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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
東の大国編
32/262

第31階 決意と願い

「あ....軽い...」

ベットでふて寝して色々考えていた

私の上にマスカリアが突撃して来た


「何辛気臭い顔してんだよぉ〜

今日は皆んなで寝るんだぜぇ!」

マスカリアの後方で母も含めて

フォアローゼズの3人も

笑っているのが見えた


「うん、ごめんね」

私がマテハに強く言ったのに

私の悩みになっている

マテハの苦しさや悲しみを

早く取り除いてあげたい

私は心底そう思っている


皆んながそれぞれの寝間着に

着替えていた

「風呂入ってる...」


「行って来なよ!」

マスカリアの声に見送られて

そそくさと風呂場へと向かった


私は折角だからアルテンさんの王城の

風呂場までの道程を楽しんで

気分転換をしようと思った


内装が美しく塵一つ無い高級感溢れる

長い廊下が続いた

お湯の雰囲気が読み取れなければ

正直不安になる程に永く続いた


だけど窓から見る景色は絶景だった

今日は雲が一つも無く人界が良く見え

明かりが星の様に煌めいていた

更に本家の星が輝く夜空は辺り一面に

宝石が咲いたかの様に蠱惑的な光りに

惹かれて吸い込まれるかの様に

魅力的だった


多分...私は一生分の天体観測を

したともいえる


満足しきった私は風呂場に着いた

廊下に比べると暖かく心地良い

湯気で透明なドアが白く染まっている

私はほっこりしていた


1枚1枚身に付けている物を

外していく


誰もいない広々とした脱衣所は

実に情緒があって殺風景で物静かだった


誰もいない...事は確認済みである

私を唯一除いた父と母以外の存在である

魔皇ミラース・ラーバ・ラーサこと

宗茂 斗羅は"目覚め"という

私の構成要素の一つとなっていたから

不覚を取っていた


「むぅううう...」

私は自分の髪をより可愛く美しく

艶やかに艶やかにする為に

髪を覆っている膜から浸透しつつも

髪を傷付けない要素を結合させた

広義の"シャンプー"の泡を集然で

創り出し髪をカシャカシャし始めた

ありとあらゆるモノを創り出せる集然は

食物も日用品も自由自在だった


ぜ〜んぶ気に入らない事消えれ...!

今...多分世界が揺れた

軽く気持ちを込めると発動する為

普段は自分の気持ちがある程度までは

打ち消す反世界で包んでいるけども

今日はそれを超えかけてしまっていた

気を付けないと...!

否応無しに世界に反する事を

してしまえば私は奪われた

力無き者達に追われる生活になって

正直めっちゃ面倒い


身体まで洗って私は湯船につかった


「1人で入るには広過ぎる...」

エメラルドで出来た西洋の龍の口から

お湯が注がれていた

空を見上げると天井は遥かに遠い

星が何かを語るかの様に

煌めいて佇んでいた

私は...私達は人を沢山殺すだろう

そして人の死を願っている

この聖なる光で輝く夜空の星達に

少女らしからぬ願いで

893の滅びを....心の底より

願いを込める少女達の為に


私は浴槽のお湯を

全て集めてハジけさせた

全身に水飛沫が辺り天井に届く程に

水の塊が伸び上がり雨の様に降り注ぐ


特に何も意味は無いけど

まるで命が集まり強い力に耐え切れず

散った様に見えて私は

国を滅ぼすイメージの様にも見えた

そう、生き死にも小事な事

生きるという大事の為には


私は風呂でお湯を弾けさせ遊んだ事も

含めてスッキリし

パジャマを着る為に脱衣場にいて

使用していた服の構成要素を

小さく砕き分散させて


新しい色に新しい素材に変えて

今日の気分の猫耳パジャマを着て私は

時空に壁を開けて部屋の前の廊下に...

顔を向けた瞬間...


ニコッと微笑むマスカリアがいて

飛び出し...飛びついてきた

前回で文字数が本家を超えました

これからも精進していきたいと思います

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