67話 採取旅 5日目 夜の採取2
大変遅くなりましたが、本編更新です!
GW前にいくつかアップしたいけど……どうだろう…色々カツカツなんだよなぁ…(遠い目
それから狭くなったり、広くなったりしている洞窟内を進んだ。
戦闘も数回こなし、左右に分岐した場所を行ったり来たりしながら、迷子にならないよう目印もしっかりつけつつ進む。
”それ”は確か、六回目の戦闘の直後だったと思う。
三人で散らばった灰を回収し終え、さぁ進もう!と気合を入れた私とディルを余所に、リアンはその場で腕を組んで、顎に手を当て何かを考えているようだった。
「どうしたんだろ。お腹空いたのかな」
「腹なら俺も空いてきたな。ライム、何か食べたい」
「ジャムを塗ったパンならあるよ。食べる?」
「ん、貰う。ああ、水はあるからいいよ」
ポーチからジャムパンを取り出して渡せば、早速、というかたった三口で食べてしまった。
うまい、と頷くディルを横目にリアンを観察していると広い空間の中間から少し奥にそれた場所で足を止める。
しばらく地面を見ていたかと思えば躊躇することなくその場に膝をついた。
「ちょ、リアン!?どうしたの!?だ、大丈夫?!」
慌ててリアンに近づくと、リアンは地面を掘り始める。
何があるのかはわからなかったけどポーチから小さい採取用シャベルを取り出して渡せば、真剣な表情のまま無言で地面を掘り進めていく。
時間で言えばほんの数分。
ソレが見えた瞬間ピタリとリアンは動きを止めた。
「――…あった」
小さな喜びを滲ませた一言を耳にした私は、土の中から何か、黒いモノが覗いているのに気付く。
ツルツルとしたそれは石みたいだった。
「突然しゃがみ込むから具合でも悪くなったのかと思ったけど、その黒い石みたいなの探してたの?」
「探していたというより、もしかしたら……と思ったんだが正解だったか」
ため息を吐きながら慎重に掘り進めリアンはそれを掘り起こしてしまった。
光をすべて吸い込むような漆黒の頭蓋骨、を。
物珍し気にじぃっと掘った土の上に鎮座するソレを手にして、あらゆる角度から観察しているリアンには悪いんだけど、すっごく不気味で距離を取った。
「この洞窟はどうやらアンデッドの巣――…いわば発生源だったんだ。ここにたどり着くまでに何度か戦ってきたが、敵の数や質を考えると不自然だったからな」
「どういうことだ」
いつの間に近づいてきたのか、ディルが私を背に庇う様にリアンと対峙した。
視線はリアンの手にある真っ黒な頭蓋骨に向いている。
鑑定をしているらしいリアンはディルの方を見ることなく口を開く。
「元凶はこれだったんだ。ライムが見たレイスもドラウグルもコレが原因で――いや、要因か?まぁ、簡単に説明するとこの頭蓋骨の持ち主があの二回り大きいドラウグルの正体だ」
リアンのいう大きなドラウグルというのは、この場所にいた天井に頭が付きそうな位に大きなドラウグルの事だろう。
腐臭も凄くて、アイテムを持って居る私をリアンとディルはギリギリまで引き離した。
レイスも薄紫というよりやや赤っぽく、他のドラウグルの動きも普通の人間より少し遅い程度でかなり強いものらしかった。
「ディルはわかっていると思うが、あのドラウグルは亜種と呼ばれる突然変異体又は特異個体だ。この頭蓋骨の持ち主は、昔『忘れられし砦』で働いていた騎士の物と出ている。長い間、魔石の影響を受け続けた所為で変質し、これ自体が闇の魔力を帯びたと考えるのが自然だな。恨み辛みというよりも無念の情が強いから、この辺りで死んだ者の魂なんかを引き寄せ、それらを徐々に変質させていったんだろう。ライムが吸い込まれるように洞窟の中へ入っていくレイスを見たのもコレに魅かれたのが理由とみて良さそうだ」
謎が解けたと言わんばかりに清々しい顔をしているリアンには悪いけど、手に持った頭蓋骨は手放した方がいいと思うんだよね。
