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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
魔界観光編
73/262

第72階 黒髭海賊団蹂躙

フォアローゼズ達の活躍で

人質となっていた母子を奪還した

私は龍髭海賊団の船長

エドワードに交渉を

持ちかけられていた


「交渉?死神と交渉出来ると

思っているの?

まぁ良いわ、聞かせてご覧なさい」

エドワードは不敵に微笑んだ

私もほんの少しだけ時間が欲しい

次の為に


「俺達兄弟率いる龍髭海賊団は

亜人達の国を起点に

魔界全土の支配を今進めている

王の母子を使えば亜人達の国は

我が手中に落ちる

それに今は亜人達の国に

三幹部を置いてある

俺達は空から各魔界の国家に

襲撃を仕掛けて滅ぼし

龍髭の名を轟かせる」

エドワードの後ろに

荘厳な雰囲気で周囲を圧倒する

空飛ぶ船の様な機械が姿を見せた


「....」

正直どうでも良く

殺意が膨れ上がった


「お前は幼いながらに器量が良い

俺達と共に魔界全土いや全世界を

支配しよう!!」

海賊達は湧き上がる


コト、コト、コトン


ドサッ!!!!!


ザッーーーーーーー!!!


「もう戻れないわ」

私は殺意と憎悪で膨れ上がる

エドワードの表情に

甘くて濃厚な笑みをぶちまける様に

向け続けた


私は私の前に3つの首を置いた

亜人達の国にいた三幹部である


それに四肢があらぬ方向に向けられて

ひしゃげたエドワードそっくりの漢が

天より降って来た

単純に言えば人間として壊れていた


遠隔魔法で船のお守りをしていた

エドワードと良く似た黒く濁った

思考をお持ちの漢を見つけたのだった


そして異空間を掻き回しすり潰し

空間の裂け目から赤い雨を

豪雨の様に降らせた


海賊達はこれ"血"だよなと

口々に騒ついていた


「ふふふ、交渉決裂ね

あの娘達に刺激が

強過ぎるでしょう?

ここからは大人の時間ね?

龍髭海賊団」

そして冷気が場に立ち込めた

周囲を取り囲む海賊達の

足首に枷の様に氷が凍てついていた

私はこの状況を作る為に動いた


戦士として備わっている

殺しの感覚が鈍るのを防ぐ為だった

その為に利用した


玉藻さんとの戦闘では

玉藻さんは邪悪であるものの

ネクさんが良い師事をして

その邪悪が変わる見込みが

非常に高い為に

抑えて戦闘を行なった

でもこいつらは違う

何も抑えなくて良い

欲望と力のままに叩けば良い


魔獣軍に囲って貰ったのも

虐殺となる可能性があり

とても大ぴっらに出来る様な

事では無かった


私は剣を構えた

私に剣を構える意味は無いけども

形式上父の真似事だった


「俺達に逆らった事を

あの世で後悔しろ!!!!!

トリニトロトルエン砲!!!!!」

エドワードは掌底を合わせて

凄まじい収束された爆風を打ち出す


その刹那威力が半減する

ざっくりとエドワードの

右肩がずり落ちる


私に当たるはずも無い


「ぬおおおおおおおお!!!

トリチウム砲!!!!!」

先程よりも小さな

爆風が残った左手で連射される


だけどその攻撃も不意に終わる

「!!!!!!!!!」

エドワードの名を呼んで

すすり泣く声が響く

攻撃は全て通用せず

エドワードの肉体に

一歩一歩確実に忍び寄る死の影

お仲間の海賊達の怒りと悲しみの叫びが

大波の様に寄せては返し

まるで地獄の様だった


でも私は止まるはずが無いし

止められる者もいない

魔界の未来を捻じ曲げて

海賊達には死んで貰う事にした

私の死の感覚の訓練の為に

私は戦士としての感覚を養いたい


それにそんな風に泣いていたのは

あの母子達の可能性が万に1つ

あったなんて血反吐が出るわ


正直地獄にはまだまだ足りないのよ

もっと削る


「船長...腕...無くて...どうする...

だ.....よ...............」


「決まってらぁ...ごはっ!!!!」


「口から放つでしょう?」

エドワードはバランスを崩し

地面に芋虫の様に寝転がった


左太ももを真っ二つに

切断したのだった


「龍髭率いる龍髭海賊団は

此処で滅ぶ、それが歴史上の事実で

どの様な惨い思いを受けようが

辱しめられようが

その為に戦ってくれる様な

勇者も現れない

何故なら人を手にかけ過ぎた」

エドワードは不敵に笑った


「ゲファッ!.....ゴファッ!

勝ち誇っているところ

残念んだなぁ?

俺達は転生者

キカザルは溶岩

ミザルは重力

イワザルは毒

可愛い弟のティーチは核分裂

そして俺は核融合

全部転生して手に入れた能力だ

また俺達は生まれ変わり

...そうだなぁ今度は嬢ちゃんの様な

幼子達も地獄に送ってやるよ

うぃーッはっはっはっはっは!!!」

私は笑みを重ねた


「ねぇ?死ねるとお思いなら

それは頭がお花畑の様に

現実を知らな過ぎるわ

私が与える死は絶対よ

それに今世ではまだまだ

酷使してもらわないとねぇ

人体実験用のモルモットに

私が泰山府君の祭を使用する際の

負のエネルギー体

これが結構消費が多いのよ

生から死への変換のエネルギーを

利用するからより死に近しい状態に

追い詰め無くちゃいけない」


「おい?、何を言ってるんだ?

普通にこのまま俺達は

常識的に考えて死ぬんだろうがよ」

私は笑みで返した


「悪人は不老不死にしてから

人体を使用した

各種実験道具として生きて頂きます

死ねた事例は今の所皆無ですが

それにあれで生きているとはとても

言えないでしょうが、脳も心臓も

生きているので、医学的には」


「........」

エドワードは自信たっぷりな

私に対して生気が失われていった


「後悔と懺悔とかまるで意味無いので

ほら、そうするでしょう?

奪って殺す時に...ねぇ?

あと、大丈夫ですって

人体実験の先輩達は山の様に

いますので寂しく無いですよ?

あと私は懐がとても深いので

黒髭海賊団の皆様全員で

招待させて頂きます!」

私は笑みを大切にした

私と違って彼等はとても良い表情だった

顔面蒼白で血の気が抜けていた


「光の精霊は邪に対して

容赦無いからあながち

間違ってはいないか.....

ハァ〜〜〜〜〜....」

ネクさんの溜息が満ちた



龍髭海賊団全員を送った所で

亜人達の王を乗せて

ゼムさん達大地の歪種達が

駆け寄って来た

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