幼少期編第十六話
ふう、だいぶ暑さが収まりましたね。
9/7 編集しました。
妖力の制御の勉強をし始めてを数年が経って、
私は五歳になっていた。
あの日から妖力の制御をしていき、
今では手の平の上に風を起こすほどになった。
そしてその数年の間には、様々な事があった。
まず一つは、同居人が増えたのだ。
新たに同居し始めたのは
前々からこのお屋敷に来ていた八咫烏の鏡夜ともう一匹。
それは、、、
「フーッ!!」
ただいま威嚇中の可愛い子猫です。
この子と出会って
同居するようになったきっかけは、こんな感じでした。
数日前のある日、妖力の制御の練習をして
少し休憩をしていた時に、不意に鳴き声が聞こえた。
それはか細い鳴き声で、その声が気になった私は
鵺黒に
「ねえ、鵺黒。少し外に言ってきても良い?
すぐに戻ってくるから。」
「あぁ、あまり長く外には出るなよ。」
そう言ってお屋敷からさっきの鳴き声が聞こえた方へと走って行った。
その鳴き声の正体は子猫だった。
大きな木の根元で、薄汚れた体を震わせながら
まるで何かを悲しむようにその子猫は鳴いていた。
心配になった私は声を掛けながら、その子猫へと近づく。
「えーと、どうしたの?
何か悲しい事でもあったの?」
そう問いかけるとその子猫は私の存在に気付いたのか
シャーッと威嚇をし毛を逆立てた。
「あぁ、もう、そんなに怖がらないでよ
それにしても、随分と汚れているなぁ
いったいどこから来たんだろう?」
威嚇している子猫を見ながら呟いていると
不意に子猫の体がぐらつき、
バサッと倒れてしまった。
多分、長い事何も食べておらず、体力の限界が来たのだろう。
「あっ!?ちょっと大丈夫?
うわ、なんかすごく苦しそうにしているし、
とりあえず鵺黒に説明して何とかしてもらわなくちゃ。
、、、怒られそうだけど。」
とりあえず倒れてしまった子猫を助けたかった私は、
子猫を抱き抱えてお屋敷へと走った。
そして鵺黒に色々と説明をして、
子猫をお屋敷で保護することにした。
そして今現在は、、、
「フーッ!!シャーッ!」
「あーまだ私に慣れてはくれないのかぁ。
せっかく綺麗になった毛並みを、触りたかったんだけどなぁ。
ほらーこっちにおいで、くり。」
子猫改め、私が子猫に付けた名前『くり』を呼びながら
仲良くなろうとしている最中だ。
保護したあの日の翌日に目を覚ました子猫は
子猫が寝ている間に体を洗ったので
綺麗な三毛の体に、なっていた。
そして開けた大きな、琥珀の目をクリクリと動かし
私を見つけた途端、「シャーッ」っと威嚇をして
子猫が寝ていた私の部屋(五歳になってから貰った部屋)
に置いてあった箱へと隠れてしまった。
まあそんなことがあってからというもの、
くりはずっと私の事を嫌っている様だった。
ちなみに『くり』と言う名前の由来は
お屋敷内を動き回り、私が居ないか辺りを見回している目が
クリクリしていたのでそこから付けました。
それれにしても、なんで私はくりに嫌われているんだろう?
まあ、いきなり現れた人間に連れ去られて
目が覚めたらこんな所に居れば、
ここに来た原因の私を嫌いになるのも無理はない、かな。
ちょっと悲しいけれど、仕方が無いや。
「どうしたんだァ、零。
元気が無いみたいだなァ?」
肩を落としていると、鏡夜が後ろから顔を覗き込んでいた。
ちなみに鏡夜は私に会うために
こそこそとお屋敷を移動している時に
鵺黒に見つかって
「あんまりうろうろすると気が散る。
そんなに零と一緒に居たいなら
ここに住んでしまえ。」
と言われてすぐに荷物を纏めてこっちに引っ越してきた。
ちなみに普段は色んなところに眷属の烏を飛ばして
情報を集めて、その情報を欲しい人に売っているらしい。
たまにフラッと消えては、いつの間にか戻っているのを
不思議に思って聞くとそういう答えが返ってきた。
それよりも、鏡夜はさっき帰ってきたみたいで
外に行く様の格好のままだ。
その鏡夜に私が今、悩んでいることを相談した。
「うんまあね。私はいつになったらくりと
仲良くなれるのかなって思ってさ。」
「くり?あァ、あのヘタレ野郎の猫の事かァ。
あんな奴より俺と仲良くなろう?
せっかく帰ってきたんだしさァ。」
「うん、またあとでね。
そろそろ鵺黒との妖力制御の練習の時間だから。
そうだ、鏡夜も来る?」
「俺?そうだなァ、零がどれだけ俺の力を
上手く使えるようになってるか見てみたいし、
行こうかなァ。」
「分かった、じゃあ行こう。」
そう話して私達は鵺黒の所へと向かった。
今回も読んでくださりありがとうございました。
さて急な話ではありますが、この話の後からの
更新を10日、20日、30日に絞ろうと思っています。
大変勝手ではありますがご了承ください。
思ったよりおおよそ5日更新がきつくなったので
このような形になりました。
それでは。