(リアンと頭蓋骨って馴染んでいるっていうか、違和感がないのがまた怖い)
数歩リアンから距離を取ってから口を開いた。
「つまりこの後はもうお化けは出ないってことでいいんだよね?じゃあ、ソレ置いていこうよ。調合の素材にならなさそうだし」
「いや、ここに置いておくとまたアンデッドが湧いてくる。だから破壊してしまうのが一番いいだろう。外に出てから砕くか」
勿体ないような気もするが、なんて呟くリアンに思わず口元が引きつる。
まぁ、私は賢いから何も言わなかったけどね。
私に仕舞っておくように言いながら頭蓋骨を差し出すリアンにせめて布に包んで隠して、という意味を込めてポーチから古い布を出して渡す。
「リアン、ライム。その頭蓋骨なんだが俺に譲ってくれないか」
「え」
「………は?」
思わず発言者であるディルへ視線を向けると彼はいたって真剣な顔をしていた。
視線はしっかりと真っ黒頭蓋骨に向けられてたけどね。
反射的に音を立ててディルから距離を取る私と同じ勢いで半身を後退させたリアンの反応を見て、首を傾げ、つっと長い指で頭蓋骨を指さした。
「そういった魔力と感情のこもった物質は召喚術の媒体として丁度良いんだ。アンデッド系のモンスターは所持していないし、召喚獣は多いほどいいからな」
二人で顔を見合わせ、数秒してからリアンが無言で頭蓋骨をディルに渡した。
ただ、この洞窟内で召喚することだけはしっかりと禁止したけどね。
この洞窟の中で食べ物腐らせる臭いのモンスターと歩くのは勘弁してほしいもん。
絶対匂いがこもって……えらいことになるし。
◇◆◇
ディルが受け取った頭蓋骨をどこかに収納したのを確認したので、私たちは気を取り直して先に進むことにした。
「にしても、この洞窟って本当に想像以上に広いよね」
頭蓋骨を拾った場所から続いている道は一気に狭く入り組んでいた。
私は屈んで進まなくても平気だけど、リアンやディルは屈まないと頭をぶつけるような場所が多くなったし、体を横にして通らなくてはいけない幅の狭い箇所もあった。
そんな狭さだから体を軽く擦っちゃうこともあったけど、洞窟の壁自体が魔石灰化とかいう状態になっているみたいで、怪我はしなかった。
あと、奥に行けば行くほど、湿度があるのか壁自体がしっとりと水気を纏ってランプの明かりをテラテラと反射している。
狭い所為で洞窟の奥は見えなくて、変わらずリアンの背中を必死で追いかけながら、思い切って聞いてみた。
「どんどん狭くなってるけど、このまま進んで大丈夫かな。崩落の心配は無さそうだけど」
「道がこれ以上狭くなるから三十分経っても変化がないようなら戻るぞ。戻るのにも時間がかかる」
「幸いなのは敵の気配が無いことだな。転倒でもしない限り怪我の心配はしなくていい」
「この壁もそうだけど地面もつるっつるだもんね」
素肌が触れるとびくっとなるけど、害はない。
時々、風を肌に感じるし息ができなくなる心配はしなくてもよさそう。
まぁ時々天井から水滴落ちてきてビックリするんだけどさ。
頭蓋骨を拾った場所から二十分くらい歩いた所でリアンがぴたりと足を止めた。
「――…ここの先で行き止まりのようだ」
身を屈めてようやく通れるくらいの穴を潜り抜けたリアンの呆けたような声につられて、私もその穴から顔を出す。
洞窟の終わりは、頭蓋骨を拾った場所のように開けた空間だった。
天井から滴り落ちる水が溜まった小さな池と地面から生えている不思議な形の柱や石は所々透明で、結晶石のようにも見える。
「!ねぇ、二人ともちょっとランプカバーかけてみて」
あるモノに気づいた私は手持ちのランプにカバーをかける。
ふっと薄暗くなった空間で不思議そうな二人の視線が向けられたが直ぐに二人ともランプにカバーをかけて明りを抑えてくれた。
すると、だ。
