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プロローグ

星が降っていた。


音もなく、ただ静かに。


夜空から零れ落ちるそれは、まるで命そのもののようだった。


「――やっと、行ける」


かすれた声が、夜に溶ける。


白い息を吐きながら、彼は一人、空を見上げていた。


その手には、何かがあった。

触れれば消えてしまいそうなほど儚く、

けれど確かにそこに在る。


「これで……やっと」


次の瞬間。


光が弾ける。


星が、ひときわ強く降った。


そして――



すべては、ここから始まった。

この長い長い旅は。

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