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第九話

時間が取れたので投稿、

作者の妄想話を一人でも多くの人が楽しんでいただけるのであればそれだけで満足です。

賊の乗っていた馬のうち二頭にリアカーを引かせ、

そのリアカーには賊から剥いだ武具や防具、服や銭等を積み込んである、

これから賊のアジトに向かうのだからこれ以上に戦利品が手に入るはずである。



変なところに飛ばされたが最初から生活の糧を得る(すべ)が見つかり後漢時代でもなんとか生きていけそうではある。



20分と係らずに賊のアジト近くまで来た、

森を少し入ったところの奥に洞窟があり一人の賊が見張りに立っている。


(なんだこの漫画とかでよく見る賊のアジトは。)


「賊如きが歩哨を立てるなんてねぇ。」

馬騰がつぶやく、


「どうするんだよ、将。」

と馬超、


俺は右手の人差し指と中指を立てほかの指を握る、

所謂【刀印】を作り氣を込める、

「これで十分だ。」


顔の左側に右手を移動させ、


「【指空斬(しくうざん)】」


その声と共に右手を一気に横薙に払う、

すると、

賊が声を上げるまもなく首と胴が分かれる。


「「「えっ!!!」」」


何をやったのか聞かれるがそれもこの賊退治がすんだら話すということで了承してもらう。


「三人はここで見ていてくれるだけでいいよ、ここの賊程度壊滅させられないでこれから先の世の中を渡り歩いていけないからね。」


(この子はこれから先に起こる世の中のことを見越している?そしてそれは一体どこまで先を見ているのだろう?この子の力をこのまま世に放って大丈夫なのだろうか?)

馬騰はこの少年に強い関心と興味と同時に軽い恐怖も感じていた。


(さっきは100人の賊を退治したって言っていた、あの大穴を開けたり炎を出したり、挙句には【ぶるどーざー】とかいう乗り物まで出していた、後で話すって言っていたからいろいろ聞いてみよう、できれば手合わせもしてみたいよな。)

と馬超は考えていた。


(将さんてすっごいんだねー、伯母様や姉様も凄いけれど格っていうか次元が違う感じ、それとたんぽぽが知らないことをいっぱい知っていそうだし後で詳しく聞いてみなくっちゃ。)

と馬岱は将に興味津々であった。



そんな三人の思惑も知ってか知らずか将は一人で洞窟の入口まで進んでいく、


「AI反応は?」


「いえ、入口に向かってくる反応はありません。」


入口の前で将は足を両肩の幅まで開き、両手は軽く握り腰の位置で構える、その顔は瞑想するかのように軽く目を瞑っている、息を深く吐くと。


「「【氣力探知(オーラ・ソナー)】」」


ここで説明しておくと、

将の探知は自分を中心にして氣を球状に広げその範囲に氣が引っかかるのを確認するもので例えるならばレーダーのようなものである、

AIの方の探知はというとこちらは逆で氣を受信して識別している、受信専用の電波の受信基地みたいなものと考えると分かりやすいだろうか、

今回の氣力探知(オーラ・ソナー)は将が氣を放出させその氣の動きで相手の位置や地形等のマッピングを行うものである、

将一人では相手の位置を知るだけであるがデバイスであるAIと組み合わせることでマッピングの処理をさせているのである。



「マッピング及びサーチ完了…200人くらいいますね、女性と思われる氣もいくつか確認しました。」


「つまり賊の仲間に女性がいる可能性もあれば。」


「賊により囚われている可能性もあるということです。」


「出入口は…っと。」


「ここ一箇所のみです、逃す可能性はありません。」


「だな、氣刃斬撃で一網打尽というわけにはいかないよな。」


「貴男の寝覚めが悪くなければ構わないのではないですか?」


「どう考えても寝覚めは良くないな、うん…一番でかい氣はさっきのアニキよりちょっと上ってところだな、これがおそらく賊の頭だろ、AI、さっきのアニキやチビ達の音声データの編集はできるか?」