何もないように見えていた池の周辺や小さな水溜まり、魔石灰化していない壁の一部などが色鮮やかにぼんやりと発光して不思議な、それでいて夢みたいな空間が広がった。
「きれー……やっぱり、ヒカリゴケと光茸だったんだね」
「ヒカリゴケや光茸の群生する場所を“地上にある星”と呼ぶものが多いことは知っていたがこれは――…まさしく、だな」
ライトの明かりが消えた途端に暗い空間は一変した。
暗闇の中に点々と、もしくは何もない暗闇を覆いつくすような光たち。
つるりとした印象の光や、ふんわりと柔らかな淡い光、何処か硬そうな印象の光もあって賑やかだった。
色も、薄っすらと発光する白みを帯びた黄緑色や淡い青色。
目を引く強い黄色や赤味を帯びた橙色、薄紫や花の様な淡い桃色もある。
天井や壁面、柱の一部や地面の一部が淡く輝いて、本当に手が届く場所に星空が広がっているみたいだった。
星っぽくない色もあるから、星みたいって表現するのはおかしいかもしれない。
でも、私はこんなに綺麗なものを見た事が無くて、上手い表現が思い浮かばなかった。
暫くの間、放心したように夢中でその空間を眺めていると感心したような低い声。
「どれも同じ色ではないんだな、微妙に色味が違う」
何処か感心したような声に思わず笑えばディルが不思議そうに此方を向くのが分かった。
ヒカリゴケや光茸なんかの発光する動植物が照らす範囲は、意外と狭い。
私たちのいる入り口付近までは照らせないから、気配とか匂いとか息遣いでどこにいるのか何となくわかるだけだった。
「ヒカリゴケにも数種類あるみたいだし、品質によっても微妙に色が違うんだよ。光茸に関しては、私たちが光るキノコを“光茸”って呼んでるだけだし、本当は何種類もあるんじゃないかなぁって」
絶えず光を放っている幻想的な風景を眺めていると、ふっと一人で暮らしていた時のこと思い出した。
「実は、家からちょっと離れた所にヒカリゴケと光茸が生えてて、その時暇だったから観察したり実験したりしたんだー。間違ってるかもしれないけど、どっちもいくつか見た目とか育ち方が違ってるのがあったから多分、いくつか種類があるっていうのはあってると思うんだよね」
見つけたのは、秋だった。
その年はいつもキノコや山の幸が取れる所が軒並み不良で、冬を越せない可能性が高かった。
だからいつもより遠くに食材調達に行っていたんだけど、その時に初めて光茸やヒカリゴケのことを知った。
で、偶然光るキノコや苔を見つけて、家の図鑑で調べて……食材調達の傍ら暇つぶしを兼ねて色々と見て回ったんだよね。
お陰で無事に冬は越せたよ。いつもより厳しかったけど。
「採取の方法も色々試したから、教えるね。一応リアンに鑑定お願いしていいかな」
「あ、ああ。そういう事なら任せてくれ」
「とりあえずカバー外すね。光とか明かりをつけたままの方が何故かよく光るんだよ」
とりあえず一番近い群生地に足を向ける。
歩く場所は出来るだけヒカリゴケや光茸がないところだ。
ディルは入り口付近で見張るとのことだったので正直助かった。
あんまりこういう場所って大人数で入らない方がいいんだよねー。
「さてと……まずは採取用の小さいシャベルと植木用のハサミ」
「ちょっとまて、シャベルならわかるがハサミ?」
「うん。ハサミはキノコ専用。シャベルは苔用だからね。ええと、それで採ったキノコはこっちの編み皿、苔は網目が大きいこっち」
ポーチから折り畳みできる編み皿を置けばリアンは私と籠を見比べている。
基本的に採取物は種類ごとに分けるのが基本。
キノコでも混ぜていい物とそうでない物がある。
苔も同じ種類ならいいんだけど、違う種類を混ぜるのはちょっと違うんだよね。
編み皿は数枚余計に出して、種類別に置くように注意をして、苔は土を薄くつけた状態で皿に乗せること、キノコは石づきギリギリの所を切って欲しいと告げる。
