第二十六話 Battle・of・Goblin
風邪ひいた……。
皆様も体調にはお気をつけください。
俺達が街の外に出るとほぼ同時に、バトラーが一斉に出撃した。バトラーたちは街の南北に別れ、それぞれの持ち場に散開していった。
俺たちは、南側に持ち場があったので南へ向かう。
南……それは俺が転生した森のある区域だ。
一体何の因果なのだろうか。
「はぁ……どうしてこうなった……。」
相方に聞かれないように小声でそうつぶやいた。
……いかん。戦場で下手なこと考えていたら死んでしまう……。
気がついたら、ゴブリンまであと2~300メートルくらいのところまで接近していた。
その数……
「10……20……30……多っ!多すぎるわよっ!!」
さらに困ったことに、ゴブリン達の瞳の9割が俺の方を向いていた。
……これは恨まれていますねぇ完全に。
そんなことを考えていると、あの人から全バトラーに連絡が入った。
《南部の森林区域に敵が集中している。手が空いている者は直ちに現場へ急行せよ!》
フィールェさんの声だ。彼女は大規模な空間把握ができるため、作戦のオペレーターもやっているらしい。
確か戦場を上から俯瞰できればそりゃ断然有利に事を運べるよね。
この声も魔術によるものなのだろうか。今度聞いてみるのもいいかも……。
ゴブリンが30体以上。
一般的に見れば多い方なのかもしれないが、スキルがLv10になっている俺からすればあまり驚異ではない。
「さて、さっさと終わらせようかな。」
そう思い、俺はゴブリンの前に一歩踏み出した。
しかし、ランが、
「私が攻撃を仕掛けてもいい?」
と、言ってきた。
……ここでラン自身の力を測っておいた方がいいか。
このあと無茶な動きができるかできないかもこれで判断しよう。
そういう考えに至った俺は別にかまわない、とだけ言った。
それを聞いた彼女は一歩前に出た。
すると、次の瞬間、どこから出してきたのかナイフが彼女の周りに出現した。
しかもその数が尋常じゃない。裕に100本は超えているだろう。
「行けっ!」
彼女のその声と共に、ナイフがゴブリンに向かって飛んでゆく。
スドドドドドッ!!!
そのナイフは、ゴブリン達を寸分たがわずメッタ刺しにし、しかも刺さったところから発火した。
その炎は、森を燃やしてしまうことは一切なく、ゴブリン達が燃え尽きるとナイフもどこかへ消えてなくなってしまっていた。
ゴブリン達が一瞬で消え去ったのを見てぽかんとしていると、
「さっすが、複合魔法は違うわね~!ぶっつけ本番だったんだけど。」
彼女がからからと笑いながらそう言った。
俺が思ったことはただ一つ。
…………これは魔法……だよね。……これはやばくない?チート級に。
その予想は、俺が後々試してみた時に答えが見えるのだろう。
……威力がとんでもないことになりそうな気がするのは気のせい?
……たぶん、気のせいじゃないんだろうなぁ……。
著者が試験期間に入るので当分休ませていただきます。
また休むのかwとか言わないでくださいね?ww
ご意見ご感想、誤字脱字報告等なんでもお待ちしております。
2014/5/17
表記追加
ゴブリン達をメッタ刺しにし
↓
ゴブリン達を寸分たがわずメッタ刺しにし
命中率の高さが見えるように表記を追加しました。




