黒いラモン
# 第二話「黒いラモン」
ドン!!
天井が崩れ落ちる。
「うおっ!」
少年は横へ飛び退いた。
さっきまで立っていた場所に、巨大な石の塊が落下する。
「危な……!」
土煙の向こう。
何かが動いた。
ズ……ズズ……
少年は息を止める。
「……来る」
暗闇から現れたのは、人間の何倍もある巨大な石の魔物。
腕のようなものを振り上げる。
ブンッ!!
「速っ!」
少年は走る。
背後で壁が吹き飛んだ。
「こんなの聞いてねえぞ!!」
逃げながら、右手を見る。
黒いラモン。
まだ何も起きない。
「おい……!」
少年は握り直す。
「さっき光っただろ!」
――無反応。
「反応しろよ!!」
魔物が迫る。
「クソッ!」
少年はとっさにラモンを前へ突き出した。
カッ――
一瞬だけ、黒い光が走った。
「……!」
魔物の動きが止まる。
少年も止まる。
「今の……?」
次の瞬間。
魔物が再び動き出した。
「効いてねえじゃん!!」
少年は全力で走る。
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「ハァ……ハァ……」
ようやく広い部屋に飛び込んだ。
入口を見る。
魔物は入ってこない。
「……?」
少年は警戒しながら一歩下がる。
魔物は入口の前で立ち止まっている。
まるで――
そこから先へ入れないようにしている。
「……なんでだ?」
部屋の中央を見る。
壁には、さっきのものとは違う巨大な紋様。
そして、その下に小さな文字が刻まれていた。
少年は近づく。
「……読めねえ」
そのとき。
手の中のラモンが微かに震えた。
「また……?」
その瞬間。
ドンッ!!
入口から衝撃音。
「!」
魔物が壁を殴りつけてる。
「……ここに長居してる場合じゃねえな」
黒いラモンを握る。
少年は出口へ走り出した。
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ルミナの外。
夕暮れ。
少年は振り返る。
巨大な遺跡が、静かに佇んでいる。
「……待ってろよ。それにしてもこのラモンはなんだ?」
少年は歩き出す。
黒いラモンとともに




