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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
魔界観光編
87/262

第86階 手合わせを終えて

ターキッシュアンゴラちゃんは

マテハの創った世界でマテハと

全力の手合わせを行なった

父であるマサムネ王の

言い付けを破ってしまい

その事に対して心から涙する

綺麗な少女だと分かったのが

私としての大きな収穫かな!!

魔界観光に同行するので

楽しみが1つ増えた限りだった


そんなターキッシュちゃんは

命君と共に落ち込んでいた

「ボク、ターに勝てないよ」


「....それどころじゃない」

心傷なのはターキッシュちゃんも

同じだった


「お父さんに使ったら

ダメって言われていた技は

此処では使ってもらって

きちんとした

使い方を教えるから、

これは女同士の秘密ね?」

マテハはニコッと微みを向けた


「....うん」


「マテ先生強かったでしょう!?

ターキッシュちゃんも強く成れるよ」

イムがニコニコしながら

会話に交じっていく


「うん、とんでもなく」

苦笑とも取れるターキッシュちゃんの

笑みはマテハに勝てなかった現実を

受け入れ一歩進んだようにも見て取れた

ここがこの子の強さだと私は実感した


「それにマテ姉に負けて

落ち込んでいたら

毎日落ち込み続けるよ?」

シンガちゃんとじゃれあっていた

マユナもやってくる


「1000回ぐらい挑んでるよねぇ」

布団の上でゴロゴロしていた

マスカリアもやってくるのであった


「そのおかげで今の私がある」

意地と意地の死闘によって

研ぎ澄まされた戦闘感覚は

互いに極度の負けず嫌いを示していた

マユナはそれを糧と

認識している様だった

それもとても強い事だった


「勝たなきゃ生きられなかった

だから、強くなりたいと、いつも心に

私は最強であると思い続けている。

そして今も、だって姉妹が大切で

大切でその手を離さない様に

刀を握り続けた

強くなる事が繋がりを強くし

在りたい私で在れた」

マテハは乗り越えた事に対する自負で

自信を創っている様に思えた

これだけやってこれだけ

こなしてきたという

自分への信頼を持っている

最強が自分に必ずあると信じている様に

私は思えた


「私もシンガ!大切だよ!!!」

実姉の言葉に照れた様に

マユナの影に隠れる

ぴょこんっと尻尾が隠れきれて

いないのがなんとも愛らしい


「てか、あれ?...時間が

進んで無い、時計壊れたのかなぁ」

持っていたおしゃれなポーチを

ガサゴソしていたターキッシュちゃん


「あぁ、心配しなくて大丈夫だよ

あっちの世界にいるときは

こっちはほぼ進んで無いから」

マスカリアは布団にくるまって

遊んでいた


「それって?」


「女の子だけの秘密の魔法!」

イムがそれっぽく言うと

なんだ〜!とかターキッシュちゃんは

納得していた


実際は非常に時の流れが

速い世界を創造して

その場所に合わせる様に

私、マテハ、もしくはマユナに

マスカリアのいずれかが

文字通り速い世界に適応する集然を

使用出来ない3人に行使したという

事だった

故に時は進まない

厳密には時が進んで無いと

感じる程度にしか進んでいない

ターキッシュちゃんの認識は

それだった

この技は戦いにおいても使う

どんなに強大な技も対処出来るだけの

間があればなんとかなる

私が剣で戦闘をする時に

私自身の身体の一部を部分的に

雷等の他の物質に変換するのは

攻撃のスピードを速めるのが目的で

更なる速さを楽に行使する為に

あらかじめ最速の世界を構築し

必要な時に必要な部分に浸し

補うなんて事もする

そうでもしないと身体能力並み以下の

私に剣の天才級だと予測される

ルヴァイの相手なんて出来ないし

ましてや最強と謳われた太極である

ドゥオ・フトゥールムと

やりあうなんてもってのほか

マテハは頭脳に特に秀でた天才肌、

身体能力最強級を秘めるマユナ、

私が持ち得なかったものを持っていて

最終未来でひょんな事から

成り上がった私とは一線を画す


「...一瞬、消えた様に思えたが?」

もぞもぞと起き上がるネクさん

部屋に入るなりパタンっと

眠ってしまっていた

お疲れだと思ったのでそのままに

してあげていた


「気にしないで」

私の笑顔にうむと一言


「わぅううううううううう!!!」

ゼムさんの声?


「ゼムが呼んでる...行って来る!」

ネクさんはふよふよと起き上がり

ドアを開けた所で


どちん!


「グヌヌヌゥぅぅぅぅ

ミコン、こんなとこにいたのか!?

マサは???」

ゼムさんとネクさんは2人して

ぶつかった部分を痛そうにしていた


「どうしたのだ!!」

マサムネさんが部屋の前の廊下を

走って来る


「!!!!」

ネクさんは急に何かに反応していた


「...感じる、そういう事だな?」

マサムネさんも何かに反応していた


「あぁ!ネロの野郎が戦っている」

彼等が感じているのは強大な魔王の気

でももう一つ絶大な力を感じる


私は黙ってゼムさんに乗った

「アオナ...?」


「長くは持たないでしょ?」

3人はコクっと頷いた


「ネロが遊ばれてやがる...」

ゼムさんは悔しそうに

厳めしい表情に自然になっていた


「船は止めないでいい

亜人国に一旦降りる為に

マサムネさんを

呼びに来たのでしょう?」

私の問いにゼムさんは黙って頷いた


「いいじゃない、貴方の王と

闘わずして私は強さを示せる」

私が言い終わる地同時に

フォアローゼズが駆け寄って来る


「貴女達はこの船を死守」

4人はコクっと頷いた


「なんでこんな事に...」

ゼムさんは強く唇を噛み締めた

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