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英雄賛歌 ~前世の力で今世は楽しみます~  作者: 如月
第一章 英雄、転生する
5/13

005 英雄賛歌の副作用?

「うっ……。」

「あっ、起きた?」


 くっ、ここは何処だ……。俺は倒れたんだったよな。真っ白な手には豆なんてなく、どうやらイリアの身体に戻っているようだ。

 さらば俺の時代。わずかな間しか男に、というか生前の身体に戻れないとするなら、あまりど派手なことは出来ないなぁ。あくまで切り札的な使い方か。

 どうにかずっと身体を維持できるように出来ないものか。最低でも一時間くらい維持できれば運用たりえるとは思うんだが……。


「ここは?」

「教会の休憩室だよ。」

「そうなんだ。どのくらい時間経ったんだ?」

「うーん、三十分くらい。」


 三十分か。使用後に三十分の隙なんて、やっぱり使い物にもならないじゃないか。とりあえず、俺と“英雄賛歌”に鑑定だな。まぁ、最初からスキルの鑑定をしておけという話なんだが。


 CNイリア=ローズベルLv1/100 Rank:2

 Race:天使族Lv1/30 Job:村人Lv1/30

 HP 255/255 MP 18/278 SP 331/331

 STR 18 VIT 24

 INT 25 RES 37

 AGI 33 DEX 29


 Skill

  英雄賛歌

  剣術,光属性魔法,無属性魔法,聖剣召喚

  鑑定


 あっ、本当に交信(限定)が無くなっているな。それと、剣術と聖剣召喚が増えてるな。婆さんからもらった聖剣って本物なんだな。あの人何者なんだ?

 まぁ、それは置いておいて、いつの間にか無くなっている聖剣はおそらく別の次元かなんかにあるんだろう。前世でも聖剣召喚を用いて聖剣を使っていたからな。原理は知らないけど、スキルを使えば手元にやってくるし、問題ないだろ。




 英雄賛歌

 前世の力を一時的に取り戻すことが出来る。ステータスは使用者のランクにより、ランク*10%分のステータスに制限される。なお、ステータスが前世を上回っている場合は100%ステータスを発揮することが出来る。 

 また、スキルは前世のものを使用することが出来るが、代わりに今世でのスキルは使用することが出来ない。

 使用中はランク/毎秒分だけMPを消費する。




 ああ、なるほど。気を失ったのはMP切れによるものなのか。

 なら、MPが切れる前に使用を止めればいいのか。そうすればMP切れによる戦線離脱はなくなる。けど、MPを用いるなら魔法とかあまり使いづらくなるか。

 うーん、困るなぁ。


「ごめんな。二度も気を失っちゃって。」

「ううん。大丈夫だよ。イリアちゃんが無事ならそれ以上のことはないよ。」

「ううっ。アリスちゃん……!!」


 感動だよ。そこまで想っていてくれるとは。イリアも幸せ者だな。うんうん。

 しかし、これからどうしようか。とりあえず、レベル上げは必須だよな。レベルを上げればそれだけMPが上がるわけだからな。

 それで、ランクも早々に上げるのがいいよな。ランクは障害を乗り越えた時とか、自身の壁を越えた時に上がるとされている。基準が明確ではないから何とも言えないけど。

 ランクは2になっていたが、おそらく神との交信と“英雄賛歌”によるものだろうな。こんな風に上がるのは一度きりと思っていいだろう。

 それでステータスは300オーバーな訳だから、単純にランク3になればステータス450程度にはなるってことだろ。やっぱりランクは早々に上げるべきだな。


 後は、MPの回復手段を充実させることか。魔力回復薬があれば“英雄賛歌”の発動中でもMPを回復できるから、どうにか発動時間を延長させることが出来るはずだ。

 たしか回復系のアイテムは下級、中級、上級、特級のランクがあって、100、500、2500、12500の順に回復させることが出来たはず。

 特上級なんてものもあるらしいけど、そんなの前世でも手に入れたことがないくらいだ。真偽のほどは分からない。62500の回復量になると思われるらしいけど。王都の偉い人が言ってた。


「ありがとう。」

「んふふ。どういたしまして。」

「それでなんだけど、魔物が出るところとか知らない?」

「えっ、今から行くつもり?」

「いやいや、今からは流石にいかないから。MPもすっからかんだし。丸腰で戦うほど考えなしじゃない。」


 そう言うと、ほっとアリスちゃんは息を吹きだしたけど、流石にそこまで考えなしじゃないからね?

 確かに一日の内に二回も気を失っているし、鑑定もせずに中身も分からないスキルを使ったのは認めるけどさ、自殺願望があるわけじゃないから。若いまま死ぬのは前世だけで十分だよ。

 今世は長生きするんだ。金は若い頃に稼ぎまくって、老後はハーレムでうはうはだ。その頃には男にも戻っているはずだからな。


「今日はとりあえず家で休んだらどうかな?それとも、まだ村を散策する?」

「そうだな。とりあえず家に帰るよ。アリスちゃん案内よろしく。」

「えっ、イリアちゃんの家だよね。忘れちゃったの?」

「ははは、今日のお礼もかねて夕食を一緒に食べよう。」


 鋭いなアリスちゃん。でも、忘れたんじゃないんだ。単純に知らないだけなんだ。なんだか騙しているみたいで悪い気がするけど、自分の家に帰れないのは困る。

 きっとお礼はするからお許しください。とりあえず、明日バンバン魔物を倒して一緒にレベル上げをしよう。それがいい。

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