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幕間 引きこもり
利知は、また引きこもっていた。
ヨモギ、古賀、ミノリ、麻、錐。
仲間はどんどん死んでいく。
もう、嫌だと思った。
もう、友達はいない、全滅した。
死んだ。
もう嫌だ。
利知は、電気もつけず学校にも行かずベッドの上でひたすら時間がたつのを待っていた。
まだ、餓死はためしたことがない。
例え異常な治癒能力があろうと、栄養がなければ死ねるかもしれない。
だから、ひたすら死を利知はまっていた。
そんな彼を見て、アカネはヨモギの言葉の意味を話すのをためらっていた。
___「コピーが死ねば、本体も死ぬ!」
今の利知は平気でそれを笑いながら受け入れてしまいそうだから。
(この後書きはややネタバレ)利知君はまだまだ、タイトルを回収するには苦しむ必要があります。