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王子様1

  王子様と始めて会った時のことは今でも鮮明に思い出すわ。王妃様候補の令嬢として同い年の令嬢が集められた王子様の5歳の誕生日。当然侯爵令嬢の私も呼ばれてましたの。初めての王城に感動をしつつも、中身アラフォー(前世37+今世5)の私は王子なんて所詮お子ちゃまと舐めてましたわ。しかし現実で王子のお姿を目の当たりにしたときに身体中に衝撃が走りましたの。この世界がゲームの世界ならまさに運命の強制力とでもいいましょうか。なぜ乙女ゲームの中でマリアンヌがヒロインをあんなにも敵視していたのか。理論ではなく感覚で分からされましたの。それ位尊く感じましたのよ。(まあ前世での私は王子ルートが当たり障りのない王道展開でつまらないと感じて王子は推しキャラ最下位でしたが。運命の強制恐るべき。ですわ)

 しかし自由な人生のためには当て馬として王子がヒロインと結ばれるよう努力しなければ。もしくは5歳の今粗相して婚約者候補から外れるよう動こうかしらん?などと不穏なこと考えているとエスコート役で同伴してくれたお兄様に

「変なことはしないようにね」

と笑顔で釘を刺されてしまった。お兄様ったらエスパーですの?なおお兄様は推しキャラランク第3位でしたわ。なのにドキドキしないのは兄妹だからかしら。

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