試しに二~三本採取をして見せて、傘を下に軸を上にした状態で編み皿に置いた。
「軸の部分を上に置くのは、これを下にして置くと乾燥した時に光る胞子が減るからなんだ。このまま乾燥させると、上手いこと傘に馴染むみたい。おばーちゃんの友達の人がたまたま来てて、見て貰ったら“これはいいな”って言って、キノコ一つ銀貨1枚で買い取ってくれたんだよ」
「オランジェ様の友人?名前は」
「えーっとキョウ爺ちゃんって呼んでたんだよね。なんだったっけなー、本名」
おばーちゃんに紹介される友達は皆名前が長かったから勝手にあだ名をつけていた。
本人に確認を取ってから呼んでたから失礼には当たらない、と思う。
子供だからって大目に見てくれてたのもあるんだろうけどね。
「キョウ……?もしかして、キョウ・ニッキス・バードックという名前じゃなかったか」
意外にも記憶にある優しくて親切なお爺ちゃんの本名をリアンが知っていた。
思い出せなかったんだけど言われれば思い出せる。
「そう!それそれ。いやー、なかなか覚えられなくって」
「言っておくが彼は『冒険者の父』と呼ばれるほど有名な錬金術師だぞ。君の祖母であるオランジェ様と並んで三大錬金術師の一人だ」
「へー。偉い人だったんだ。時々調合教えてくれたり、採取の方法教えてくれたんだよ。いいお爺ちゃんでね、一緒におやつとか盗み食いして怒られたりしたっけ」
「キョウ様が盗み食い……ライム、頼むから学院ではその話はするな。色々と台無しになる」
頼む、と力なく項垂れるリアンに了承の返事を返しながら、私たちは数種類のヒカリゴケや光茸を採取した。
いくつかのポイントで同じように採取していると、リアンが欲しいと言っていた例のキノコを発見。
ハクレイ茸は白い光茸の中に紛れるように発生して大きくなるキノコなんだけど、コレ光らないんだよね。
だから見る人が見ないとわからないみたい。
肉厚で扇状に広がる傘は幾重にも重なって花のようにも見える。
慎重にハサミで切り取って、編み皿に乗っけると次々にハクレイ茸が見つかる。
どうやらいいスポットに当たったみたいだ。
「リアン、こっち来て。こっちにハクレイ茸いっぱいあるよ」
「なんだって…?これが、ハクレイ茸なのか」
「そうだよ。見たことない?シロハナ茸って呼ばれることもあるみたいなんだけど」
「いや、僕が知っているのは名前だけだ。それにしても、こんなに沢山採れるとは」
君は本当に運がいいな、と感心したような呆れたような声。
丁寧に、というか丁寧すぎる採取を横目にヒョイヒョイッと採取しながら利用法について思いを馳せる。
「薬作るにはどのくらいいるのかな?その分は取っておいて、一掴み分は帰ってからスープに入れようと思うんだけど……あ、キノコのパスタにするのもいいよね。美味しいんだよ。皆キノコ好きみたいだし、パスタなら軽く食べられるし一気にたくさん作れるもんね」
「もう、君の好きにしてくれ。ハクレイ茸のパスタとスープなんて王が開く晩餐会でも出てこないぞ」
「王様も可哀そうだね、凄く美味しいのに」
「……取引価格を知っても君は食べるんだろうな」
「まぁ、ちょっと珍しいけど食べ慣れてるしね」
その後はただひたすらキノコと苔を採取した。
満遍なく間引きするように採取をして、古いモノや採取に適さない大きさの幼いキノコなどは採取せずに放置。
苔も自力で回復できるように程よく採取した。
何でもかんでも取りすぎると“次”が育たないんだよね。
「あとはこれを天日干しするだけなんだけど、帰ってからでいいよね。ポーチに入れちゃえば時間が止まるから劣化もしないし」
リアンからも編み皿を受け取って軽く採取袋を被せてからポーチへ収納していく。
結構な量採取できた満足感と充実感を味わいながら、続けてポーチからツルハシやタガネ、ハンマーを取り出してリアンに渡す。
私も同じ物を持って、金属製のバケツを手にある一角へ。