「可能です。」


「じゃぁ、連中が戻ってきた体で頼む。」


そう言いながら入口の死体を片す将。


「了解、「おーい俺だァ今ァ戻ったぜぇ。」「お宝見つかりましたよぅ。」「ほ、他にもあるんだな。」「大量ですぜぇ。」」


等等連中が戻ってきたかのような音声が流れる。







****************************************

side賊


「おーい俺だァ今ァ戻ったぜぇ。」


「お宝見つかりましたよぅ。」


「ほ、他にもあるんだな。」


「大量ですぜぇ。」



入口の方からアニキたちの声が聞こえてくる。

「親分、アニキたちが戻ったようですぜ。」


「おう、やっと戻ったようだなぁ大量だって言うからな、宴会でもするかぁ。」

この男190cmはあろうかという髭面の巨漢である。


「さすが親分っ太っ腹ァ。」


「いよっ、色男っ、憎いねぇっ!!」


「ようしっ、この間拐ってきた女どもに給仕をさせろいっ。」


「親分あいつら手ェ出しちゃダメなんですかい?」


「仕方ねぇだろ俺たちが手ェ出したらすぐに壊れちまうんだ、売り先が決まっているんだから我慢しろいっ。」


「触るくらいなら。」


「しつこいっ、だいたい手間ぇらこの間も触るだけって言って置きながら結局壊しちまったじゃねぇか、今度壊したら手前ぇらといえども処分するからな、おらっさっさと宴の用意だ、いくぞっ。」


「「「「「へいっ!!!」」」」」





入口に来てみたが、

「おいっ。」


「「「「「へいっ!!!」」」」」


「誰もいねぇってどういうことだ?」


「何かをお探しですか?」


なんだ?外に誰かいやがるな、

外に出てみると身長が170cm位で白く輝く服を着たガキが腕を組んでたって居やがった。


「誰だ手前ぇは?」









****************************************

side将


「誰だ手前ぇは?」


「名乗る程の者じゃないよ、それに…名乗った所でお前たちはどうせここで死ぬんだ、意味が無いだろう?」


「コンのクソガキっ!!手前ぇら()ッちまえっ!!」


「「「「「おおっ!!」」」」」


出てくる賊の首を片っ端から刎ねる、刎ねる、刎ねる、

出入口は一箇所、逃げられる心配もないし多少回り込まれても逃げられなければ問題無い。


5分としないうちに死体の山がどんどん出来ていく、

逃げようとした者もいたが当然指空斬等で首を刎ねられていった。


「ええいっ、手前ぇらたった一人相手にいつまで遊んで居やがるっ!!さっさと片付けちまえっ!!」


「でも、親分あいつ強すぎですっ!!」


「もう100人は殺られちまいましたよっ!!」


「ぎゃー。」



「小僧っ!!俺と勝負しろっ!!俺に勝ったらその後は好きにすればいい。」

賊の頭らしき人物が2mはあろうかという大斧を担いで出てきた。


「親分っ!!」


「親分さすがっ!!」


「親分格好いいっ!!」


「よしやがれっ照れるじゃねぇか。」

親分と呼ばれた男は照れているのか頬を掻いている。


「おいっ!!くだらない茶番はいい加減にしてかかってこいよ。」


「いい度胸だっ俺の名は楊奉っ!!俺の名前は冥土の土産だっ!!死ねぇーーーーいっ!!」

親分が大斧を上段からの唐竹割りで一気に振り落ろす。




(速いっ。)




()ったっ!!」

楊奉(親分)の声が響き渡る。



その瞬間誰もが【楊奉の振るった大斧が将を脳天から真っ二つに切り裂いたのだ】と理解した。

こんなところで引きです、

漫画の展開みたいな感じで引いて見ました。



将はこれで殺られてしまうんでしょうか?

次回をお楽しみに。

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