17.華道をする予定ができる
滝沢 侑也……主人公。神の種を宿してる。
仲野 千鶴子……主人公の幼馴染。人類代表の超人。
キリコ……警察庁特務係。班長。
チャコ……警察庁特務係。キリコの部下。影使い。
モニカ……精霊代表。雷の精霊。
林 さやか……滝沢の中学校の先輩。裏世界のことも知っている。
和久 妃美香……日本文化研究部、部長。兼、女子剣道部。
倉多 葉菜……日本文化研究部。
古橋 真由……日本文化研究部。
「えっと、追加の俺の仕事って何? 屏風と関係あるの?」
屏風みたいなのをまだ運ばされるなら勘弁してもらいたかった。屏風も何に使うかよく分からないし。
「キミちゃんが趣味だけで屏風を学校に持ってきたと思う?」
倉多には申し訳ないが、和久先輩は趣味で屏風を持ってくる雰囲気もあるからそれには肯定してしまうぞ。
「これは文化祭で使うんだよ。多分、文化祭終わった後もこの部屋に置きっぱなしになるんだろうけど」
「それで文化祭でどう使うのさ」
「私達って文化部とはいえ三人しかいないじゃん、キミちゃんのこだわりのせいで。これってボランティア部もそうだけど特例みたいな感じで……だからこそ展示はしっかりやらないといけないわけで」
ボランティア部も特例だったのか。そういえば入学当初に眺めていた生徒手帳に部活動は五名から成立するって書いてあったな。じゃあ、何故、ボランティア部も日本文化研究部も成立しているのか、という謎はあるのだけど。
「それで三人で一番しっかり人に見せれる展示って何かなって考えたんだけど、今は華や書なのかなって話し合ったんだ。本当は着物の着付けとかで体験させてあげたいけど、人手が足りないくて難しいし」
しっかり考えているみたいで倉多のことを少し見直した。
「でも、それで屏風ってどう繋がるんだよ?」
「この部屋、日本舞踊の稽古もできるように広く作られているでしょ? さすがにこの広さで展示物が少ないのは見栄えも悪いかなってなって。部屋の手前に屏風を置いて三人の作品を並べれば華やかさは演出できそうってキミちゃんが言って」
確かにそれはその通りだ。こんなに色々考えていて日本文化研究会は凄いな。
「そこまでは分かったけど、俺が手伝うのは分からないんだけど」
「タッキーは鈍いなぁ、マユの怪我」
「う、うぅ、ご、ごめんねぇ」
古橋が怪我してるのは分かったけど、俺がどう出てくるんだ?
「わ、私、これじゃお華生けることが、できなくて、その、た、滝沢君に手伝って欲しくて……」
なるほど、俺を手として使うわけだな。
「それは構わないけど、俺は華道も書道もやったことないけど大丈夫?」
「お、お華は、指示出すから、その通り、やってくれたら、大丈夫。書の方は、片手は使えるから、紙を押さえたり、助けてくれたら、嬉しい」
「マユちゃん、それってユウくんじゃなくて私じゃダメなの?」
俺がせっかくやる気になっているのに仲野が役割を奪おうとしてくる。
「仲野がどうとか、マユがどうとか、じゃなくて、キミちゃんがボランティア部に依頼したのが男子だから、タッキーが残った方がいいんじゃないのかな」
「それならそうかもね」
倉多の仲野の呼び方は苗字呼び捨てで揃えたらしい。仲野も気にしてないし、これはこれで二人の距離は縮まったのかな。俺も本当は呼び捨てで呼んでいいならそれがいいんだけど。
「あ、あの、でも、明日からってわけじゃないから……」
「そうなの?」
「お花、早く生けちゃうと、文化祭の時には痛んじゃうから……また、準備できたら、お願いするね」
どうやら明日も日本文化研究部の手伝いをするわけではないようだ。
お読みいただきありがとうございます。
15〜20話程度(元々は20〜25話を考えていましたが少し短くなりそうです。申し訳ありません)を予定しております。
ブックマークや評価をいただけると励みになりますので、お願いします。




