第三十六話 行軍・糧食・夜番
毎度のごとく遅くなってしまい申し訳ありません。
ゆっくりと積荷を積んだ馬車が進む。周囲の気配を探りつつの行軍故である。
・・・尤も今のところ怪しい気配はない。・・・王都に向かうには、街の北、王都の南に位置する森を通らなければならない・・・のだが、どうやらこの森の支配者はゴブリンだったらしく。そのゴブリンも前の依頼で殲滅しちゃったので、今は森の中にほとんど魔物は居ない、と先生が言っていた。
まぁ魔物が出ないに越したことはない。俺はのんびり馬車の横を歩いていた。
「・・・・・・・」
・・・まぁ、ランはすっごく気を張っているみたいだけど。
まぁ会って半月くらいしか経っていないのでこんなこと言うのはどうかとも思うが、普段があれなため、静かにしてもらえると嬉しい。
自分でも結構ひどいこと考えているな・・・。
その後は何も考えず、気配だけは気を配りつつ馬車についていった、
数時間程度歩いただろうか。そろそろ日が傾いてきたな・・・
しかもここは少し開けている。野営にはちょうどいいな・・・。
「そろそろ野営準備したほうがいいんじゃないですか?」
「確かに日が傾いているぜ。ティアネス、ここいらで野営するから準備するんだぜ。」
ティアネス氏は俺とエレロの言葉に頷き、
「分かりました。それではここで野営にしましょう。」
皆が野営の準備をしている際に、野営地の周りに少しトラップを設置した。
それを伝えると皆は何故か感心していた。理由を聞いたら、
「そんなこと考える顔に見えない」
なんて言われた。何故だ・・・。
野営の準備を終え、皆が食事を摂る。
俺も街で買ってきた携帯食を口に運んだのだが・・・
「うん。不味い。」
どこの世界の携帯食も、やっぱり不味かった。
いや、前の世界のレーション・・・だったか?は少しはましだったはず。
確か軍の払い下げ品を海外に行ったお土産に、日本へ持って帰って食べた時はこんなに不味くはなかった。
まずなんだこのパン・・・。
カッチカチに焼き固められている・・・。スープに入れて食べるものなのだろうが、まずそのスープが一緒に売って無かった。
次に・・・肉のペーストらしき物。脂が多すぎてベタベタだし味も悪い。
総評・・・とにかく不味い!!!!!!
この世界には缶詰が無いのか・・・ってか魔法があるんだから真空パックくらい出来ていてもいいんじゃないか・・・?
「はぁ・・・。」
俺はでっかいため息をする。
チラッと横で携帯食をほおばっているランを見ると、
「・・・・・・・・・」モグモグ
ランは、さも旨そうに俺と同じものを食っている。解せぬ・・・。
ついでに夜番は俺がすることを皆に伝えた。
種族の特性上夜も普通に目が見えるため、静かに読書(本も街で買ってきた。)・・・と一瞬思ったのだが、ランが、
「私も一緒に見張る!」
と言い出したので、なんとか説き伏せて交代制にしたことは話さなくてもいいだろう。
筆が進まない・・・
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