる必要はありますが、一見して解るものではないでしょうし、すぐに価値を理解するのは難しいかもしれませんから大丈夫ではないでしょうか?」


「AIのデータベースに農業知識ってあったっけ?」


「農業だけではありませんよ、経済・軍事・その他諸々、およそ必要と思われる知識は一通り入っています、この時代ではオーバースペックすぎるものは置いておいたとしても十二分に働けます。」


「農業に関しては完全に素人だからな、何が必要になる?」


「土地を見ないと何とも言えませんが、確かこの時代は土質改良等は行われていなかったはずです、収穫は為政者の徳によるといった考えだったはずです、ですから肥料やノーフォーク農法を行うことで改善できるはずです。」


「ノーフォーク農法ってなんだ?」


「後で説明しますよ、そろそろ捉えられている人たちの所です私とおしゃべりしていると怪しまれますよ。」


「了解。」





しばらく行くと牢屋のようになった部屋が見つかった。



そこに囚われていたのは女性が4人、女の子が1人の合計5人だった。

間隔があくよりかはちょこちょこ書いて投稿できればいいなぁ。


ということで変なところで次回に続きます、


次回こそ武威に行きたいけれども、

構想をねるとみんなの大好きなあの人が出てくるのよ、

絡ませたいんだよなぁ。



では次回。

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