転生
小学生の時にドラマで見たキャリアウーマンに憧れたのが全ての発端だった。そこそこ良い大学を出て、そこそこ有名な企業に入ってもからは恋愛そっちのけで仕事に夢中になっていた。同年代が結婚していく中で、仕事仕事でアラフォーになり、乙女ゲームに入れ込む毎日。ビタミン剤を飲みながらやる乙女ゲームが唯一の生き甲斐。全ルートをコンプリートして達成感に包まれたのも束の間。唐突に意識を失った。脳卒中だった。享年37。
はいっ!そんなこんなで生まれ変わったのが私!侯爵令嬢マリアンヌですわっ!しかも前世でドハマりしてた乙女ゲームの悪役令嬢!テンプレって奴ですわねっ!少しでも悪役令嬢っぽさを出そうと心の声ではですわをつけてますが、当然普段はこんな喋り方じゃない。ですわっ!
転生した先が悪役令嬢で落ち込んでるかって?ノンノン。
乙女ゲームの世界では10歳の誕生日に王子様と婚約することになってますの。
激務に追われ脳卒中になった私としては王妃様なんてポジションは死んでもお断りですわ。なのでヒロインウエルカムー。ですのよ。悪役令嬢らしく18で王子様に婚約破棄をされてからが本当の自由。今世の私はスペック高めですし、何よりも乙女ゲームでありながら剣と魔法の世界観ですのよここ!そして五大属性の内水に特化したエリート家系なのが私(まあヒロインはチートで全属性持ちなんですけどねぇ)
なので王妃様なんて重役はヒロインに押しつけて大冒険に出よう。と密かにワクワクしてたのが5歳の頃。角が立たない婚約破棄のシミュレーションも万全ですわ。
そんな私の唯一の誤算。
それは16歳になっても学園にヒロインが現れないこと。
どうして?ですの。




