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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
東の大国編
54/262

第53階 1つの決着

「ふむぅ、ぬしらは帝国が完成させた

戦闘兵器の完成系かと思ったぞ

まぁ、それにしては出来過ぎている

まさか余より強いとは全く驚かされる」

スマバメは実力を計り終えていた

恐らく目の前の少女の方が

強いであろう事を


「良く分からないわ」

マユナはマテハの斬撃より軽い

とみて懐に飛び込んでいった


「....上級火魔法(ドラグーン).....

上級火魔法(ドラグーン)....」

へぇ、東の大国を呑む程の大きさの

あの技を圧縮し両手から打ち出した

竜型の火はマユナ目掛けて

殺意を持って駆けた


リョウゲンノヒは1つを受け止めた


「そら!!どうした!?

戦術を変えたらその体たらくか

興醒めさせてくれるわ!!

もう2発いくぞ!小娘!!!」

連続上級火魔法四連撃....

膨大な魔力が可能とする

魔法を扱う者の最上級の部類か...

でもそれって古の次元だよね....?

世界は進んでいるんだよ?

私は正直もどかしい気持ちで一杯だ


「!?」

マユナはリョウゲンノヒを

両手で構えていた

初期の二連撃にリョウゲンノヒの

爪部分で突き刺していた

更に後からの二連撃にも

リョウゲンノヒを突き刺していた

4つの上級火魔法は

4つのリョウゲンノヒに

突き刺さっていた


「わぉ!マユナ!身体柔らかい!」

右手、左手、右足、左足から

リョウゲンノヒを展開していた


「もう、勝負はついてんだよ!!!」

マユナの叫びと共に

4つのリョウゲンノヒは

1つにまとまり同時に

上級火魔法も1つになって

すぽっと抜ける様に

リョウゲンノヒから飛び出した

4倍の魔力で重なった上級火魔法が

スマバメに向かっていった


「お、おのれぇぇぇ!!!」

スマバメは構えた


「もう、止まっているのかしら?」

スマバメの眼前にマユナ


「!!!」

スマバメは驚きの後に笑みを浮かべた


「Wサタンウィング.....!!!」

全ての魔物を平伏させる

魔王の圧力の如く魔の両掌撃が

倍上級火魔法(ドラグーン)

綺麗に天空に弾き返したものの


「!!!!!?」

右肩に違和感を感じたスマバメ

いつもあるはずのモノが無い


空間を不気味に縫う様に

針の穴を通したリョウゲンノヒでの

マユナの攻撃はスマバメの右肩を

綺麗にケーキに通した

ナイフの如くに切り落としていて

断面が不気味に美しかった


ボトッと落ちるまで

スマバメは現実を直視出来なかった

出来る筈も無かった

スマバメの算段では遠距離での

打ち合いはマユナに分があると

踏んだ計算だった

自身の今の肉体の丈夫さに誇りと

自信を持っていたスマバメの

第二の刃とも言えるアドバンテージは

リョウゲンノヒのデタラメな攻撃力に

無残にも打ち砕かれた


「....上級回復魔法(はなさくだいち)

スマバメの腕は魔力を帯びて

再生していった


「スキあり!」

マユナは微笑んで一閃

リョウゲンノヒを振り下ろした


スマバメの肩から腰にかけて

刃が肉に食い込んで切り裂き

刃がまた空気に触れる


「グフ...」

マユナは更にリョウゲンノヒを

逆の肩から振り下ろした

スマバメの動作が一瞬止まる

マユナは何度も一定のテンポを

もって振り下ろしていた


その度にスマバメの呻きが小さく響く

確かにスマバメはかなり丈夫だった

20閃、30閃と細かく重ねられていく

リョウゲンノヒの刃にダメージを

負うものの強力な自動回復能力も有す

スマバメは死なない程度に

回復していった

事実上マユナがスマバメが消失する程の

斬撃を放とうとすればスマバメに

一手を譲る事になる

現状が確実に息の根を止める方法が

定着した状況だった

マユナはスマバメの攻撃を警戒しながら

一閃一閃振り下ろしていった


マユナは天性の運動性能を誇る

姉妹の中でも無限の体力を誇る

持久戦で負ける事はないと

私は結論付けた

だけどこの状況は

2人の決闘が続けばの話で

今の状況は違和感があるともいえる

私は戦闘を終えたマテハには

戦況を見ておく様にと言っておいた

それにマユナはマテハに助けられると

多分不貞腐れる

どうしてもは私が助けるつもり

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