性別
「お前達静かにしろー。はい、試験お疲れ様ー。で、順位見たな?まさかこんなでっかく表示されているのに、見てないなんている奴いるわけないもんな。ハハッ。」
壇上にランドレ先生が登壇し、講堂内を見回しながら言った。
おうおう、先生らしくないとは思ってたけど、なんだ嫌味か?
「ちなみに、獲得したptは学院内で色々使えるから、大事にしとけよ。」
へ〜。この獲得したpt色々使えるんだ。
そしたら、たくさんあった方が便利だよね。
「んで、次にクラスだ。各クラスの成績が偏らないように振り分けるが、1位のやつは問答無用で俺のクラスだ。よかったな。」
うげ。マジか。試験が終わって早々あんな嫌味みたいな先生が担任のクラス嫌なんだけど。
第一印象から、うん?とは思ってたけどさ!
かくして、私はAクラスに。
教室に行って驚いた。
なんとそこにはレリアが。
「レリア!!!」
よかった。友達いた。
「りつ!あなたすごいじゃない!1位だなんて!」
レリアのその言葉に周りが騒ぎ出す。
「え!?あの子が1位の子!?」
「めっちゃ美青年じゃん…」
「イケメンで、成績良いとか何事?」
…。
ちょっと待ってくれ。
今気になる言葉が聞こえたぞ。
美青年?イケメン?
「レリア。」
「うん?」
「私、そんなに男寄りに見える?」
確かに、髪は短いし、胸もない。
でも声で女子だって、分かる…よね…?
「んー、確かに試験の時は全員同じ格好だったし、男の子に間違われてもおかしくはないわね…。でも、あなた、ローブを着てるといえど、その下スカートじゃなくて、ズボンでしょ?」
え、まぁ。そうね。
スカートは動きにくいし。
でもズボンの子、女子でもそれなりにいるんじゃない?
「確かに、女子の中にはズボンの子もいるけど、あなたの顔立ちが男の子よりなのよ。だから尚更間違われるんじゃない?」
そうなのか…。
「まぁ、声を聞けば誰でもリツが可愛い女子だってこと気づくわよ。」
レリアー!!!






