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あいつとは不思議と馬が合った。漫画の趣味が同じだったんだ。それだけで仲良くなるには充分だったよ。
今からですか? 分かりました。
電話の対応になると、あいつは敬語を使う。意外と常識があるんだと、初めて聞いた時には感心した。
あいつはよく制服のまま遊びに来るんだ。コンビニ、公園、喫茶店。俺の家にも制服で来た事がある。俺は家を教えた事がない。勝手に調べて来るんだから参る。俺はあいつに隠し事が出来なかったんだ。あいつは職権を乱用して俺の過去やプライベートを調べていた。
これから仕事だ。全く嫌になるよな。迷惑駐車の取締りだってよ。俺が行かなくっても代わりはいくらでもいるじゃねぇかよ。
けれど今は仕事中だろ? さぼっているお前が悪いんじゃねぇのか?
そんな事ねぇよ。悪いのは一般人だ。迷惑駐車ぐらいで電話しやがって。仕事を増やすなってんだ。
あっ、また連絡だよ。面倒だよな。・・・・はい、分かりました。ありがとうございます。こちらか連絡しておきます。
あいつは何故だか苦笑いだ。どうした? って俺が聞く前に、自分からベラベラ話し始めたよ。
まただ。困るんだよな。迷惑駐車の犯人、俺の同僚だってよ。本当ならすぐに駆けつけるんだけどな、ゆっくり時間を稼げってさ。同僚が逃げれる時間を作るんだ。警察官がそんなつまらない事で捕まったなんて知られたら恥だろ?
そんなつまらない事をする警察がいる事自体が恥だけどな。
そうか? 俺も何度かした事あるぞ。近くに駐車場がないんだ。仕方ないだろ? 俺達には仲間がいるからな。捕まる危険が少ない。というか、捕まらない。皆が協力しているからな。警察って、そんなもんだぞ。俺はよく感じる。あそこはな、警察官の集まりというよりも、警察ごっこをしている集団に過ぎない。
その言葉には納得出来たよ。
あいつはすぐに、電話をかけた。仲間は非番の警察官。彼女の家でお楽しみ中だったようだ。すぐには無理だ。ちょっと待ってくれなんて言ったようだ。




