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ハンバーガーは異世界を救う?  作者: ぽいずん


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59 新たな階層

誤字報告いつもありがとうございます。

 そんな訳で、昼食後は全員揃って下層へと続く階段を目指す事になった。とはいえレベルアップ作戦のために82階層まで調べがついているので、実質新規で探索するフロアは83階層からになる。

 道中は皆が言っていた通りコカトリスしか出てこなく、俺を除いた全員が順番でサクサクと倒して進んでいく… 俺もちょっとやってみたいと言ってみたが、簡単そうに倒しているが非常に強い魔物だからと却下されたのだ。ぐぬぬ。


 山も谷もなく82階層の階段へと到着、これより先はグレイ達ですら未踏の83階層… 一体どんな魔物が出る事やら。


「いや主よ、どうもこのダンジョンの性質上3階層目で魔物が変わるという事は少ないと思うのじゃ。あったとしてもコカトリスがメインで、他の何かが追加される程度の物じゃろうと」

「そうだな。変わるとすれば85階層からじゃないか? これまでの経験上」

「そう言えばそうだったな…」


 そういう事であれば注意すべきは通路で迷わない事と、トラップに引っかからない事だな。まぁゲームの世界のような極悪非道なトラップはないとの事だが、落とし穴だって引っかかってしまえば大怪我に繋がる。繋がるか? グレイなら多少の事ではビクともしない強靭な体だし、アイシャは獣人らしくしなやかな体幹をしているので落ちる前に体勢を立て直せそうだし、クローディアは… うん、俺とクローディアは気をつけないといけないな!


 83階層もいつもの通りクローディアがマッピングをしつつ、俺が提案した左手の法則に従って移動を進めていく。出てくる魔物もやはり変化はなく延々とコカトリスが出現し、それを討伐して魔物素材と肉を回収していく。うん、良い感じで肉がドロップするんだよね… この調子だと本当に利益を無視して寄付とかできそうだな! それも複数の施設に!


「ご主人様、階段を見つけたよ!」


 先行していたアイシャが戻ってきた。しかも階段を見つけたと…


「ふむ、どのへんじゃ?」

「次の角を左に曲がったらあったよ」

「そうか… 83階層のマップは全部埋めたいところじゃが、ここは先に進む方が良いじゃろう。主よ、それで構わないか?」

「ああ良いよ、元々ゴーレムとコカトリス狩りに飽きたから進んでいるのだからね、探索はまた今度で良いんじゃないか?」


 俺はそう思うよ。なんといってもマップを埋めようとすれば今日明日と時間がかかってしまうだろう、そうなればいつもの場所で狩りをしているのと内容は変わらないもんな… 全然気分転換になりゃしないってもんだぜ。

 ゲーマー気質のある人なら、きっと我慢ができずにマッピングするんだろうけどね… 残念だが俺はそんなタイプじゃないのさ!


 とはいえ、ここに辿り着くまでに結構時間はかかっている。俺個人の腹時計では夕食まではもうちょっとといった感じか… ちょうどいいタイミングではあるけどここで休憩をというには早すぎるだろう。

 なのでさっさと階段を降り、84階層へと進んでいく。


「む? ご主人、通路の幅と高さが変わったぞ。これは出てくる魔物に変化があるな」

「おお… これまた露骨に変えてきたもんだな、じゃあ気持ちを切り替えて油断なく進んでいこうか」


 83階層までの天井の高さは多分3~4メートルくらいだったと思う、スーパーとかデパートの天井と同じくらいだったからね。幅も道路の一車線と同じくらいだったから3メートル前後… それが一気に倍くらいまで広がっているのだ、このフロアは。今までのフロアですら、コカトリスのサイズから見ると狭い空間のように見えていただけにかなり広がって見えるな。


「よしアイシャよ、天井が高くなっておるから上空の警戒も怠るな」

「うん分かったよ」

「では頼むのじゃ」

「うん!」


 軽快な足取りで… だけど足音を忍ばせつつアイシャは索敵のために先行していく。確かにこれだけ天井が高ければ、飛ぶ系の魔物が出てきてもおかしくはないな。まぁ今まで出現していたのがコカトリスだから、似たような鳥系の魔物とかが出るのだろうかね。

 まぁあくまでもこれは予想であり、変に決めつけて後れを取る原因になっては困るので気を引き締めよう。現状俺という存在がこのパーティの弱点となり得るからな… それだけはさすがに勘弁だよな。


 念のため両手にはホワイトヒールステッキとブラックバリアステッキを装備… なんと贅沢な両手装備だ! 当然クローディアも両手にステッキを持っているけどね、これもいつものブルーウォーターステッキとイエローサンダーステッキのセットだ。

 すでに必勝と化しているこの組み合わせ、弱点があるとすれば放水はもしかしたら回避されてしまうんじゃないかというところだな。雷撃はまぁ無理だろう… 計れないからなんとも言えないが、まさに光の速さだと言っても過言ではないほどの速度で攻撃するからな。イエローサンダーステッキ単体だと麻痺を付与できるみたいだが攻撃力自体はそれほどでもなさそうだというところも弱点かもしれないな。

 両方合わさって初めて必勝となり得ると思っているので、後はクローディアの運用次第といった感じ… まぁ気にしなくても上手くやってくれるだろうから心配はしていないけどね。


「さて、天井に張り付くような魔物じゃと放水が上手く当てられぬかもしれんの。ここはピンクマジカルステッキの出番かもしれん… 主よ、ブルーウォーターステッキと交換してもらえんか?」

「そうだな、その方が良いかもしれない」

「放水して雷撃を使うと広範囲での殲滅が可能になるのじゃが、放水はあまり射程距離が無いからの… 味方に水がかかってしまったら大変じゃから使うのを控えるのじゃ」

「ふむふむ」


 確かにクローディアの言う通りだ、今までそんな事は無かったけど味方に当たればと思えばゾッとするよ… マジカルビームならその点安心だからな。


 言われた通りステッキを交換し、ブルーウォーターステッキは収納しておく。クローディアが危ないというくらいだ、俺が使うなんてもってのほかだろうからね。


 こうしてまだ見ぬ魔物に対し、備えをしながら進むのだった。

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