「お、おい、ちょっと待て。採取はもう終わったんじゃないのか」
リアンの声に驚いて振り向けば、リアンは不審そうに眉をひそめている。
「え?鉱石あるのに取らないの?」
「は……?鉱石?」
何処に、と視線をさまよわせるリアンにちょっと呆れながら光っていた壁を指さす。
一見、普通の壁だ。
他の所と変わらないツルツルした壁面。
パッと見わからないんだけど、と暗闇で見た独特の明かりを思い出しながら、位置を確かめる。
「ここら辺“鑑定”すれば出てくる、かな?ちょっと見てみて」
「いや、特に何も見えないんだが」
それならちょっと待ってて、と一言言ってからツルハシを振り上げ、勘に従って振り下ろす。
コォンっという硬質的な音が響いてパラパラと薄い何かが剥がれて地面に落ちた。
剥がれ落ちたのは魔石灰化した壁の表層。
何度かツルハシを一定の距離で振り下ろせば拳一つ分の石壁が現れる。
そこからはタガネとハンマー、時々シャベルやピックを使って土を掘っていけば、小石のような物が転がり落ちる。
大きさは大体直径で5センチほど。
完全にそこらにある小石と変わらない見た目だ。落ちてる小石よりも黒いけどね。
「これ鑑定してみて」
「あ、ああ――…【未確定の原石】?何故ここにあるとわかったんだ?普通の壁だっただろう」
「何でってそりゃ、光ってたし。多分、かなり表層に近い所にあったんだと思うんだよね、薄っすら光ってたし、中の鉱石はグリューヴルム鉱石、宝石になるとカラーライトって呼ばれるやつだと思う」
まだこの浅い層にあるだろうから採っていこう!と宣言して手を動かせば、数秒後深いため息とともに採掘作業にリアンも加わった。
結果的に、小さな採取袋半分くらいは採取できたよ。
……時間使いすぎて、慌てて戻った時には拠点近くで大量の獲物を捌き終わったベルに文句言われたけどね。
ミントが下処理してくれたから、とても助かったとだけ言っておく。
塩振ったり香草揉み込んだりしてすぐ食べられるようにしていたのは、流石というかなんというか。
シスターってすごいよね……生きる力とか知恵が半端ないもん。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
誤字脱字変換ミスなどは引きず付きサイレント修正しますので、はい。
=アイテム&素材=
【ヒカリゴケ】暗闇で発光する苔。
特殊な環境下で生える苔。一般的なものとは違う。
乾くと薬や塗料の素材になるが、ヒカリゴケが希少な為に塗料や薬は高価。
失明薬(ライム命名:よくみえーる)の素材になる。
ライトをつけた状態で少し土をつけて採取し、日光下で乾燥させると品質が高い。
【光茸】暗闇で光るキノコの総称。
いくつか種類があるようだが、あまり出回らない為知られていない。
乾燥しても暗闇で光る。品質により光量が異なる。
極上品であれば生の時と光量が変わらない。
実は食用。乾燥させずに火を通すと光らなくなる。美味。こりこりしてる。
【ハクレイ茸】
真っ白で肉厚のキノコ。魔力に満ちた洞窟に生える。
ヒカリゴケのある場所でしか育たない。
扇状に広がる傘が折り重なって花のようにも見えるので別名「シロハナ茸」とも。
特効薬の素材としても知られていて、一部地域では超高価。
上品な味でスープにすると美味。乾燥させるとより良い出汁が出る。
【未確定の原石】石ころ~拳大と大きさはさまざま。
何らかの原石が含まれる鉱石の塊。採掘場所や採取、見極めにはコツが必要。
【グリューヴルム鉱石】宝石名はカラーライト。
現代で言うフローライト、または蛍石。基本的に無色透明。魔力に反応して光る。
この世界では加熱処理することで初めて色が発現するので、運試しの原石とも呼ばれる。
加熱処理をしても魔力を通せば光る性質は変わらない。
少し脆いため、特殊なコーティング薬を使って磨く。